脳内お花畑なわけではなく、フラミンゴのことです。
どういうわけかここ数年ぱたりと止まってしまったチリーフラミンゴの繁殖について今年の3月から頭の中がピンク色になるほど考え続け8月に結果が出ました。
現在は9羽のヒナが大人たちと展示場を颯爽と歩いております。
大きい、グレーのもこもこ。大きさが色んなのがいます。
このヒナ達はそれぞれ親が立派に育て上げました。
ところが実は皆さんに公開していないヒナもいるんです。
それがこの2羽。今は飼育員が育てています。
なぜ飼育員が育てているのか。
フラミンゴは巣で卵を温める際、時々立ち上がって卵をくちばしで転がす様子が見られました。
これは「転卵」と言って、鳥が卵を温める際に見られる行動です。
卵を転がすことで中のヒナが卵にくっついてしまうのを防ぐことができるのです。
ところがこの転卵がうまくいかず巣から落っことしてしまうペアも・・・
後で拾い上げて巣に乗せるのですが、なぜかすんなり温めてくれず、このままだと卵が冷たくなってしまいます。
そこで孵卵器に入れて機械の力で温めました。
そして無事孵化したチリーフラミンゴ。
初めての体重測定は60gと出ました。
皆さん、お手持ちのスマホは大体100gくらいです。
それより軽いんですよ。ちなみに私のガラケーも100g。2つ折りなので半分に折ったくらいの重さでしょうか。折らないけど。
現在は250g(10月31日時点)。
他園館のデータから見るともっと体重を増やさないといけないようです。
何せ初めての事なので私も勉強しながらなのですが、これからもちょこちょこブログで紹介していこうと思います。
どうぞよろしくお願いします。
(飼育員 かわそえ)