令和7年9月「『PHR』の記録から始まる健康づくり」


#次世代未来都市 #共創プロジェクト #デジタル健康・医療・介護 #健康データの集約・活用 

日立製作所/デジタル健康・医療・介護の推進担当です。 

PHRって何?

私の担当テーマでは、「住めば健康になるまち」の実現をめざしています。一人一人が健康になるうえで、「自分の体の状態を知ること」が非常に大切です。PHR(パーソナルヘルスレコード)という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 

PHRとは、生涯にわたる個人の健康・医療情報のことで、日々の体重、血圧、歩数、食事内容など身近な記録のほか、健診結果、予防接種履歴、医療診断情報、遺伝子情報といったあらゆるデータが含まれます。これらを一元的に記録・管理することで、健康増進への活用が期待されています。例えば、自分の体の状態に合った運動や食事が提案され、無理なく生活習慣の改善ができたり、わずかな体調の変化をデータで察知して早期に対処できたりすることで、いつまでも健康で暮らすことができるようになります。
日々の記録を習慣にするのは難しいものですが、記録を始めることで得られる日々の小さな気づきが、健康づくりの大きな後押しになることもあります。 

私は、ジムで体を鍛えることが趣味で、最初はリフレッシュできる感覚や体の変化が楽しく続けていましたが、同じことの繰り返しに次第に飽きてしまいました。そこで、停滞を打破しようと色々なデータの記録を始めてみることにしました。すると、トレーニング前日に飲み会があると、持ち上げられる重量が落ちたり、見た目に変化がなくても体組成計では筋肉量の増加が確認できたり、新しい発見がありました。また、記録を通じて自分の体の状態をより理解できるようになり、前向きにトレーニングに取り組めるようになりました。このようにPHRを記録することは、自身の体の理解を深め、健康的な習慣作りを後押ししてくれるのです。 

スマホアプリを活用したPHR記録・健康づくりの実証事業

現在、共創プロジェクトでは日立市在住の40歳以上の方を対象に、スマホアプリを活用したPHR記録・健康づくりの実証事業を進めています。スマートウォッチや体重計、血圧計等との自動連携機能を使えば、歩数・血圧・体重等の記録が簡単にできますし、食事内容を選択式で入力すればカロリーも自動計算され、気軽に記録を続けることができます。さらに、健診結果の登録と簡単な問診に答えていただくことで、5年後・10年後の病気の発症率を判定できます。 

このコラムを読んで健康が気になり始めた40歳以上の市民の皆様、ぜひ実証事業への参加をお待ちしております。 

健康データ集約活用実証事業チラシ表面
健康データ集約活用実証事業チラシ(表面)
健康データ集約活用実証事業チラシ裏面
健康データ集約活用実証事業チラシ(裏面)