カピバラのセリナ♀が来園してから1ヶ月ちょっとが過ぎました。
セリナは、かみね動物園にいるビビリン♂のペアとしてゆくゆくは繁殖を目指すため、10月11日に埼玉こども自然動物公園からやってきました。
これまでのセリナの様子を書いていこうと思います。
(引っ越してきたセリナ♀) (移動中。じーっとしていました。)
初めての長旅を経て、かみねに到着しその日は隔離舎にお泊り。緊張して自分からケージを出て来てくれないかなと心配していたのですが、自分からケージを出て部屋に入ってくれました。意外と落ち着いていたのかなと一安心。あとは、ビビリンと良い関係を作ってくれれば…。
いつものんび~りしているように見えるカピバラですが、実は、縄張りや群れの連帯意識が強く、特に成体のカピバラの群れづくりは難しいと言われています。♂♀共にもともとの群れや個体の生活スペースに新しい個体を入れるととんでもない怪我をしてしまうこともあります。また、一度こじれると修復までに時間がかかるとも言われています。
当園でも何回かカピバラの群れづくりをおこなっているので、過去の記録や歴代カピバラ担当者に意見を聞いてどうやってビビリンとセリナを同居させるか題して「カピバラお見合い大作戦!」を考えていきました。沢山の案が出た中で、「ドキドキ吊り橋作戦」を最初のステップとしておこなうことにしました。
「ドキドキ吊り橋作戦」とは、簡単にいうとビビリンもセリナも新しい環境でお見合いをして頼れる相手はお互いしかいないという状況で仲良くなってもらおうという作戦です。
(左:セリナと右:ビビリン、群れの仲間として仲良くなっておくれ…)
となると、善は急げ。セリナが引っ越してきてこちらの環境になれる前にお見合いをした方が良いので検疫が終わり次第ビビリンと同居することにしました。ビビリンは、セリナがこちらへ来る前日から獣医室のほうに移動し普段とは違う場所で過ごしてもらいました。セリナが引っ越してきた翌日、朝のうちに検疫が終わったので2頭の新居であるカピ!バラエティハウスにて同居をおこないました。
(見合って、見合って~、いざ、同居!左はビビリンで、右の見切れたピンクのケージにセリナ。)
お見合い本番の様子は、カピバラお見合い大作戦その2につづく…
(セリナのお迎えで初めてハイエースを運転し経験値Upしたカピバラ担当 にしかわ)