ある日、ライオンの展示場に入ったらこんなものを発見しました。
<これなーんだ?>
おっ、いいもんみっけ。
これ今日のごはんタイムのときお客さんに見せてネタにしよ~(いつも同じネタばっかりだから~)。
と、いうわけでこれをごはんタイムの時に持ちながらお話しました。
井上「これなーんだ?」
少年「勾玉!」
ま、まがたま・・・?その答え予想外だぜ。
ちなみに本物の勾玉はこちら。大昔の日本人が作っていたアクセサリーの一種です。
動物の骨や翡翠や水晶などの石を削って作っていたそうな。
確かに形は似てない事もないのですが、私が発見したのはライオンについてるアレです。
そう、爪なのです。
人間と同じようにライオンの爪は伸び続けます。
そのため太い丸太などで爪とぎをして伸びすぎを防がないとなりません。
「とぐ」と言っても先をとがらせるわけではありません。
爪は鞘のようになっているので、木の皮にひっかけたら古いのがはがれ中から新しいのが出てきます。
かみねの展示場には爪とぎ用に丸太を何本か置いてあり、それぞれ好きなもので爪を研いでいます。
動物園という特殊な環境だと運動不足により爪が伸びすぎてひどいばあいは肉球に刺さってしまうということもあります。
ヒトが爪を切ったりネイルサロンに行ったりするように、ライオンも爪をきちんとお手入れしているんですね。
気持ち良さそ~。
個体によって使いやすい丸太があるようです。
朝に外へ出たばかりの時や昼過ぎのメンバー入れ替え時によく見られるので、ぜひ注目してみてください!
(飼育員 深爪ないのうえ)