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令和3年7月11日(日曜日)

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チンパンジーのゴヒチ君のこと

令和3年7月11日(日曜日)

7月15日までtwitter上で行われている北関東の動物園、水族館による連携活動のFIGHT10いきもの総選挙~推しメンFIGHT10~

すでにご存じの方もいるかと思いますがかみね動物園からはチンパンジーのゴヒチ君がノミネートされています。

ゴヒチのポスター

(ノミネートポスター)

せっかくの機会なのでゴヒチ君のことを少しですがブログで紹介していきたいと思います!

現在推定43歳。おじいちゃんという程ではないですが、もういいお年です。担当者は2011年からチンパンジーたちを近くで見守らせてもらっていますが、ここ数年で体つきが少し小さくなって白髪が増えたなあという印象です。でもまだまだ元気です!

ゴヒチ

長い間群れのリーダー(αオス)を務めていましたが、2015年頃から徐々に息子のユウ君が自信を付けてきたこともあり数年かけてその座を譲ることになりました。野生ではαオスが順位を落とす時には群れを追い出されることや、激しい攻撃を受けるなど厳しい状況に追い込まれることもあります。動物園でも空間が限られているため一緒にいることが出来なくなることもあります。しかし元々お父さんのゴヒチ君が大好きだったユウ君は自分がαオスになってもゴヒチ君を敬い頼る姿が見られ、お互いの繋がりがとても強い仲良し親子のまま過ごしています。

ゴヒチとユウ

(ゴヒチ君と息子のユウ)

2008年に「チンパンジーの森」という新しい施設となり、この少し前からゴヒチ君を中心とした新しい群れづくりがスタートしました。

元々暮らしていたゴヒチ君とユウ君、ルナ(2012年に亡くなりました)に、ジュンコ(現在は池田動物園で暮らしています)、ヨウ、マツコが加わりました。

しかしそれぞれが幼い頃ショーに出ており、チンパンジー達と暮らした経験が乏しいメンバーばかりでした。コミュニケーションを大切にするチンパンジーにとって挨拶がしっかり出来るかどうかは重要なことです。多くの場合挨拶がしっかり出来ないと厳しく怒られ、群れへ受け入れてもらえないこともあります。

しかし、ゴヒチ君は挨拶が上手ではない新メンバーたちにも怒ったりはせず、相手のペースに合わせて優しく群れへと受け入れくれました。

ゴヒチとみんな

(一番右がゴヒチ君。マツコが来たばかりの頃。)

さらに娘のゴウちゃん、息子のリョウマ君が人工保育となってしまった後にも優しいお父さんとしてすぐに接してくれました。

ゴウとゴヒチ 

(ゴウちゃんとゴヒチ君)

ゴヒチとリョウマ

(ゴヒチ君とリョウマ君)

どんな子たちでも優しく受け入れてくれるゴヒチ君はいつしか日本一心の広いチンパンジーと言われるようになりました。(と、担当者が勝手に思っています)

これらの事から今回のキャッチフレーズ「ビッグハートダディ」がつけられました!

ゴヒチとイチゴ

(イチゴちゃんとゴヒチ君。イチゴちゃんもチンパンジーと過ごした経験がありませんでした)

ところで少し話が変わりますがゴヒチ君の年齢に「推定」とついていますがこれはどうしてでしょう?

ゴヒチ君の末息子リョウマ君は9歳、2012年4月27日生まれたことがしっかり分かっています。しかしゴヒチ君は野生下のアフリカで「推定」1978年に生まれ日本にやってきたため正確な年齢ではありません。ではどうしてアフリカから日本にやってきたのでしょうか?

1980年8月に東京大学にやってきたゴヒチ君。実はこの時日本では国家プロジェクトとしてB型肝炎ウイルスのワクチン開発特別研究が行われており、ゴヒチ君はその実験のために輸入されました。「ゴヒチ」という名前は研究番号が「57番」という事が由来になっています。

幼い頃に突然母親や群れの仲間から引き離され遠い国へとやってきた事を考えると、心細いという言葉では表せないほどとても不安だったのではないかと思います。

それでも今のゴヒチ君の優しさをみていると研究施設という特殊な場所ではあったとはいえ、たくさんの愛情を注いでもらって幼い頃を過ごしていたのではないかと感じています。

約6年間を研究施設で過ごした後の1986年6月11日にユミノスケ(現在は釧路市動物園で暮らしています)、ヤヨイ(ユウ君のお母さん1998年に亡くなっています)と一緒にかみね動物園に来園し、今に至っています。

12歳

(1990年右側がゴヒチ君)

ゴヒチ

(1995年右から2番目)

もっと深く書きたいこともありますが、今回のブログではここまでとさせて頂きます。

自身も複雑な人生を歩みながらも、どんな子たちも受け入れる心の広さは尊敬に値します。何度も述べていますが接していると本当に心優しいのが伝わってきます。

チンパンジー達を見分けるのは少し難しいかもしれませんが、ぜひゴヒチ君を探して注目してもらえると嬉しいです!

(チンパンジー担当 おおぐり)

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