またまたご報告が遅くなりましたが、3月17日にチンパンジーたちのお引越しが無事に完了しました。
今回はかみね動物園から10歳のゴウが横浜市よこはま動物園ズーラシアへ、ズーラシアからかみね動物園へ9歳のフクが入れ替わる形でお引越しをしました。以前のブログでも書きましが、チンパンジーの女の子は年頃(10歳前後)になると生まれた群れを離れ、他の群れへと移籍すると言われています。
(一番右端がゴウ)
(フク)
お引越し当日は朝から緊張を悟られないようにいつも通り振る舞い、ゴウも特に疑う様子もなくいつものハズバンダリートレーニングに応じてくれました。この日は肩に麻酔注射をして眠ってもらい、輸送用の箱に入ってもらう予定でした。ただこの時十分な麻酔量が入らずフラフラと眠りそうで眠らない状態だっため、麻酔銃をつかって完全に眠ってもらいました。
輸送箱に入ってからはすぐに目が覚め不安そうではありましたが落ち着いていました。トラックに乗り込み、お土産を持っていざ横浜へ!今回は飼育担当と獣医の2人が一緒についていきました。
(緑色の箱の中にゴウがいます)
10時前に出発し13時にはズーラシアへ無事に到着。ほぼ同時にかみね動物園にもフクがお土産を持って到着しました。
ズーラシアの方のブログにありましたが、ゴウは問題なく輸送箱から寝室へと入ってくれました。こちらが予想していたよりもはるかに落ち着いており、新しい飼育担当者の方とも挨拶をしており安心しました。これからは新しい群れで、新しい世界で、新しい生活を楽しんでもらえれば嬉しい限りです。
(無事にズーラシアの寝室へ)
一方のかみね動物園。フクはトラックから輸送箱を移動させる時に不安のためか声をだしていたとの事でしたが、寝室にはスムーズに入りハンモックにのってリンゴを食べ、お引越しの疲れを癒していました。フクはとてもしっかりした良い子で、こちらもゴウ同様に職員に挨拶をしてくれていました。
ゴウもフクも職員も無事に怪我なく、お引越しが完了してほっとしました。
ここからは共に新しい環境、群れでの生活になるため、身体的にも精神的にも疲れてしまうことがあるかもしれません。しっかりケアをしながら向き合っていきたいなと思っています。
次回はフクのかみね動物園での様子をお伝えしたいと思います!
(今年度もチンパンジー担当になれました おおぐり)