シマウマ・キリンの運動場を駆けまわるホロホロチョウたち。
昨年、6年ぶりにかみね動物園で繁殖したことをおぼえておられるでしょうか?
今回は、そのホロホロチョウの成長記録をお伝えしたいと思います。(後日、近況報告しますと言って早1年が経ってました...)
昨年の5月から6月にかけて生まれたホロホロチョウたち。
生まれたばかりは、ホロホロチョウ独特の水玉模様ではなく、ウリ坊柄でした。
鳴き声もケコケコではなく、ピヨピヨ。あのカブトのような頭部の突起もまだありません。
(まだ全然ホロホロチョウの特徴は見当たりませんね)
一週間もたつと、体も少し大きくなり動きも速い。 速すぎて、写真はだいたいブレてます。うーむ、速い。
(躍動感あふれるホロホロチョウのヒナたち)
その後、 成長の過程で体が弱く無事に育つことが出来なかったヒナもいましたが、16羽のヒナは無事に育ち、順調に成長を続けだいたい2ヶ月半ほどでオトナのホロホロチョウの群れに合流しました。
ホロホロチョウは縄張り意識が強いと言われており、ちゃんと群れに合流できるかなぁと不安でしたが意外にも何事もなく群れに入ることが出来ました。
事前にケージ越しにお見合いをしていたことが良かったのか。はたまた、ヒナたちがオトナになりきっていなかったため攻撃されなかったのか・・・。いずれにせよ、ホロホロチョウたちは群れ入りしたのです。
この頃には、羽根が生え変わって、トレードマークの白黒水玉模様になりました。 鳴き声もピヨピヨからケコケコとオトナに似た声になってきました。 そして、頭部からわずかに突起がぴょこんとでてきました。あの突起はだんだん成長してくるんですね。
群れに合流後、ホロホロチョウたちはすぐに運動場デビューしました。
初めのうちは、オトナたちについて動いていましたが、好奇心旺盛なヒナたちはだんだんと行動範囲を広げて自由にあっちへ行ったり、こっちへ行ったり。
(オトナに合流し、運動場デビュー。オトナに比べるとまだまだ体は小さいですね。)
その行動範囲はとどまることを知らず、2ヶ月ほどするとシマウマ・キリンの運動場を飛び出していくこともしばしば。
けっこうな高さの桜の上で休んでいた時はびっくりしました。
(行動範囲拡大中) (木の上だってなんのその)
この頃には鳴き声もケーケケケケッとドスのきいた声になりました。
ケーケケケケッと鳴きながら走るホロホロチョウは、さながらちびっこギャングのよう。
(ポニーだって恐くない?) (砂浴びしながら休んでいることも)
その後、ギャングたちは元気に過ごし順調そのものだったんですが…、
11月下旬、やつらがやってきました。
そう!鳥インフルエンザです。昨年は鳥インフルエンザが大流行の年だったので、冬から春にかけてホロホロチョウも放し飼いではなく屋内展示に変更しました。
自由に行動できる範囲が狭くなってしまいましたが、そんな環境でもなにか出来ないかなぁと屋内に止まり木を増やしてみたり・新しい落ち葉を入れてみたり・・・。
(ハクサイを干したことも)
いろいろと試したりしているうちに・・・、
5月!やっと鳥インフルエンザの猛威も過ぎ去り、運動場に出られることに!
今では、去年と変わらずにケケケケッーーーー!!!と鳴きながら我が物顔で運動場を走っています。
でも、去年と違う所も・・・。
一年たってホロホロチョウのヒナたちはオトナになりました。(もうちびっこギャングではなく、ただのギャングですね。)
体の大きさも立派なホロホロチョウに。卵ももう産むことができます。
(オトナになりました)
そんなこんなで立派なホロホロチョウになったヒナたちの成長記はここらで終わりにします。
今日も明日もホロホロチョウは賑やかに運動場で過ごしていますので、これからの成長はぜひ動物園に確かめにきてください!
(今年は年女 西川)