6月の毎土曜日はワークショップを開催しました!様々な体験を通して動物について知ってもらおうという企画で今年で3回目となります。
第1週目の6月6日はサルサル教室と名付け、テナガザルについてのお話をしました!
かみね動物園にはたくさんの霊長類(サルの仲間たちのこと)がいるのに、どうしてテナガザルが主役なのか…?
それは今年が『国際テナガザル年』だからです!!
んっ?何それ??と思う方が多いかもしれませんが、国際自然保護連合(IUCN)が絶滅の危機にある動物の現状をより多くの人に知ってもらうため、年ごとに動物種を決めて国際的なキャンペーンを行っています。そして2015年はテナガザルの年となっているんです。
ワークショップではそんなテナガザルたちがおかれている状況についてクイズやゲームをしながら学んでもらいました。
テナガザルの名前は聞いたことがあっても実際どこに暮らしていて、何を食べているのかなど知らないことだらけなためクイズ形式でご紹介。
続いて生息地分断ゲーム!新聞紙をテナガザルたちが暮らしている森に例え、徐々に新聞紙を減らしていくことで森林伐採による生息地の減少を体感してもらいました。
最初は広い森(新聞紙の上)を自由に歩いていたのに徐々に動ける範囲が狭くなり友達と離れ離れになったり、一人ぼっちになったり、男の子と女の子が別々になってしまったり…難しい生息地の減少、分断という事実が少しは伝わったかな?
最後に生息地の減少は遠い国の問題ではなく日本にいる私たちにも関係がある、ということを知ってもらうもの。よく目にする食品や洗剤、化粧品などを用意しました。これらにはアブラヤシという植物からとれるパーム油が含まれています。
実はパーム油をつくる畑はもともとテナガザルを含む動物たちが暮らす森でした。一見するとパーム油の畑も緑がいっぱいで森のように見えますが、ここでは食べ物もなく木の上を移動もできないためテナガザル達は暮らしていけません。
今回はパーム油を例にあげましたが、他にもゴムや果物など身の回りにあふれるものでも同じです。
こういった話をすると「じゃあ使うのをやめればいいのか」となりがちですが、そうではありません。全く使わないということは無理な話ですし、代替のものでも同じ問題が起きる可能性があります。このワークショップを通して今までものを使いすぎていなかったかな?、資源を大切にしていたかな?などと少しでも何かを考えるきっかけになったら嬉しいなーと思います!
第二週は「ツノツノ教室」と題して、動物の角についてのワークショップを開催しました!
一口に角といっても色々な種類があります。角は「ウシの仲間」「シカの仲間」「キリンの仲間」「サイの仲間」「プロングホーンの仲間」の5種類に分けられています。なんとかみね動物園にはプロングホーン以外の動物がいる、角を観るにはもってこいの動物園です。
そこでいくつかの角を用意して、角の持ち主を探したり、仲間分けするゲームを行いました!
大人の方でもなかなか分からないこのゲーム、ちょっと小さいお子様にはハードルが高かったようですが、みんな一生懸命取り組んでくれました!最後に飼育員が解説をしました!
ゲームの後はお待ちかね、シカの角を使ったストラップ作りです!目をイキイキと輝かせながら、個性的なストラップを次々と作っていました!
角と一言で言ってしまえばそれまでですが、その角からも動物たちの様々な不思議がわかります。
みなさまもぜひ動物たちの角にも注目してみてください!