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staff blogスタッフブログ (大栗のブログ)

イチゴちゃんがお母さんになりました!その1

令和3年9月6日

先日お知らせしましたが、8月8日にチンパンジーのイチゴちゃんが出産をしました!

多くの方が驚いたかと思いますが、担当者たちも妊娠が判明した時はとても驚きました。また、喜びと共に少なからず不安を抱きました。

どうして不安を感じたのか?まずはイチゴちゃんについて少しお話していきます。

2008年1月5日に石川県の動物園で生まれました。母親は無事に出産をしたのですがイチゴちゃんを上手に抱くことが出来ず、飼育員や獣医が代りに育てる人工保育となりました。

その後すくすくと元気に成長しましたが、他のチンパンジーたちと一緒に暮らすことは出来ずにいました。そんな中2016年10月3日かみね動物園にイチゴちゃんは来園しました。

イチゴ

来園して間もないころのイチゴちゃん

群れで暮らすチンパンジーにとって挨拶をするなどコミュニケーションをとる事は非常に重要です。チンパンジーと暮らしたことのなかったイチゴちゃんにとってはどうやってコミュニケーションをとれば良いのか分からず苦労した部分もありましたが、数カ月で無事に群れの中で暮らすことが出来るようになりました。

ユウとイチゴ イチゴとゴウとヨウ

ユウやヨウ、ゴウと一緒にいるイチゴちゃん

それでもやはり一人でいる事は多く、またルールを無視して怒られてしまう事もありました。

そんな中で繁殖を目指すのはまだまだ先のことのように感じていました。

チンパンジーの雌の性周期は約35日、その中で排卵日前後の数日間、性皮と呼ばれるお尻の部分がピンク色に大きく腫れてきます。そして、この時期にだけ雄との繁殖行動を許容します。このため雄達は常日頃雌達のお尻をよくチェックしています。人工保育の場合はこのチェックの意味や、性皮が腫れている時に繁殖行動をすることの意味が分からない場合が多くなってしまいます。

イチゴちゃんもユウ君やゴヒチ君がチェックにきてもすぐに動いてしまうなど、まだまだ繁殖行動をするのは難しいかなと思って観察していました。

しかし、今年に入って間もない1月8日に運動場から寝室に戻ってきたイチゴちゃんの性皮には繁殖行動をした痕跡がみられました!また翌日、翌々日にも観察されました。録画してあった映像を確認しましたが、その場面は映っておらず誰と繁殖行動をしたのかは分かりませんでした。

1月

1月のイチゴちゃん

まさか?本当に?イチゴちゃん交尾が出来たの??と嬉しい反面、にわかには信じられない気持ちがありました。しかし、その後性皮がいつもと違う状態を示し、生理出血もみられなかったため妊娠検査を行ったところ、2月の頭に陽性が確認されました!!

妊娠判定

チンパンジーの場合、人の妊娠検査薬が使用できます

その後どんどんお腹が大きくなり、胸に張りが見られるようになり、体調管理に気をつける日々が続きました。

2月

2月の様子

3月

3月の様子。フクちゃんがお引っ越ししてきました。少しお腹が大きくなり始めました。

4月

4月の様子。お腹がふっくらしてきたのが分かります。

5月

5月の様子。胸の張りも目立ちます。

6月 6月2

6月の様子。お腹が重いのか横になる姿よく観られるようになりました。

7月

7月の様子。約1ヵ月前。お腹がパンパンに膨らんでいます。

少し前 少し前2

出産1週間ほど前の様子。お腹も下がってきてもう間もなくといった様子。

と、長くなってしまったので今回はここまで!出産当日の様子などはその2に続きますので、少しの間お待ち下さい!!

(チンパンジー担当 おおぐり)

令和3年9月6日