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staff blogスタッフブログ (動物園ブログ)

12月のクビキリギス

2023年12月21日

動きの鈍いクビキリギス

先日、カンガルー舎のコンクリ地面にひょいっと出てきた昆虫がいました。
赤い口
<特徴的な赤い口>
クビキリギスです。
これを撮影したのは12月9日。キリギリスの仲間はほとんど見かけなくなる時期ですが彼らは成虫のまま越冬することが知られています。草むらでじっとしているので冬でも見つけやすいのですが自分から出てきたので少し驚きました。
この日の最高気温は18.8度(参照:日立市天気相談所)。
日中はとても暖かかったので越冬しかけていたものが春と勘違いして動き出した、と考えられます。

フラフラのクビキリギス
<ふらふらのクビキリギス>
越冬する昆虫は寒くなると休眠状態に入りエネルギーの消費を防ぐ仕組みが体内にあります。
クビキリギスのように成虫で越冬する昆虫は暖かい日は活動するのでエネルギーを消費してしまい「死」に直結です。
私が見つけた個体も動きはとても鈍く簡単に捕まったので休眠から目覚めたばかりでぼーっとしていたか、一度目覚めてから再度休眠できずふらふらの状態だったのかもしれません。できる限り温度変化が少なそうな法面に放しましたがどうなるか・・・。
最近冬の割に暖かいと感じる日が多く過ごしやすかったのですが、この暖かさは身近な生き物たちにとっては
生死を左右する深刻な問題となるかもしれません。

(飼育員 かわそえ)

2023年12月21日

標本から知る動物たちのひ・み・つ

2023年12月10日

先日「豚足骨格標本づくり」を開催しました。

豚足 骨並び
        <豚足>             <豚足の骨格>
私たちを含めて多くの脊椎動物は死ぬと骨になります。動物園ではその骨を利用して標本をつくることがあります。
骨格は体を支える基礎であり、内臓を守り、筋肉が付着する土台となり、体を動かすために必要不可欠な役割を持っています。標本とすることでその動物がどのような生態でどのように環境に適応して生きてきたか沢山の情報を得ることができます。
今回は簡単に手に入る豚足を利用して来園者にも骨の魅力を知ってもらいたい!と骨好き獣医師と骨のことをもっと知りたい飼育員で企画しました。

豚足を煮込んでいるところ 骨になった豚足
 <炊飯器に入っている豚足>  <肉を剥がして骨になりました>
まずはイベントを行う下準備。豚足を炊飯器で煮込みます。
骨についている皮や肉、ゼラチン質の部分はこれで剥がしやすくなります。
剥がれた部分はきれいに洗って骨の部分を取り出します。
予備知識なしで組み立てる 並べてみる子供たち
綺麗にした骨を用意していよいよ本番!
参加者の皆さんには最初は予備知識一切なしで組み立ててもらいます。
なんとなく指っぽいパーツ、足首になりそうなパーツ・・・
どこのパーツかは分からないけどピタッと組み合わさることも!
獣医師指導の下組み立てる
その後、獣医師解説のもと組み立てていきました。
見本シートとにらめっこしながらパーツを探していきます。
親子で協力しながらの作業です。

親子で悪戦苦闘 飼育員も悪戦苦闘
フィットする部分は接着剤でくっつけていきます。
段々豚足の全貌が見えてきました!
パーツをフィットさせるためにくるくる回しながら見るため、ああでもない、こうでもないという声が各テーブルから聞こえてきます。
あと少しで完成! 真剣なお父さん
ブタが立っている時の足の形を想像してくっつけるとかっこよくなります。

骨格から見ると人と違ってバレリーナのようにつま先立ちしているのがよく分かります。
・・・そして格闘すること約1時間以上!ようやく完成!!
仮止めなので家でじっくりくっつけて補強すれば豚足骨格標本の完成となります。
集合写真1 集合写真2

集合写真3 集合写真4

集合写真5
大人でも難しい作業でしたが親子で協力しながら作ることができました。
私もこのワークショップの前に一度組み立ててみましたがパーツがフィットする瞬間がたまらなく気持ち良いです。
そして、無駄な部分が無い洗練されたデザインの骨を見て改めて生き物の体ってすごいなあ~と感じました。

どうぶつ資料館 どうぶつえんのたからもの展
     <どうぶつ資料館>          <どうぶつえんのたからもの展>
動物園には「どうぶつ資料館」という場所があります。
あらゆる動物の頭骨標本の他、卵や角の標本なども展示してあります。
なかでもゾウの全身骨格標本は大迫力なので一度見て頂きたいです。
12月26日までは企画展「動物園のたからもの展」も開催しております。
普段、隅の方にあった糞や羽根標本を詳しい解説付きで展示したり、骨格標本のつくり方も掲示してあります。また、飼育員が日々の飼育の中で見つけた動物の生きざまが分かる【たからもの】も集めてみました。こちらもぜひご覧ください。

生きている動物からは分からない標本の面白さ、皆さんも沼にはまってみませんか?

