×
閉じる

ページID
P042008

平成27年4月8日(水曜日)

ページID
P042008

動物園×博物館=その答えは・・・

平成27年4月8日(水曜日)

現在、動物園と郷土博物館のコラボ企画「ズーハク」を開催しています!

「ズーハク」とはZOOと博物館を掛け合わせた造語です!

動物園と博物館は徒歩3分、住所は同じという超至近距離でありながら、これまで一緒に何かを行うということがありませんでした。

これはモッタイナイ、せっかく近くにあるのだから動物園と郷土博物館で協力してイベントを行おうとの話しから今回のズーハクがスタートしました。

しゃしん 

<博物館職員のI氏と私。実は同期入所なんですよ!>
 

ズーハクの第一弾として「解説トレード」を行っています。

動物園には博物館職員が作った、博物館には動物園職員が作った解説板をそれぞれ設置しています。

違う視点からお互いを見ることによって、新しい発見や興味につなげようという狙いがあります。

解説 解説

<博物館に設置された動物園職員の解説>   <動物園に設置された博物館職員の解説>

また、3月26日~29日の4日間「ガイドトレード」と題して、博物館職員による動物園でのガイドと動物園職員による博物館でのガイドを行いましたので、その様子をご紹介します!

まずは博物館職員による動物園ガイドです。

ズーハク

実際に市内で発見された資料を使いながらガイドをしてくれました。

ズーハク 写真

    <古墳時代の埴輪や装飾品が登場!古代のウマと現代のウマとの夢の共演>

縄文人が使用していたクマの牙のペンダントやヘビの装飾が施された縄文土器なども登場しました!

ズーハク ガイド

ガイド ガイド

          <縄文人も登場したガイド!子供たちに大人気でした>

「○○町で見つかりました」や「4000年前に食べていた」などの解説に「へぇ~」「そうなんだ」という声が上がっていました。自分が生まれ育った町ではるか昔に実際に動物と人間が生活していたということを感じられることは素敵ですね。子供たちは土器や石器に触れるだけでも新鮮だったようで興味津々でした。
 

お次は動物園職員による博物館ガイドです。

動物の派生物を使ってガイドを行いました!

ガイド

絵に描かれたクジャクを見ながら羽やクジャクの恋の話をしました。

さて問題です。ここに描かれているのはマクジャクでしょうか、インドクジャクでしょうか?

「正解は・・・」なんてお話も!

写真 ガイド

写真 ガイド

          <シカとクマは頭骨や角を使いました!>

ヘビのガイドでは本物のヘビを博物館に持ち込んでしまいました!

写真 ガイド

   <昔は信仰の対象、今は嫌われ者のヘビ。さわってみると何かが変わる?>
 

数千年の歴史の中で私たちの生活は劇的に変化しましたが、動物たちはほとんど変わらぬ生活をしています。動物たちの生態を知るとともに、私たち人間が今も昔も動物たちと暮らし、その恩恵に与っていることがわかります。


動物園は博物館法の中で博物館の一種として扱われており、社会教育施設に位置付けられています。

当園も「博物館相当施設」として登録されています。

はくぶつかん しゃしん 

しかし、動物園はレジャー施設の側面が強く、どうしても博物館としての側面が浸透していません。

前にある人が「博物館になりたい動物園、動物園になりたい博物館」という話をしていました。動物園は「楽しい場所」というイメージが強く、何かを「学ぶ」場所というイメージが弱い。逆に博物館は歴史や文化を「学ぶ」場所というイメージが強く、「楽しい」とか気軽に訪れる場所というイメージが弱いという話です。ズーハクには、動物園や博物館に対するみなさまのイメージを変えたいという思いがあります。動物園も博物館も私はお互い「楽しく学べる場所」なのですから。
 

博物館職員のガイドで、ヘビがなぜ信仰の対象だったかという話がありました。昔の人は手足がなくて不気味な見た目の上に毒を持つヘビに「おそれ」をいだいていた。また、脱皮を繰り返すヘビは「よみがえり」の象徴でもあり、畏怖と蘇りによって信仰の対象になったそうな。ガイドを聞きながら思わず「へぇ~」と声を出してしまいました。

これまで何度も書いていますが、動物園の醍醐味は動物を見て「へ~」とか「そうなんだ」と何かに気づいたり分かったりする瞬間の心地よさにあると思います!

ガイド ガイド

これからも動物園は「遊ぶ」楽しさだけではなく、「知る」や「考える」といった楽しさもどんどんお伝えしていきます!

ズーハクの解説板は5月31日まで常時展示しておりますので、ぜひ一度ご覧ください!!

飼育員 中本

このページについてご意見をお聞かせください

この記事はいかがでしたか?

この記事についてのお問い合わせ

お問い合わせ先
産業経済部かみね公園管理事務所
代表電話番号
0294-22-5586
ファクス番号
0294-22-5596
メール
メールフォーム