世界チンパンジーの日は2018年にスタート!
なぜ7月14日なのか?それは1960年にジェーン・グドール博士(野生チンパンジー研究の第一人者)が研究を目的としてタンザニアのゴンベストリーム国立公園に初めて足を踏み入れた日、という事を記念して制定されました。
野生および飼育されているチンパンジーの暮らしを支え、チンパンジーを守る人々を応援し、より多くの人々を魅了することを目的としています。
チンパンジーは野生下で生息地の破壊、病気の蔓延、密猟、密売など様々な理由が絡みあって数を減らしています。
以前担当者が訪れたゴンベの野生のチンパンジー達
世界中の人達に興味をもってもらい、保護や保全といったことについて考えてもらうきっかけの日でもあります。
チンパンジーは「複雄複雌」といってたくさんの仲間たちと群れで暮らします。
赤ちゃんは5年ほどお母さんに守られながらいつも一緒にいます。お母さんを通して群れの仲間たちとの過ごし方、生きていくのに必要なことを学びながら成長していきます。
メスは10歳前後のオトナになると自分の生まれた群れを出て新しい群れへと移籍し、オスは生まれた群れでずっと暮らします。
かみね動物園では現在11ヶ月の赤ちゃんから推定51歳のおばあちゃんまで8頭のチンパンジーたちが暮らしています。
リーダー(αオス)のユウ
ユウとリョウマのお父さんのゴヒチ
最年長のヨウ
リョウマのお母さんのマツコ
チヨのお母さんのイチゴ
思春期真っただ中のリョウマ
昨年ズーラシアから来園したフク
間もなく1歳のチヨ(現在非公開)
力強く、大きな声で騒ぐことも多いので、「凶暴なんですか?」と聞かれることもありますが、そんな事はありません!
群れで暮らしているためもちろんちょっとしたいざこざはありますが、喧嘩した後は仲直りをしますし、意味もなく暴力をふるったりはしません。
オス達はディスプレイといって「自分は強いぞ!カッコいいんだぞ!」とアピールするために、壁やガラスを叩いて大きな音を出したり、全速力で走り、大きな声も出すため危なく見えるかもしれませんが、それも誰かを傷つけるための行為ではありません。
抱き合ったり、お尻を見せたり、手を差し出したり様々な挨拶をし、グルーミング(毛づくろい)をし、笑いながら遊んでとてもコミュニケーションを大切にしています。
お互いをグルーミングするヨウとユウ
チンパンジーたちの魅力はまだまだ尽きません。ぜひ動物園に足を運んで観察してみて下さい!
(チンパンジー担当 おおぐり)