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staff blogスタッフブログ (動物園ブログ)

ゴールデンウィークの動物園

2016年5月14日

動物園で1日の来園者数が一番多い日っていつかご存知ですか?

それは………ゴールデンウィーク!!寒くもなく暑くもないこの季節はまさに動物園日和!?今年もたくさんの方が来園してくれました。

GWの様子 バス

入園口ではお待たせしてしまった方々もいらっしゃいました…ごめんなさい…駐車場は周辺の小学校や消防本部をお借りしシャトルバスを運行しました!

ふれあい動物園 リスザルの島

大人気のふれあいコーナー、放し飼いのボリビアリスザルたちを間近で見られるリスザルの島では子供たちの楽しそうな声が聞かれました♪

サイのおやつタイム 

クロサイのおやつタイムも特別に開催!間近で見る迫力に驚く方が続出。体の大きなマキちゃんですが、性格は穏やかなんですよ!

チンパンジーに鯉のぼり

さらにチンパンジーには日替わりでおもちゃをプレゼント。こどもの日には鯉のぼりにおやつをいれてみました!

他には動物たちに関するクイズラリーを開催。全部で8問、よーく動物たちを観察して答えを導いてもらいました。全問正解できたかな?

クイズラリー

ゴールデンウィークなど大型連休の際は普段かみね動物園に足を運べない遠方から遊びにきて下さる方も多く嬉しい限りです!たくさんの方に少しでも楽しかった、色々知ることができた、などと思って頂けるようにこれからも職員一同頑張ります!

ペンギンのおやつタイムペンギンのおやつタイム中。奥でピンク色のポロシャツを着ている新人飼育員も頑張っていました!

(もうすぐやってくる健康診断に怯える飼育員 おおぐり)

2016年5月14日

カミムタズー

2016年5月11日

なんのこっちゃー??
というタイトルですが、今回は、とてもまじめな、文字ばかりのお話です。

以前、トラやライオンで採血トレーニングをしているというお話がありました。

ライオントレーニング

トラ トレーニング
(しっぽを出してもらって、尾静脈から採血します)

※詳しくは、当時担当者のいのうえ飼育員のブログをご覧ください。http://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/inoue/p045663.html


かみね動物園では、トラやライオンだけでなく、
チンパンジーやゾウ、マンドリル、サバンナモンキー、キリン、カバなどの動物でハズバンダリートレーニングをしています。

キリントレーニング
(首→顔→胸→足→蹄と徐々に触れる部分を増やしていって、最終的には削蹄を目指しています!)

マンドリルトレーニング
(まだ始めたばかりですが、採精を目標にがんばります!)


トレーニングをすることで、

・動物を近くで見れる=小さな傷やできもの、表情の変化にいち早く気づくことができる!
・動物にさわれる・体の一部をだしてもらえる=採血や、検温、体重測定、聴診などが日常的に実施できる!
・リスクの高い全身麻酔をしなくてよい=命の危険がある麻酔をかけなくても、いろいろなことがわかる・できる!
・いざという時に検査や治療ができる=具合が悪いのに、さわれない・わからない・なにもできない…ということがなくなる!
・エンリッチメントの一つにもなる=動物の生活のレパートリーを増やすことができる!トレーニングも一種の楽しみになる!


などなど、こんなにいいことがあるんですよ~!!!!!!
書いているうちに、つい、興奮しすぎてしまいました…
とにかく、動物の健康管理を行う上で、トレーニングは非常に役立つんです。


チンパンジートレーニング
(肩を出してもらって、注射をさせるようになりました~)

ゴウ開口
(まだまだ子どもですが、口をあけたり、聴診器をあてたり、お尻をだしたりできるようになりました!)

カバのくち
(カバの口のなか!歯のチェックができます)


国内の動物園でもトレーニングは、最近、かなり注目され、会議や勉強会でも取り上げられる話題になっています。

でも、必ず課題はあるわけで・・・

・動物が人に慣れすぎて繁殖できなくなってしまうのではないか?
・トレーニングをする業務時間を確保できるのか?
・飼育担当者が代わっても継続できるのか?
・馴致(=人にならすこと)で十分なのではないのか?

などの見解・考え方もあります。

今回は、そのトレーニングうんぬんというより、”トレーニングのその後”のお話をします。
さぁさ、やっと本題ですよ!


