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staff blogスタッフブログ (井上久美子(旧姓:川添)のブログ)

カボチャ大王VSさわ

2017年10月23日

こんにちは。猛獣担当です。
実は悩みがあります・・・
さわゴロゴロ

悩みの種はこの仔。トラの「さわ」です。

さわ  近すぎる!
  <お行儀良く台に乗っています>        <朝のご挨拶。近すぎる>
朝のさわ。彼女は朝外に出て行くときよほど興味のあるものが展示場にセットされていないと
積極的に出て行ってくれないのです。
そのため、ブイを設置したり空きプラケースを置いてみたり、肉を隠したり、スパイスをまいたり、大きな枝葉を吊るしてみたり・・・。
あの手この手で外に出たくなるような仕掛けを施しています。
エンリッチメントのしがいがある個体なのですが、毎日考えているとネタも尽きそうなのが悩みです。
そんな私に救世主!!
カボチャ大王登場

カボチャ大王です。
「フハハハハ我輩の手にかかればトラなぞ1秒で虜だわ」
痛んでしまってハロウィン本番まで持たないというカボチャを引き取って、私が生みだしました。
お願い大王様!!

高みへ

「フハハハ高みからトラを待つわ」
18kgある大王をえっちらおっちら運びました。

口の中に肉

「我輩の口の中に何を入れた!?」
お肉を口の中に入れて準備OK。さあ、さわは出てくれるかなー?

匂いを嗅ぐ

扉を開けてすぐ飛び出していきました。
飛び出した瞬間の写真は早すぎて無し(笑)
ふんふんふん匂いを嗅いでいます。

パンチ パンチパンチ

てい!ていてい!

顔を突っ込む

顔を突っ込んで・・・

お肉ゲット

お肉ゲット!

丸太の後ろに隠れる

かと思いきや突然丸太の後ろに隠れて

襲いかかる!

背後から一気に襲いかかる!!
この行動は少し驚きました。野生のトラが獲物を狩る時にとる行動そっくりです。
なぜ突然隠れたのかは不明ですが、この話を猫を飼っている獣医に話したら「ウチでもやりますよ~」との事。イエネコでもスイッチが入るとやるんですね。野性の本能が目覚める、というやつなのでしょうか。
その後カボチャ大王はひっくり返り・・・

パッカーン

あーーーれーーー。パッカーン!

ぐちゃぐちゃ

ぐっちゃぐちゃ

かじる!

ガジッ

さわアップ

そんなに美味しくなかったわ(と、言ってるように見える)
その後も思い出したときに遊ぶ、という感じで1日中楽しんでくれたようです。
ありがとうカボチャ大王!!

カボチャ大王アップ

「これからもトラのために楽しい仕掛けを作るのじゃ」
御言葉、ありがたく頂戴し励む所存にございます~。

(飼育員 トリックオアいのうえ)

 

2017年10月23日

頭の中がピンク色~2017~

2017年10月14日

フラミンゴ雛 フラミンゴ雛
     <うまれて2日目>      <10月13日撮影:グレーのもこもこになりました>

現在、絶賛自然育雛(人が介さず親がきちんと雛を育てること)中のチリーフラミンゴ。
もう大分大きくなりました~。
2014年に繁殖して以来3年ぶりの誕生です。
今年は今までの繁殖とは一味違っています。
昨年の様子 今年の様子
     <2014年の様子>              <今年の様子>
っていつもと同じじゃーんと、思ったそこのあなた。
見た目は同じですがちょっっとだけ考えてるんです。

足環 拡大
    <黄色い丸の中を見てね>             <拡大>

2014年と違うところ。それはフラミンゴたちについている足環。番号が振られています。
足環をつける様子はこちらのブログをご覧下さい。

www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/inoue/p041342.html(新しいウインドウが開きます)

当園のフラミンゴはその個体がオスなのかメスなのか、いつ生まれたのか、親はだれなのか分からないことばかりだったので、足に番号をつけて個体識別してから茨城大学工学部の皆様に協力していただき雌雄判別を行いました。

研究室にお邪魔します
<職員も研究室で雌雄判別の勉強させて頂きました>

羽毛から遺伝子を採取して雌雄判別を行ったのですが、この時それぞれの個体の血縁関係も調べていただきました。その結果!!かみね動物園のフラミンゴは大きく分けて7つのグループに分かれることが判明。

つまり同じグループに属する個体同士では血縁が近くなってしまうので違うグループ同士て掛け合わせたほうが今後群れを維持していくのに有利なんです。

メモ用紙
   <営巣場所とペアのメモ書き>

そこで、今年は卵を産んだペアの番号を調べました。
今年は全部で12ペアが産み、その内2ペアが同じグループ同士でした。
このペアは卵を抱かせておくと血の濃い雛が生まれてくるかもしれません。
そこで擬卵といって石膏で作った偽物の卵とすり替えてしまいました。
たまに偽物と気付かれて巣から落とされるのですが、今回は2ペアとも気付かず温めてくれました。
気が済むまで抱いてもらい、卵を抱くのをやめたところで擬卵も取り上げます。

実は擬卵です
 <中央に見えてる卵、実は偽物です>

また、今年はフラミンゴの増えすぎを防ぐために繁殖制限を行いました。
当園のフラミンゴは全部で51羽います。
また、平均寿命は50歳くらいで長生きをする鳥でもあります。
2014年に繁殖した際は10羽と一気に増えたのですが、飼育スペースも限られているので今後繁殖させる際はこちらで生まれる雛の数をコントロールできると良いなと思っていました。
そこで今年は孵化させる雛の数を5~6羽にしようと決め、早い段階で擬卵に切り替えたペアも数組います。おかげで今年は殖えすぎることもなく5羽が孵化して現在すくすくと育っています。

えさやり
     <お待たせしました>

フラミンゴたちの気が散るため餌やりも中止していましたが、ようやく再開です。
彼らが不思議な形の嘴をつかって餌を食べる様子をじっくり観察してください。

ペアのメモ書き

余談ですが、当園のフラミンゴには今年生まれた雛以外全員名前がついています。
今年は観察する限り12ペアが営巣しました。

ショコラ(オス)とかぼす(メス)「和と洋のコラボだ」
もずく(オス)とこんぶ(メス)「海藻ペア」 
つぶあん(オス)としろあん(メス)「大福食べたくなってきた」

密かに楽しんでいる担当者なのでした。

 

(飼育員 ちょっと難しい話でごめんなさいのうえ)

2017年10月14日