11月15日にニホンザル舎が長い歴史に幕を降ろしました。そこで、11月8日に「ありがとうニホンザル舎」と題して、最後のビッグイベントを行いました!イベントでは感謝の気持ちを込めてニホンザルたちが夢中になるような遊具を皆さんと一緒に作りました。その様子をご紹介します。
まずはニホンザル舎の歴史とニホンザルについて園長と担当者からお話をしました。設立当初はニホンザルではなく、ヒヒを入れる予定だったそうですが思いのほかパワフルで危険だとのことで急遽変更したそうです。(へ~。私もびっくり)
<まずはニホンザルを観察>
そしたらいよいよ遊具作りです!一家族に一人の飼育員がついて協力しながら一緒に作っていきました。
<消防ホースを編んでハンモックに> <ノコギリで竹を切ります>
<お父さん頑張ってます!> <子どもたちは遊具にごはんを詰めています>
完成!!!あっっっという間の1時間で、個性豊かな10個の遊具が出そろいました!
<自分で使ってみました!> <親子で頑張りました!>
完成したらいよいよ設置です。ニホンザルは使ってくれたかな?
<サル山に職員総出で設置しました> <早速竹のアスレチックに上っています>
<器用に中からご飯を取り出します> <さっき見た光景だぞ!>
サルたちも思う存分遊んだり、時には破壊しながらイキイキと遊具を使ってくれました!大成功!!!
実はここまですごい遊具が出来た裏には、かみね動物園初のイベント前の宿題がありました。事前にニホンザルの生態や環境エンリッチメント(動物の暮らしを豊かにする工夫)についての解説動画を見てもらい、それを踏まえて参加者のみなさまに遊具の計画書を提出してもらいました。出てきた計画書を見てビックリ!私たちの想像を超える壮大な遊具がたくさん集まり、見ているだけでワクワクしました!(本当に作れるのかちょっぴり不安だったのは内緒です。)宿題を頑張った甲斐あってイベントの成功につながったのかなと思います。
<素敵な計画書がたくさん!>
これまで新型コロナウイルスの影響で園内でのイベントはほとんどが中止か規模縮小になっていました。その間「おうちでZOO」と題して、動画や塗り絵など家に居ながらにして動物園を楽しめる企画を行ってきました。おそらく今回のイベントで事前に動画を見てもらったり宿題を提出してもらうという発想は自粛期間がなければ出てこなかったアイデアだったかもしれません。災い転じて福となすではないですが、この息苦しい毎日も決して無駄ではないんだと思いつつ、皆さまと直にお話しをしながら行うリアルなイベントの素晴らしさを再確認できました!
サル山という一つの歴史に幕が降りましたが、今度は新しいニホンザル舎がみなさまをお待ちしております。イベントも企画していますのでこちらもぜひご参加ください!
イベントの打ち上げ自粛が何より残念な 中本
<遊具を眺める担当者の背中>