当園のトレーニングで採血が成功しているのは、トラとライオンです。
このとれた血液は、健康状態を知るための血液検査に使っています。
わたしたちの健康診断といっしょで、動物たちも、血糖値やコレステロール、白血球などを調べます。
血液検査は、体の中がどんな状態なのか、知る手がかりになります。

血液サンプル
(検査で余った血液は、冷凍保存しています)

血液塗抹
(血液を染色して、顕微鏡で見る検査”血液塗沫”。
小さいうす赤丸は赤血球、大きい2つが白血球です)
↑塗沫をひくのも、まだまだへたっぴ…お恥ずかしい。

人やイヌ、ネコ、ウシなど、では”基準値”というものが確立されています。
”基準値”があるから、その数値が適正なものなのか、健康かどうか、判断できるんですね。

  ※基準値:種々の判定の基準になる値 
  =ここでは「健康かどうか判断するための基準の値」って意味です。

しかーし!トラやライオンはじめ、多くの動物園の動物には、”基準値”というものが示されていません。
だから、血液が採れても一回の検査では、それが健康なのかさえわからないんです。
見た目が元気だからって、血液検査も正常とはいえないですよね?

教科書
(大学のときの教科書。犬・猫・牛・豚・馬のお話がのっています。
大学では、動物園の動物についての獣医学はほとんどありませんでした・・・)

人や犬・猫・牛などの、すでにわかっている基準値の中から、
近縁な動物種を選んで比べることはできます。

それでも、やっぱり煮え切らない感じで終わってしまうことが多いのが現状です。
とくに、新米獣医の私は、どう考えたらいいんだろう・・・?ヘルプミー!!!
という状況に陥るわけです。

そんな状況を打破するには・・・「基準値を知る!」に勝るものはありません。
いろんな動物たちの”基準値”をわかるようにするためには、
定期的に検査したり、たくさんのデータを集める必要があります。

海外では、動物園や水族館どうしが動物の血液データを共有している本?文献?システム?はあるそうなのですが、

国内では、タイムリーに共有されているシステムはないのが現状です。
(のはず…知っていたら教えてください!)


そこで!!!!やりましょう!!!!血液データの共有!!!!
で、始まったのがカミムタズー。

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カミ=日立市かみね動物園
ムタ=大牟田市動物園
ズー=動物園
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大牟田市動物園は、福岡県にある動物園で、
動物のトレーニングにも(”だけ”じゃないのが本当にすごい!)、非常に熱心に取り組んでいらっしゃいます。


大牟田正門 大牟田トレーニング

大牟田 看板 大牟田看板
(園内の看板も素敵ですね~早く私も行ってみたい!)

かみね動物園でのトラ・ライオンのトレーニングも、
大牟田市動物園にアドバイスしていただき、成功することができました。

その他にもいろいろなご縁が重なり、遠く離れた地にある動物園ながら、
つながりをもたせて(すっかり頼りっぱなし?!)いただいています!

はじめは「トレーニングで採れたトラ・ライオンの血液データを共有しましょう!」から始まったカミムタズー。

いまは、チンパンジーやマンドリル、サバンナモンキー、キリンなども加わり、

トレーニングでとれた血液、麻酔をかけた状態でとれた血液、死んでしまった動物からとった血液など、
あらゆる血液データを共有しています。

まだまだデータ数は少ないけど、お互いの園の情報を共有することで、
「あーこんなもんか!」と、これまで不安に思っていたことも解消・納得することが出来ました!

今後は、もっとデータを増やすこと、参加してくださる園館を増やすことを目指していきたいです!
そのためには、もっと効率的な方法や、ルール作りなど課題が山積みですが…


★みなさんに動物たちの元気な姿を見てもらうために!
★一人でも多くの方に動物たちの魅力を伝えられるように!

動物たちの健康づくり、がんばっていきたいです!


サバンナモンキー 
(にこっ!と見えますが、威嚇です。
痛いことばかりする獣医は嫌われ者です・・・でもトレーニングしていれば、お互い幸せ♪)

ながながと綴ってしまいました~
お付き合いいただき、ありがとうございました♪


※さらに!
ご興味をもっていただけた園館さんは、お声をかけていただけたらうれしいです!
詳しくは、↓をご覧いただけたら幸いです♪
http://omutazoo.org/databox/kyouyu.pdf

(いまだに右も左もわからない…新米獣医です。あきば)

2016年5月11日