4(し)月19(いく)日はその語呂合わせから「飼育の日」とされており、動物園・水族館の役割や、飼育員の仕事の裏側を多くの人に知ってもらうことを目的に制定された日です。かみね動物園に限らず、全国各地の動物園で飼育の日ちなんだイベントが開催されています。
当園でも毎年飼育の日にちなんだイベントを開催していますが、昨年は新型コロナウイルス感染予防対策のため臨時休園となってしまい、せっかく企画していたイベントを実施することができませんでした…(その代わり、動画作成に追われる日々を送りました…)。あれから一年、今年はどうなることやらととてもハラハラしていましたが、何とかイベントを開催できるまでにこぎつけました!!
さて、今回は「プチ飼育体験」ということで、キツネザルやニホンザルへの採食エンリッチメントを体験していただきました。飼育員の仕事でまず思い浮かぶことの中に「エサやり」があると思いますが、飼育員はただエサをあげるだけではなく、どんな動物にどんなものをどんなふうにあげるのか、想像以上に多くの事に気をつけながら作業をしています。慣れない作業もあり苦戦している人もちらほら見受けられましたが、皆さん一生けん命動物たちのために作業に取り組んでくれました!
~作業風景~
(エリマキキツネザル用、ぶら下がってエサを取る設計)
(ワオキツネザル用、竹には所々穴が空いており、探索時間を伸ばす作戦!)
(ニホンザル用、落ち葉を掻きわけるとエサがたっぷりのトロ船!他にササや竹、消防ホースも活用しました!)
~実際に設置してみた~
(エリマキキツネザル、警戒しながらも予想通りぶら下がって使ってくれました!ササについたエサもパクリ。)
(ワオキツネザル、高いところのエサもしがみついてゲット!)
(ニホンザル、思いのほか警戒して近づかない…。でも最後にはひっくり返してエサをゲット!)
初めてチャレンジするものもあり使ってくれるかドキドキでしたが、今回はどれも大成功!難易度が高く使ってくれなかったり、簡単すぎてすぐエサを食べ終わってしまったり、いつも失敗することの方が多いため予想外の展開に驚きました…。(一つぐらい失敗するかもと思っていました…汗)
今回体験した内容は普段している仕事のほんの一部で、飼育員はほかにも様々な仕事に明け暮れています。このイベントをきっかけに、飼育員の仕事、更には動物園、そこで過ごす動物たちにも興味を持っていただけたらとても嬉しいです。
さて、今後も参加型イベントを企画しているので、気になる方は是非ホームページをチェックしてみて下さい♪また一緒にイベントが出来る日を楽しみにしています!!