かみね動物園のクジャク舎にはインドクジャクと共に11羽のニワトリが飼育されています。
お客さんによく聞かれるのが
「産んだ卵はどうするんですか?」
特にウコッケイの卵は普通の卵に比べて栄養が豊富という事で気にされるお客さんが多いです。
養鶏場ならともかく動物園で飼育するウコッケイにも栄養はあるのか?と疑問には思いますが、卵は1日に3~5個ほど取れます。
これらは動物園の調理室に持っていって茹でられ、主にサル類のごはんになっています。
動物園動物にとって卵は重要なたんぱく源。飼育員がこっそり頂戴するなんてことはしてませんっ!
卵に栄養があるかどうかよりも私が気になるのは彼らが卵を産む場所。
以前より犬小屋が設置されておりここで産むニワトリがほとんどです。
壁に囲まれて落ち着くのかもしれないけど、板張りだし床堅そうだし、産む場所がもう少し選択出来たら良いかな~と思って今年から2か所新たに「卵産みどころ」を増やしてみました。
使わなくなった引き出しに砂と落葉を敷いたもの。
水をはる用のたらい?に砂を入れたもの。こちらは大きいのでクジャクも使用可能なはず。
新たに用意した2か所はもちろん雨風が入ってこない場所です。
さあ、どうだー!?と思って日々見ていますがやはり人気物件はあの犬小屋。
多いときは5羽ほど中で身を寄せ合っています。
一番人気ないのが引き出し。ここからは卵はまだ1度しか採卵できていません。
深さのあるたらいはそこそこ人気。
最近は特に2羽のウコッケイが気に入ってくれたようです。
たまにクジャクも入って3羽でぎゅうぎゅうになっているところも見られます。
床材よりも周囲が囲われてるというのが人気の秘密なのかなあ、と現在は考えています。
引き出しも周りを囲ってあげたら使うようになるかな?
鳥もヒトと同じで居心地の良い場所は自分で選択してる様子。
色んな動物に安住の場所を増やしてあげたいですね。
(飼育員 自宅にGが出て安住できないいのうえ)