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staff blogスタッフブログ (動物園ブログ)

星に願いを~人間たちの七夕編その1~

2015年7月26日

七夕にちなんで6月園内で募集をしていた「動物園で願いを叶えよう!」

応募総数は17日間で690通でした!たくさんのご応募ありがとうございました♪

今回当選したのは8組の方々。遅くなってしまいましたが少しずつご紹介します!

動物たちを近くで観ておやつをあげてみたい

カピバラにエサ ヘビを触る

実はこの願い事を叶えた男の子は動物アレルギーを持っており、普段動物園に来ても遠くから眺めていたとのこと…

家族の方と相談をし毛のあまり飛ばないゾウやカピバラ、サイにおやつをあげてもらい、さらにヘビを触ってもらうことに!

ただ初めて間近で見る動物たちにビックリしたのと緊張で最初は近づけず…それでも、最後にはカピバラやサイにおやつをあげることができました!

サイと記念撮影頑張りました!

カバさんの全身を見て触ってみたい!

カバとご対面 カバとご対面

水の中が大好きなカバ達。全身を見られる機会は少ないため、カバの全身が見たい!というお願い。

今回はまずカバ達の寝室にご案内し間近でご対面!実際に触ってみたり、エサをあげてみたり、カバ達が運動場に出ていくところ見てもらったりと普段はできない体験にとても感動していました!

カバと記念撮影大きなカバたちと一緒に!

獣医さんのお仕事体験

ヘビの検温 吹き矢体験

将来お医者さんになりたい、ということで獣医さんはどんなお仕事をしているのか体験してみたい、というお願い。

心臓の音を聞く聴診、ウサギやヘビ、ヤギの体温を測る検温、動物たちに注射をする時に使う吹き矢を体験してみたり、入院中のワオキツネザルの治療を実際に見学してもらったりと盛り沢山な内容!

どうして獣医さんになったの?どうやったら獣医さんになれるの?大変なこと、楽しいことは?など質問もたくさんしてくれました。

獣医さんと記念撮影将来の夢も叶うと良いね!

テナガザルのおやつをあげてみたい

テナガザルにおやつ テナガザルにおやつ2

かみね動物園では色々な動物たちのおやつタイムを行っています。ただ、テナガザルはその名の通り手が長く器用に使えるため来園者の方々におやつを直接あげてもらうことは難しいんです。

そこで今回のお願い事では特製の竹の棒を使ってあげてもらいました。担当者からテナガザルのお話を聞いたりしながら楽しんでくれました!

テナガザルと記念撮影後ろにしっかりテナガザル

ちなみに今年は国際テナガザル年!

サル山に新しい遊具を作りたい

サル山の遊具作り サル達の遊具作り

ニホンザルたちに新しい遊具を作る!ということで七夕らしく竹を用意。久しぶりに使うノコギリにお父さんたちはちょっと苦戦…子供達には竹に絵を書いてもらいました!

完成した遊具にはおやつも投入し、職員たちが設置。すぐにサル達がやってきておやつの争奪戦を繰り広げていました!

遊具におやつ ニホンザル達

担当者もよく遊具を作ってあげたりしていますが、壊すのも得意なサル達にいつも苦戦しています。今回作ってもらった遊具もいつまでもつかな…?

サルたちと記念撮影サル達とっても喜んでましたよ!

その1はここまで!他にもあと2つのお願い事が叶っていますが、そちらはその2でご紹介します。

(飼育員 おおぐり)

2015年7月26日

わくわくしたよ!わくワークショップ~その1~

2015年7月6日

6月の毎土曜日はワークショップを開催しました!様々な体験を通して動物について知ってもらおうという企画で今年で3回目となります。

第1週目の6月6日はサルサル教室と名付け、テナガザルについてのお話をしました!

テナガザルシロテテナガザル

かみね動物園にはたくさんの霊長類(サルの仲間たちのこと)がいるのに、どうしてテナガザルが主役なのか…?

それは今年が『国際テナガザル年』だからです!!

んっ?何それ??と思う方が多いかもしれませんが、国際自然保護連合(IUCN)が絶滅の危機にある動物の現状をより多くの人に知ってもらうため、年ごとに動物種を決めて国際的なキャンペーンを行っています。そして2015年はテナガザルの年となっているんです。

テナガザル僕たちが主役!

ワークショップではそんなテナガザルたちがおかれている状況についてクイズやゲームをしながら学んでもらいました。

テナガザルの名前は聞いたことがあっても実際どこに暮らしていて、何を食べているのかなど知らないことだらけなためクイズ形式でご紹介。

サルサル教室 テナガザルクイズ

続いて生息地分断ゲーム!新聞紙をテナガザルたちが暮らしている森に例え、徐々に新聞紙を減らしていくことで森林伐採による生息地の減少を体感してもらいました。

生息地分断ゲーム 生息地分断ゲーム

最初は広い森(新聞紙の上)を自由に歩いていたのに徐々に動ける範囲が狭くなり友達と離れ離れになったり、一人ぼっちになったり、男の子と女の子が別々になってしまったり…難しい生息地の減少、分断という事実が少しは伝わったかな?

最後に生息地の減少は遠い国の問題ではなく日本にいる私たちにも関係がある、ということを知ってもらうもの。よく目にする食品や洗剤、化粧品などを用意しました。これらにはアブラヤシという植物からとれるパーム油が含まれています。

身の回りにあるもの 身の回りにあるもの

実はパーム油をつくる畑はもともとテナガザルを含む動物たちが暮らす森でした。一見するとパーム油の畑も緑がいっぱいで森のように見えますが、ここでは食べ物もなく木の上を移動もできないためテナガザル達は暮らしていけません。

今回はパーム油を例にあげましたが、他にもゴムや果物など身の回りにあふれるものでも同じです。

こういった話をすると「じゃあ使うのをやめればいいのか」となりがちですが、そうではありません。全く使わないということは無理な話ですし、代替のものでも同じ問題が起きる可能性があります。このワークショップを通して今までものを使いすぎていなかったかな?、資源を大切にしていたかな?などと少しでも何かを考えるきっかけになったら嬉しいなーと思います!

サルサル集合写真


 

第二週は「ツノツノ教室」と題して、動物の角についてのワークショップを開催しました!

一口に角といっても色々な種類があります。角は「ウシの仲間」「シカの仲間」「キリンの仲間」「サイの仲間」「プロングホーンの仲間」の5種類に分けられています。なんとかみね動物園にはプロングホーン以外の動物がいる、角を観るにはもってこいの動物園です。

そこでいくつかの角を用意して、角の持ち主を探したり、仲間分けするゲームを行いました!

つの つの

つの つの

大人の方でもなかなか分からないこのゲーム、ちょっと小さいお子様にはハードルが高かったようですが、みんな一生懸命取り組んでくれました!最後に飼育員が解説をしました!

ゲームの後はお待ちかね、シカの角を使ったストラップ作りです!目をイキイキと輝かせながら、個性的なストラップを次々と作っていました!

 つの つの

つの つの

角と一言で言ってしまえばそれまでですが、その角からも動物たちの様々な不思議がわかります。

みなさまもぜひ動物たちの角にも注目してみてください!

つの

2015年7月6日