宿魂石
「宿魂石」は、一つの石ではなく、大甕神社の境内にある岩山を指しています。この岩山は約5億年前の日本最古のカンブリア紀の地層から成っています。
伝説によると、「日本書紀にある神代に、下総国一宮である香取神宮の祭神と常陸国一宮である鹿島神宮の祭神の二柱が邪神をことごとく平定しましたが、甕星香香背男(みかぼしかがせお)だけは従わず、そこで倭文神武葉槌命(しとりがみたけはづちのみこと)が遣わされ、香香背男の霊力をこの宿魂石に封じ込めた」と伝えられています。
大甕神社の創建は、社伝によれば紀元前660(皇紀元)年。最初は大甕山(現在の風神山付近)上に祀られましたが、1695(元禄8)年、水戸藩第2代藩主徳川光圀の命により現在の地に遷座され、久慈・南高野・石名坂三村の鎮守とされました。
香香背男の荒魂を封じ込めたとされる宿魂石の頂上に武葉槌命を祀る本殿があります。宿魂石の北西側には甕星香香背男社があります。
境内の北側に位置する裏参道の大鳥居。そばを走る国道6号からでも、その巨大な鳥居を確認することができます。
宿魂石の北西側には、香香背男が祀られた社があります。
宿魂石の頂上に位置し、倭文神武葉槌命を祀る本殿。
本殿を参拝するには、「鎖場」を登らなければなりません。
基本情報
所在地
日立市大みか町6-16-1(大甕神社 0294-52-2047)
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