<右上に写る山はマレーシアの名山キナバル!>
コタキナバルの街から飛行機で島東部のサンダカンへ。そしてそこから車に揺られること約2時間半。
ボルネオ2日目。友人と私は「スカウ」という場所に到着しました。川沿いのロッジが今夜の宿です。
ここは人間による森林の開発で森が小さくなり、川岸の残った森に動物たちが食べ物を求めて集まるようになりました。そのため、皮肉な話ですが動物との遭遇率がとても高いといわれています。
川の名はキナバタンガン川。全長560km。ジャングルで暮らす多くの生き物の命を繋ぐ大きな川です。
後で船に乗りながら川沿いの生き物観察をする予定。
ロッジに到着した私たちは荷物を置いてふうと一息。
すると・・・
ゴン!ゴン!ゴン!ゴンゴン!
という音が2階から聞こえてきました。
ロッジにいるのは友人と私の2人のみ。
「・・・なに?」
そ~っと2階に上がると、カラスみたいな鳥が窓ガラスを嘴で叩いてるのでした!
こっそり撮ったのであまりはっきり写ってませんが後から調べたらムジサイチョウのようです。
すごいすごいすごい!ボルネオに来たんだなあ!!一気にテンションが上がる私たち。
サイチョウは南アジアとアフリカ大陸に分布する大型の鳥。ボルネオ島には8種類が暮らしています。ムジサイチョウはその内の1種。
彼らは嘴の上に突起物をもっておりそれがサイの角を連想させることがその名の由来です。
リバークルーズで見たサイチョウ。全長約1m。翼を広げると1.5mほどになります。
飛んでる!大きい!
日本の動物園でもサイチョウを見たことはありますが、ここまで大きな翼で空を飛ぶのは初めて見ました。
こんな場面も。雄が雌にイチジクの実をプレゼントしています。
これは繁殖前に見られることが多い行動の一つです。
この後実をくわえて2羽とも飛び立っていきました。
キタカササギサイチョウ
クロサイチョウ
今回の旅では4種のサイチョウに会うことができました。
実はサイチョウはマレーシアの国鳥です。ボルネオ島に住んでいる人からするとサイチョウはよく見られる鳥で生活の一部となっているようですが、日本から来た私たちからするとジャングルに来たんだなあ!と思わせてくれる動物なのでした。
おまけ
旅の間のごはんは全て絶品!これは魚のフライ、カニと卵の煮込みみたいな料理。
そして欠かせないのがTiger Beer。東南アジアでよく飲まれているビールです。
人によっては日本のより味が薄いという人もいますが私は美味しかったです。
(飼育員 いのうえ)