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令和5年5月13日(土曜日)

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みっちゃん

令和5年5月13日(土曜日)

わけのわからないタイトルのブログですが、最近思った事を書いてみたいと思います。例によって今回も動物は出てきませんのであしからず。文章だけだと寂しいので懐かしの写真を貼り付けています。

カピバラ

     <懐かしの動物写真>

「みっちゃん」とは、4~5年前まで毎日のように動物園に遊びに来てくれていた常連の女の子です。当時、3,4歳くらいであろう彼女は、園内を裸足で歩き(サンダルとかも履いていませんよ!)、生えているヤマモモやグミなどの実をビニール袋に集めながら食べているというなかなか破天荒な印象でした。お母さんと弟と一緒に来て、園内で会えばよくお話をしていました。もちろん私だけでなく他の飼育員からも有名人で、「今日もみっちゃん裸足だったね。」なんて私たちの会話の中にもしばしば登場していました。数年前にお母さんから今度遠くに引っ越しちゃうんですと言われ、どこですかと聞いたところ、「たい」ですとのこと。はて、田井?多井?他意?・・・えー、Thailandですか!?ということで、だいぶ疎遠になっていましたが先日、一時帰国をしたそうで久しぶりに園内で再開しました。お母さんに「ほら、あの飼育員のお兄さんだよ」と言われ、本人はちょっと怪しい反応でしたが覚えていてくれていたようで嬉しかったです。なんと久しぶりに会ったみっちゃんは裸足にサンダルを履いていました!めでたし、めでたし・・・。

写真

     <懐かしの動物写真>

という感動の再会をお伝えしたいわけではないのでここでは終わりません。私がかみね動物園に勤めてから十数年経ちましたが、その間にみっちゃんのように動物園に毎日のように来てくれる子供たちがいました。みんな小学校に入ると足が遠のいてしまいますが、不思議と世代交代で次の子供たちが現れました。それぞれにそれぞれの思い出があり、当時は彼ら彼女らの成長を見ながら自分が年を重ねていくのを実感していました。写真やお手紙をもらうこともあり、それは私の宝物です。

ざりがに こどもたち

               <懐かしの彼ら彼女ら>

みっちゃんと会った日に同僚とそんな話をしていると、あれ、毎日来てくれる子どもって最近いないよね。ということに気がつきました。「あの子よく来るよね」「あー、わかる!」というこれまで当たり前のように繰り返されてきた会話をここ数年していないのです。必死に思い出してもとうとう出てきませんでした。実はみっちゃんがタイに旅立ったあたりから、新型コロナウイルスが猛威をふるっていました。行動制限、休園、ふれあいやおやつタイムの中止、マスクの着用・・・、そういった影響は少なからずあったと思います。動物園が子供たち(もちろん親御さんも)にとって、安心してのんびり過ごせる場所でなくなってしまったのだと思います。5月8日から5類感染症に移行となり、これまでの日常が徐々に戻りつつありますが、本当の意味での元通りにはまだまだ時間がかかりそうです。世の中が変わっても地域で育つ子供とお父さんお母さんにとって、毎日のように過ごせる場所で変わらずにありたいと改めて思う出来事でした。と、このブログを書いている最中、あの子最近よく見るよねという会話が久しぶりにありました。ワニ大好きの彼が次世代になってくれるか楽しみです。

小さいころ動物園で飼育員さんがこっそり餌をあげさせてくれることが毎度の楽しみだった 中本

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