令和7年11月「データで見つめる、日立市の新しい交通のかたち 」
#次世代未来都市#共創プロジェクト#ひたちBRT #公共交通のスマート化#データ分析
皆さん、こんにちは。日立製作所/公共交通のスマート化担当です。
今日もコラムを読んでいただきありがとうございます。
共創プロジェクトのテーマの一つとして「公共交通のスマート化」があります。日立市の交通において、快適で便利な移動を実現するには、実際に「どこで」「どんな」課題が起きているのかを、しっかり把握することが何より大切です。何となく「混んでいる気がする」ではなく、客観的なデータに基づいて現状を分析し、次なる一手を考えていく―――そうした取組が必要であると私たちは考えています。

このたび、私たちはひたちBRTの自動運転バスの取組を進めるみちのりホールディングスさんや日立市の公共交通を支える茨城交通さんにもご参加いただき、地域全体の交通課題を“見える化”する取組を始めました。この取組は国土交通省の補助事業の一環として行われ、同様の課題を抱える近隣の常陸太田市や高萩市にも参加いただいております。
このプログラムでは、デジタル地図上に人々の動きやバスの運行データを表示し、「どの道がどれくらい混雑しているのか」「バスは予定通り走っているのか」といった具体的な状況を、皆で一緒に確認・議論しています。例えば、日立駅に向かうバスの中には、他の行き先のバスと比べて到着が大幅に遅れるものもありました。こうしたデータをもとに、「バスと他の交通サービスを上手に組み合わせることで、もっと便利で使いやすい移動を実現できないか」といった新しいアイデアも生まれています。

もちろん、分析はまだ始まったばかり。これからより多くのデータを集め、日立市を中心とした地域全体の交通事情をていねいに紐解いていく予定です。多様な視点と豊かなデータを武器に、地域の皆さんと一緒に2035年の「日立市の公共交通の将来像」の実現をめざしていきたいと思います。
これからも、引き続き温かいご支援とご協力をよろしくお願いいたします。
