4月27日でチンパンジーの「リョウマ」が2歳をむかえました!
お母さんの「マツコ」にとっては初めてとなる赤ちゃんで、問題無く元気に生まれました!、と言いたいところですがリョウマは体がとても小さい状態で生まれてきました。
チンパンジーの平均出生体重は1700~1800gと言われており、前年に生まれた「ゴウ」は1820gでしたが、リョウマは950gしかありませんでした…
生まれた日。人の手と比べるととても小さいのが分かります…
肉付きもよくなく、骨も見えている状態だったので無事に大きくなってくれるのかとても心配でした。この状況ではマツコに育ててもらうのは難しいと判断し、その後は担当者が代わりに育てる人工哺育となりました。
命を優先する人工哺育ですが心配なこともあります。それは大きくなった時に群れに入ることができるかどうか。
チンパンジーは群れで暮らし、群れにはルールがあります。それが人工哺育では学ぶことが出来ないため、可能な限り早い段階でチンパンジー達の元へ帰す必要があります。
「リョウマ」に関しても担当者が育ててるとはいえ、チンパンジー達との接触を大事にしました。格子越しでの接触
スクスク病気もなく元気に育ち、格子越しでの哺乳もできるようになり、マツコから「早くリョウマを抱きたい!」、という気持ちが強く見られたため、10ヶ月でマツコの元へと戻ることができました!
その後は群れの他のメンバーたちとの同居も問題なく進み、ちょうど1歳で無事にチンパンジー達との生活ができるようなりました!
群れのなかで色々なことを学びながら成長し、2歳になった当日にはお誕生日会を開催。たくさんの方にお祝いをして頂きました☆
リョウマのお話し中にちょうど親子で登場してくれたマツコとリョウマ、お父さんの「ゴヒチ」
来園者の方に大好きなブドウをプレゼントしてもらいました♪
メンバーもリョウマの誕生日を意識?したのか、いつもよりたくさんゲットできていました!口いっぱいにほおばり大満足!!
リョウマがここまで大きくなり、担当者も感無量!将来立派なリーダーになってくれることを願っています!
皆様にもこれからの成長を一緒に温かく見守って頂けたら…と思ってますのでよろしくお願いします☆
(チンパンジー担当 大栗)