2023年12月10日

絵本だZOO開催しました

2023年12月4日

11月26日に絵本だZOOを開催しました。
部屋の様子 読み手の秋山さん
<室内の様子> <読み手の秋山さん>
当園でこのイベントを行うのは2回目です。
子供たちに絵本を読んでくれるのは今年も秋山さん!
市内の図書館でも読み聞かせをしてくださっており、動物園でも子供たちと一緒に絵本を読むことをとても楽しみに来てくださいました。
手遊びの様子
まずはあいさつ代わりに皆でうたあそび。
「パンダ・うさぎ・コアラ」を歌いながら手でその動物の特徴をつくります。
楽しいねえ~
絵本を読んでいる様子 夢中になっている子供
そしてお待ちかねの絵本へ!
今回は動物たちが出てくる3冊の絵本を読んでくれました。
子供たちとても聞き入っています。
大人も夢中になる絵と語りぐちです。
ゾウと会いました
ここで終わらないのが絵本だZOO!
この後は絵本に出てきた動物たちに会いに行きました。
初めにゾウ。子供たちには絵本に出てきたゾウにより親しみをもってもらおうとおやつをあげてもらいました。
ゾウの鼻におやつをあげる様子
絵本から飛び出てきたゾウは大きくて鼻息もすごくて・・・
絵本とのギャップに驚いてしまう子もいましたが、それは動物を見るうえでとても大切な感覚です。
カメに会いに来た
最後はカメに会いに行きました。
絵本ではどこまでもずんずんお散歩に行っていた彼ら。
間近に見るカメの甲羅や白菜をむしゃむしゃバリバリ食べる口に皆夢中です。
絵本から飛び出てきた本物の動物たちは子供たちにどんな思い出を残してくれたでしょうか?
皆さんも絵本に出てくる動物たちに会いに動物園へ遊びに来てください。
新たな発見があるかもしれません。

2023年12月4日

スタンプラリーで知ろう~絶滅危惧種のこと~

2023年12月1日

10月1日から31日まで※茨城DC(デスティネーションキャンペーン)特別企画と題して
「スタンプラリーで知ろう~絶滅危惧種のこと~」を開催しました。
スタンプラリー図柄
当園で飼育している動物たちが描かれています。
実は彼らは野生下ではとある危機に瀕しています。
クロサイ アジアゾウ
例えば、クロサイなら密猟による生息数の減少、アジアゾウなら環境破壊によるエサ不足など、命の存続を脅かす現状が今なお続いています。
動物園の動物たちは私たち市民と野生を繋ぐ架け橋でなくてはなりません。
地球で暮らす同じ生き物の未来を皆で考えていけるように動物園は発信し続けています。
今回のスランプラリーもその内の一つです。
最終地点のポスター
最終地点のどうぶつ資料館では当園の動物たちの野生下での現状を飼育員がポスターにまとめて貼り出しました。
各担当者がまとめた力作。お読みいただけたでしょうか?

動物園で開催されるイベントやガイド、飼育員が作成した掲示物など動物のことを詳しく知るヒントは園内にたくさんあります。
それらをまずは知って頂き、私たち人間が何ができるのか、共に考えていけるよう動物園はこれからも発信し続けてまいります。

※スタンプラリーに参加いただいたかたへのトートバッグプレゼントは、11月末に当選者へ賞品を発送しました。

※茨城デスティネーションキャンペーン
JRグループ6社と地域(県、市町村、地元観光事業者など)が一体となって行う
国内最大規模の観光キャンペーンで茨城県での開催は21年振りとなります。
「スタンプラリーで知ろう~絶滅危惧種のこと~」はこの茨城DC特別企画として実施したもので
10~12月の茨城DC期間中は他にも市内・県内で様々なイベントが開催されています。

2023年12月1日