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平成27年3月5日(木曜日)

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頭の中がピンク色 その3

平成27年3月5日(木曜日)

 もはや間が空きすぎてなんのことやら分からない方々がたくさんいらっしゃるでしょうね。
だって昨年11月の出来事をこれから書きますから。
自分史の過去は振り返ると耳心な話ばかり思い出されますが、動物の過去を振り返ると色んな発見ができます。
お時間ある方はさらに振り返ってみてください↓

その1
www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/inoue/blog201411.html(新しいウインドウが開きます)

その2
www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/inoue/blog201412.html(新しいウインドウが開きます) 

さて、フラミンゴ外デビューの件。

人工育雛の2羽を展示場内に出してみました。

元からいるフラミンゴの群れと2羽を隔てるものは一切無し。
私は外から見守ります。子供はいませんがこの時の気持ちがオヤゴコロというものなのでしょう。

立ちすくむ2羽

餌を食べるピンク集団の横で立ちすくむヒナ1号2号。

取り残された2羽

そして群れが離れてもその場に留まる2羽。
どうしたら良いのか全く分からない!・・・と本人(本鳥?)が言ったわけではありませんがそんな印象を受けました。

集団行動

フラミンゴは求愛のダンスをする時も一緒、子育てをする時も一緒、危険を感じると一斉に飛び立つのも一緒。つねに集団行動をする動物です。

野生では、彼らの周りには肉食獣の存在など危険がいっぱい。
その危険を回避するためにこのように集団で動くと言われています。
人においては認められる「オンリーワン」もフラミンゴ界では違う動きをすると気の合う相手が見つからなかったり敵から狙われる確率が高くなるって事ですね。

ヒナ1号2号

私が育てたヒナではありますが、立派なフラミンゴになってもらうべくこの日から毎日展示場に慣れてもらう事にしました。
ここで興味深かったのは常に2羽くっついているのに、ある日を境に2号が執拗に1号をつつくようになったこと。
体格の違いが出てから攻撃が見られるようになりました。
これは自然に育ったヒナや成鳥でも見られる行動です。

集団で暮らすから仲良しかと思いきや、個体ごとに強さの関係はあるようですね。
しかもこんなに小さなうちから。これは大人になっても変わらないのでしょうか?

う~ん、分からない。その容姿といい生態といい、ほんと魅力満載の動物です。
ではでは、性懲りもなくまだ続く。

(飼育員 いのうえ)

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