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staff blogスタッフブログ (木村加奈子のブログ)

サルの楽園今日この頃 ~リスザル編~

令和元年9月17日

   サルの楽園今日この頃 ~リスザル編~

 お知らせするのが遅れてしまいましたが、今年5月29日に誕生し、人工哺育をしていたリスザルの赤ちゃん(愛称:ゲンキ/性別:♂)が無事群れに合流しました!!(リスザル赤ちゃん誕生のお知らせ:https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/003/p076958.html

 リスザル赤ちゃん

( みなさんお待たせしました!)

 母親であるサキは出産時の出血が多かったためその日に亡くなってしまい、ゲンキは人工哺育となりました。人工哺育とは、今回のように母親が亡くなったり、母親が子育てできないやむを得ない事情がある場合、人が代わりに子育てを行うことを言います。人工哺育を行うことは命を救うことができるという大きなメリットもありますが、一歩間違えば無事育っても群れに戻ることができない(自分を人だと思ってしまう、仲間から攻撃されるなど…)危険もあります。そのため、哺乳をしながらゲンキの成長具合を見つつ、群れに戻るための準備も進めていきました。

 

☆哺乳

 人用のミルクをあげました。口が小さいので哺乳瓶ではなくシリンジ(注射器のようなもの)を使いました。飲む量や消化の具合を考慮し、濃度を調節しながら哺乳を行います。こちらの心配をよそに、何事もなく成長してくれました。

哺乳の様子

(哺乳の様子)

☆お見合い

 自分はリスザルだ!ということを忘れないよう、群れの仲間と過ごす時間を積極的に作りました。はじめはケージ越しで姿を見られるように。視覚だけではなく、においや鳴き声もなど、五感で仲間たちの存在を感じてもらいました。また、将来過ごすことになる部屋にも慣れてもらうため、お見合いの時間を徐々に伸ばしていきました。

ケージ越しのお見合い

(群れの仲間は興味津々に様子を見に来ていましたが、時間がたつとそこまで気にすることはなくなりました…)

 

 体がしっかりしてくると、いよいよ群れ入りに備えて動き始めます!

☆離乳に向けて

 大人たちが普段食べている果物や野菜を食べる練習を始めます。まずは柔らかめのもの(かつ大人たちが好んで食べるもの…)から。はじめはガジガジかじるだけでしたが、徐々に飲み込むようになっていきました。すでに歯が生えているので、すりつぶしたりせず小さめに切って与えました。

りんご食べる 網越しでの哺乳

(左:バナナを食べています/右:群れに戻った後も哺乳できるよう網越しで哺乳の練習)

☆そして、群れの仲間と合流!!

 はじめは7頭いる大人の中から数頭、ゲンキと合流させました。大人たちはゲンキが怖がらないよう、様子をみながら徐々に距離を縮めていました。特に問題もなく落ち着いているので、その後、ゲンキは群れの皆と合流を果たしました!本来であればまだ母親の背に乗っている時期のため、メスの背中に乗るかな?と思っていましたが、かなり立派に育ち動きもしっかりしている(人工哺育の個体は通常より成長が早くなる傾向にあります)ので、一人で島中を探検しています。大人たちはその姿を見守ってくれています。

群入り1

 (左:初めてのお外デビューを近くで見守る大人たち)

  今はゲンキの様子を見ながら外で過ごす時間を調節しています。※外に出る時間は決まっておりません

 外にいるときは縦横無尽に走り回っているため、踏まないよう足元に十分お気を付けください。また、ゲンキの近くには護衛部隊の大人たちがついて回っています。ゲンキにちょっかいを出そうものなら………という状態のため、そっと、あたたかく、様子を見てもらえたらと思います。

ゲンキの護衛

(ゲンキの後ろに群がる大人たち)

 また、外に出ていないときはお部屋の中で過ごしているのでゲンキの姿はいつでも見ることができます!!!名前通り元気に過ごしていますので、リスザルの島にぜひ会いに来てください!!

ゲンキ

(会いに来てね~)

ゲンキに近づくと護衛部隊に毎日怒られ心が折れそうな飼育員:木村か

令和元年9月17日