「電動キックボードのシェアリング実証実験」体験談 ―みんなが電動キックボードを使うと、渋滞と環境負荷を減らせるかもしれない?!―


今日も共創プロジェクトのコラムにお立ち寄りいただきありがとうございます。
共創プロジェクトの市民参加担当です。

今、日立市の交通に新しい風が吹き始めています。それは、パーソナルモビリティの活用です。
パーソナルモビリティは、身近に置いて気軽に移動することができる乗り物で、いろいろな自治体で設置が進んでいます。ここ日立市でもパーソナルモビリティ導入の検討を進めており、昨年(2024年)にも乗車体験会を実施しました。

そして、この10月からは「電動キックボードのシェアリング実証実験」を開始しました!みなさんご存じでしょうか?
電動キックボードは、16歳以上であれば免許証が無くても乗車可能であり、今回の実証実験では、日立駅及び常陸多賀駅周辺を中心に移動することができます。
12月25日まで実施しますので、“お乗り遅れのないよう”お願いいたします。

電動キックボードのシェアリング実証実験を実施します!

さてここからは、実際に電動キックボードを利用された方の体験談をご紹介いたします!
電動キックボードを使って通勤や生活は便利になるのか?
少しでも興味がある方はぜひチェックしてみてください♪

インタビュー

■インタビューご協力者
Kさん(仮称) 30代後半男性 日立市で生まれ育った30代後半男性。生粋の「ひたちっ子」

これまでの日立市でどのように交通を利用してきましたか?

日立市で生まれ育ち、幼少期から日立市の交通とともに生活してきました。
幼稚園時代は徒歩で通園しており、通勤道路に沿って歩いていました。とても交通量が多く、母親から道路に飛び出さないよう言われながら通った思い出があります。
小学生になると、安全な道で通学するために通勤道路を迂回して小学校に通っていました。休日に車で家族旅行に行った際は、IC(料金所)での渋滞がひどかったのを覚えています。
高校生まで上がると、通学はJR常磐線、電鉄線を利用していたほか、母の職場が高校に近かったので、車通勤に同乗することもありました。やはり通勤ラッシュに巻き込まれていました。
大学は県外に出たのですが、就職のタイミングで地元に戻りました。自家用車で通勤していた際は渋滞する時間帯を避けて出勤していましたが、結婚した現在は、健康のため徒歩で通勤しています。

 

今と昔を比べて、日立市の交通・移動事情はどう変わってきたと感じますか。

昔は産業振興が第一の時代でしたので、「モノを大量に輸送することが最優先で、渋滞はしょうがない」という社会だったと思います。
そんな中で景気の変動や、人口減少などの影響を受けて少しずつ、交通機関が少なくなり、自家用車が暮らしの中心の街になってきました。
そして現在は、産業だけでなく、住民の快適さにも目が向く時代になってきたと思います。

 

そのような背景の中、電動キックボード実証へ参加されていかがでしたか?

まず、電動キックボードに個人の快適な移動の可能性を感じましたので参加しました。実際の使用感と安全性を確認したかったのです。
主に自宅と職場の往復で電動キックボードを利用しました。一人用で軽量なため、加速・減速が簡単でした。
また、サドルをまたぐ必要がないので降りる動作が簡単で、バイクや自転車に比べ、事故になりそうな場面での回避行動がしやすいです。
車道の場合、速度は20km上限(歩道等は6キロメートル以下)のため、速度不足を感じる場面もありましたが、歩道のない道路で歩行者や車両と対面する場合は適切な速度であると感じました。
気を付けなければならないことは、エンジン音がないため、歩行者から気づかれにくいことです。
また、自動車がすぐに加速すれば追突の可能性が出てくると思いましたので、自動車を追い越すのは注意が必要です。

キックボードに乗る様子
日立市内に設置している電動キックボード(上図)

新たな交通手段として、今後も電動キックボードを使いたいと思いましたか?

電動キックボードは一人一人の移動に着目したモビリティであり、日立市内の新たな移動手段となり得ることに気づきました。
今回は通勤で使用しましたが、今後本格的に導入されれば、日常の足として、さらには小規模な観光周遊や会社内の移動にも活用できるのではないかと感じました。
皆さんにもぜひ使っていただきたいと思っています。

また、個人向けの乗り物ですので、市内の小さな道も走れる点も魅力だと思います。自動車の場合はたとえ一人の移動であっても、皆が大きな道を使わざるを得ません。
しかし、電動キックボードであれば、柔軟により空いているわき道を選んで走ることができます。皆がわき道を使うことで幹線の渋滞解消にも繋がるのではないでしょうか。
動力も一人分でよいので、エネルギー消費も減少し、エコだと思います。
こうした新しい移動手段の導入が進むと、渋滞の解消や環境負荷の低減などが実現されていく未来もあるのではとワクワクします。

 

みんなが新しい生活の仕方をすることで、未来をより良いものにすることができるかもしれませんね 。インタビューへのご協力ありがとうございました

電動キックボード実証実験は、令和7年10月7日(火曜)から12月25日(木曜)まで、日立駅、ヒタチエ、日立市役所、池の川さくらアリーナ、常陸多賀駅、多賀市民プラザを貸出・返却場所にして実施中です。
(電動キックボードで日立市内の走行可能エリアを自由に移動可能)。
料金※は1時間600円(10分ごとに100円)で、希望される方には、ヘルメットの貸出も行っております。今回の記事で使用してみたい!と思った方は、下記Webサイトをご確認いただき、専用アプリのダウンロード・登録をお願いいたします。

※お得な1日(車両を持ち出して返却するまでの間)利用券等のクーポンがあります!支払い方法は、クレジットカード決済のみです。シェアリングポートから持ち出して、返却するまでの時間で換算します。

最後に

最後になりますが、次世代未来都市共創プロジェクトは、市民の皆さんの要望や期待を伺いながら進めていきます。
プロジェクトへの期待や今回記事へのご感想は下記アンケートにてお送りいただけますと幸いです。引き続きプロジェクトへのご理解・ご協力をお願いいたします。

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