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平成30年4月28日(土曜日)

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動物園のリサイクル術

平成30年4月28日(土曜日)

  

みなさん、リサイクルしてますか?

ゴミの分別や電化製品・車など工業製品の材料の再利用など、資源を無駄にしないよう取り組みがありますね。

動物園では、普通に考えるとゴミとして処理されてしまうようなものを動物園流にリサイクルしています。

いくつかご紹介しましょう。



剪定した樹木

樹木たちも生きています。どんどん伸びてきます。動物たちの日よけの役割をしたりする樹木たちですが、伸びすぎてしまったり、新しい芽を更新をするために剪定を行います。一般家庭では、切ったはいいがゴミとしての処理に一苦労。

動物園には木や葉を食べる動物もたくさんいます。そこで、動物たちに切った葉っぱや枝をプレゼント。動物たちはいつもと違ったごはんに大喜びです。葉っぱを食べたり樹皮をかじったり動かして遊んでみたり、いろいろな表情を見せてくれます。ゾウなどは、葉っぱばかりでなく太い枝や竹などもバリバリ食べてしまうんですよ。

剪定風景  

☆飼育員も剪定します

剪定した枝葉  竹

☆ひと山ある枝葉や竹も…

ゾウに竹1  ゾウに竹2

☆硬い竹でもゾウのお腹を満たしてくれます

 

これは食べられないでしょ、といった極太の枝も切ることがあります。それはそれで、展示場の止まり木や動物たちのおもちゃなどに早代わり。当然木材は腐ってきてしまいますので、飼育員たちで交換作業を行います。

登り木やおもちゃ

☆アライグマが登ったり、エサ箱に加工したりいろんなアイディアがたくさん!

ですから、トラック1台分樹木を切ってもゴミとして出る枝はごくわずか。みなさんの家庭ではできないリサイクル術、動物たちに手伝ってもらってクリアです。

 

美味しい果物や野菜

普通食材はスーパーなど小売店で購入しますよね。小売店で仕入れた食材は全部が売り切れるわけでもなく、売れ残りになってしまいます。その中には、まだ食べられるのに賞味期限という名目で売れなくなってしまうものもあります。賞味期限を過ぎても食べられる作物はたくさんあります、人間の都合と安全のためですもんね、賞味期限て。

人間の世界って不思議です。仕入れる時も、廃棄する時も、お金がかかります。小売店だって節約したい。

動物園はというと、やはり野菜や果物を購入して動物たちに与えています。これらはリンゴやニンジン、サツマイモや白菜など、自然界で食べられる食べ物に比べれば種類はごくわずかです。

いろいろな種類のエサをあげられたらいいなぁという動物園の希望と、節約と社会貢献をしたいという小売店の希望が見事にマッチ!小売店様のご厚意で廃棄になった果物や野菜を分けてもらっています。その中には、キャベツなどの外葉、柑橘類、ジャガイモなど、多岐にわたります。

搬入した野菜 野菜・果物類

☆搬入された野菜、いたみがあるところは除いて、旬の作物を与えます

動物たちは季節の作物を食べられて大喜びです。私たちよりも季節先取りで動物たちが旬の果物を食べている、なんて時もあるんですよ、うらやましい… もちろん、私たちが頂いちゃおう!なんてことはありませんよ、断じて。

地域のみなさまに支えられ、動物のおいしいごはんリサイクル術、クリアです。


まだまだあるんですけど、この辺で次回に続きます。お楽しみに!

(しいくいん たかはら)

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