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staff blogスタッフブログ (動物園ブログ)

おうちでZOOワーク編第4弾‐サイの体に足りないものは?解説編‐

2020年6月26日

おうちでZOOワーク編第4弾「サイの体に足りないものは?」に挑戦しましたか?
☆ワークシートはこちらから https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/002/p085717_d/fil/pdf6.pdf

かなり時間が経ってしまい申し訳ありませんが、今回はサイの体についてお話します!

実は「サイ」といっても全部で5種類いるのをご存知でしたか?アフリカに2種(クロサイ、シロサイ)、アジアに3種(インドサイ、スマトラサイ、ジャワサイ)が生息しています。

かみね動物園にはアフリカに生息する種類、クロサイのメトロ君が暮らしています。今回はクロサイの体で解説をしたいと思います。

メトロ君

まずは顔のパーツからご紹介します。サイの特徴といえば角!

クロサイ、シロサイ、スマトラサイの角は2本、ジャワサイ、インドサイの角は1本です。この角は毛や爪と同じ成分のケラチン質でできています。

悲しいことにこの角の粉末が万病に効くなどと信じられ密猟が絶えずサイ達は絶滅の危機に瀕しています…(実際には何の効果もありません!)

角メトロ君にも2本の角

角に注目をしがちですが続いて口元。皆さんクロサイの口ってしっかり見たことありますか?

口ドアップのメトロ君

上唇がとんがった形をしているのが分かりますでしょうか?これはクロサイの主食である木の葉を食べるのに適した形なんですよ。

この上唇を器用に使って枝から葉っぱをむしり取って食べています。

続いて目元!ちょっと分かりにくいのですがしっかりとまつ毛が生えています。ちなみに視覚はあまり良くありません。

サイの目

顔のパーツ最後は耳。ラッパのような形をしており、耳をグルグルと動かし音のする方向に向けることができます。視覚があまり良くないのに比べ聴覚はとても優れています!

耳

体のパーツにうつってまずはあし。

肢 肢2

前肢(ぜんし)、後肢(こうし)ともに3本の蹄(爪)をもっています。サイは奇蹄目に分類されますが、これは「蹄の数が奇数」という意味です。他にも蹄が1本のウマたちも奇蹄目です。

そして最後はしっぽ。皆さんサイのしっぽしっかり観たことありますか?

サイのしっぽ

しっぽの先には毛が生えているのが分かりますか?

ちなみに皮膚はかたくゴワゴワしており、体重は1000~1800kgほどあります。

なかなか動物たちを細かく観察することはないかもしれません。でもそれぞれしっかりと意味のある形をしているので、次に動物園に来た時に少し細かく観察してみると新しい発見があるかもしれませんよ~。

2020年6月26日

おうちでZOOワーク編第3弾‐キリンの模様かけるかな解説編‐

2020年6月20日

おうちでZOOワーク編第3弾「キリンの模様描けるかな?」に挑戦しましたか?
☆ワークシートはこちらから

今回はキリンの模様についてお話しようと思います。

キリンの模様は種類によって模様の形が異なっています。
キリンは4種との報告が最近の研究で明らかになりました。
そして、それぞれ亜種に分けられていきます。

その中で日本にはアミメキリンとマサイキリンがいます。
日立市かみね動物園にはアミメキリンが生活をしています。


アミメキリンの模様はその名の通り網目の様になっています。
そしてその模様はひざ下程まで続いています。
網目の模様は個体ごとに違っていて、さらに色合いなども異なっています。(白っぽい個体や茶色っぽい個体がいます)

キリンのシゲル
当園のキリンのシゲル

皆さんは、キリンの模様がどこまであるのか、観察したことはありますか?
動物園にお越しになった際は、ぜひ、どこまで模様があるのか、
個体によって特徴のある模様はあるのかなど、よくキリンを観察してみて下さい。

2020年6月20日