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平成27年6月11日(木曜日)

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イルカ問題を考える(これまで編)

平成27年6月11日(木曜日)

さてみなさん。突然ですが、今イルカをめぐって日本の動物園と水族館を揺るがす問題が起こっているということを知っていますか。連日テレビや新聞のニュースで取り上げられているのでご存知の方も多いと思いますが、簡単に言うと、「日本の動物園・水族館」が「世界の動物園・水族館」からNOを突き付けられているのです。

この問題を皆様と一緒に考えていきたいのでブログでご紹介します。

 ただし、いっぺんに書くととても長くなってしまうので「これまで編」と「これから編」に分けてお伝えしていきます。
 いるか 

まずは、日本の動物園・水族館と世界の動物園・水族館ってなんぞやというところからご説明します。

様々な報道で「JAZA・じゃざ」とか「WAZA・わざ」なる言葉が飛び交っていますが、あまりなじみのない言葉だと思いますのでそこからお話しします。

動物園で動物を飼育し、繁殖させ、維持していく上では単独の園館では限界があります。

そこで、日本の動物園と水族館が集まって日本動物園水族館協会(Japanese Association of Zoos and Aquariums )の頭文字を取って「JAZA」)という組織を作りました。園館同士でネットワークができることで、動物や情報を交換したり、研究会を開催したりと横の繋がりができ、1つの園館ではできない大きな活動ができるようになりました。

ただし、日本には動物園が何かを決める法律がないために、誰にでも動物園を名乗ることができます。極端な話、皆様が近所の方々にご自身のペットを見せて動物園と言えば、それも動物園になります。

そのため、日本には市立や県立、財団法人、私立、個人経営など様々な形態の動物園があり、JAZAに加盟していない動物園・水族館もたくさんあります。今回の問題はJAZA加盟の園館が対象になるので、非加盟の動物園・水族館はいったん置いておいてください。

どこが加盟園館かを知りたい方はJAZAのホームページをご参照ください。→ http://www.jaza.jp/

 ありくい ごりら

それに対して、世界動物園水族館協会(World Association of Zoos and Aquariums の頭文字を取って「WAZA」)は世界の動物園と水族館が集まって作る組織です。ざっくり言うとJAZAの世界版がWAZAだと思ってもらえれば結構です。JAZAとの違いは、WAZAは個別の園館だけでなく組織として参加している場合もあることです。日本でもJAZAとして加盟しています。(千葉市動物公園やアクアマリン福島など個々で加盟している園館もあります)そして、JAZAに加盟しているかみね動物園も間接的にWAZAに加盟していることになります。その他にもアメリカの動物園で作るAZA(あざ)、ヨーロッパの動物園・水族館で作るEAZA(いあざ)なども組織として参加しています。

動物園 動物園

 もう英語と漢字で呪文のようになってしまい、読む気が失せてしまいそうですがグッと堪えて続きをご覧ください。簡単に言うと日本の動物園が集まって作る「JAZA」と世界の動物園が集まって作る「WAZA」があるとだけ覚えてもらえれば問題ありません!
 

さて、いよいよ本題に入ります。今年に入り、WAZAがJAZAに対して除名するぞと通告してきました。その理由は「追い込み漁で捕ったイルカを動物園や水族館で使っていることが倫理規定に違反している」ということです。

皆様も耳にしたことがあると思いますが、和歌山県の太地町では伝統的に野生のイルカを追い込み漁という手法によって捕獲しています。そのほとんどが食として利用されていますが、一部のイルカを動物園や水族館が購入して使用しています。(もちろん、水族館のイルカ全てではありません)

WAZAいわく、追い込み漁はイルカにとって苦痛を伴うので、その方法で捕ったイルカを動物園や水族館で使うのはダメということです。これは今に始まった話ではなく以前から、日本のイルカ問題は取り上げられていました。2004年にはWAZAが捕獲イルカを使用するJAZAへの非難決議を採択しました。そして、今年に入り、追い込み漁で捕獲したイルカを日本の動物園や水族館が使い続けるならWAZAからJAZAを除名することが決定しました。
 すいぞくかん いるか

それを受け、JAZAでは「WAZAに残留し捕獲イルカの使用をやめるのか」か「WAZAから離脱して捕獲イルカを使うか」かを加盟している動物園(89園)・水族館(63館)で多数決を取りました。

その結果、残留99、離脱43、棄権10となり、WAZAに残ることが決定しました。それと同時に今後捕獲イルカを導入することができなくなりました。

さあ、ここまで感情論を抜きに起こったことを書いてきましたが、なんとなくでもわかりましたでしょうか。この出来事を踏まえて動物園の「これから」について次回ブログでお伝えしたいと思います。

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