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staff blogスタッフブログ (スタッフブログ)

リートン、ようこそ日立へ

令和2年3月19日

昨年の11月21日にアカカンガルーの雄「リートン」が多摩動物公園よりやってきました。

リートン
     <リートンです>

当日は朝9時頃に「今、出発しました」と多摩から連絡が入り、私は新しいカンガルーを迎えるための準備をしていました。
具体的に何をしていたのかというと・・・

寝室

まずは寝室の準備。

寝室は2部屋ありましたが今まで1部屋しか使っていなかったのでリートンを迎えるにあたりもう一部屋も使えるよう水入れを用意したり床材を敷いたりしました。

カンガルーの餌
   <乾草、ペレット、野菜>
餌は向こうで何を食べていたのかチェック。こちらに来ていきなり全く違う餌をあげると食べないこともあるので最初はできるだけ向こうで食べていたものと合わせます。
幸い、多摩とかみねでさほど違いはありませんでした。

体重計セット
<板をのせてその上に輸送箱をのせます>

体重計もセットしました。こちらに到着した際、カンガルーが入っている箱ごと載せて量れるようにします。

カンガルー到着

いよいよやってきました、リートン君!特に物音もせず静か~な箱です。本当に中にカンガルー入ってるよね・・・?初長距離ドライブで疲れちゃった?

体重計に乗せる

早く顔を見たいところではありますが慎重に持ち上げてまずは体重計に。
後で箱のみ量ってカンガルーの体重を割り出します。

箱をセット

リートンが入る部屋の扉へ輸送箱をセット。
勢いよく飛び出て壁に激突してしまうかもしれないので箱の向きを広い方に向けて扉をオープン!

・・・がなかなか出てきません。中をこっそり覗いたところ横になってました。

中のカンガルー
    <箱の中のリートン>
外にしっかり出てくれないと動物がどのような状態なのか分からないので、少し箱を傾けてみるとゆっくりと出てきてくれました。

リートン部屋に

とても落ち着いています。見た感じ怪我もしていなさそうだし暴れる様子も無いのでとりあえず一安心。

カンガルー箱重さ

カンガルーが出た後の箱の重さは59kg。先ほどの重さから差し引くと彼の体重は44kgです。
先住オスのサンタロウより少し重いです。

リートンサンクサンタロウ
    <3頭で暮らしています>

その後、運動場への馴らし、他のカンガルーと合流などの過程を経て3カ月経った現在はサンク、サンタロウ、リートンの3頭で穏やかに暮らしています。
サンクのお婿さん候補としてやってきたので今後は赤ちゃんに期待!ですが、今のところ2頭に恋の気配は無し。夜間は2頭きりで過ごしてもらっているので仲良くなってほしいです。

今回のように動物園間で動物の引っ越しを行うことはたくさんありますが、出すにしても入れるにしても飼育担当者が考えることは多岐にわたります。動物も人も怪我無く安全にお引越しできるのが一番です。

輸送箱
  <これに入ってきました>

こちら業者さんお手製の輸送箱。カンガルーが飛び跳ねて頭を打たないよう天井にクッション代わりの乾草袋が貼られています。
箱は種によって違うので、写真に撮って記録します。
動物のお引越しを知り尽くした業者さんの経験や知識は大変勉強になります。
今後HPで「○○がやってきました」とお知らせで流れてきたら職員と業者さんがあれやこれや考えたんだな、と心の片隅で想って下さるとうれしいです。

(飼育員 多摩ZOOの昆虫園大好きいのうえ)

 ~オーストラリアの森林火災で被災した動物への募金をお願いしております~
昨年より2月頃まで続いた大規模な干ばつ・山火事により現在オーストラリア全土で10億頭以上の動物が被害を受けました。
現在は鎮火していますが多くの動物が怪我をして、生き残った動物も食べ物が無く飢えに苦しんでいる状態です。
<<失われた環境が元に戻るには時間がかかります。長期的な支援が必要です>>

現在、社団法人日本動物園水族館協会(JAZA)は動物の救助活動を行っているオーストラリア動物園水族館協会(ZAA)を支援するべく募金活動を行っています。
ご賛同いただける方は、以下のPDFよりJAZAの振込先にお振込みいただくか、当園入口に設置している募金箱をご利用ください。振り込みは7月末まで、箱は6月末まで設置しています。ご協力をよろしくお願いいたします。

募金箱
 <コアラの募金箱が目印!>

令和2年3月19日

シマウマ”キララ”の採血トレーニング

令和2年3月2日

皆さんこんにちは、ハズバンダリートレーニングという言葉ご存じですか?
ハズバンダリートレーニングとは、動物たちの健康のために、動物たちが協力して採血や体重測定などを行えるようにするためのトレーニングです。
全国的にも多くの動物園の動物たちで取り組まれており、当園でも様々な種で取り組んでおります。

当園には、ハートマンヤマシマウマの”キララ”というシマウマがいます。
今回、この個体でハズバンダリートレーニングを実施して、無麻酔下での採血に成功したので少しだけご紹介いたします。
数年前からハズバンダリートレーニングを取り入れており、これまでに体重測定が可能となっておりました。
これに加え、採血が可能となれば、定期的な血液検査ができ、病気の早期発見や予防につながり、動物たちのよりよい生活に繋がります。
そこで、今回採血が実施できるようにトレーニングに取り組んできました。
トレーニングの順序は以下の通りに行いました。

まずは、キララに採血する場所に来てもらいます。

こっちに来てもらう

次に採血する時に実際に針を刺す場所やその付近を触っても気にしなくなるように練習を重ねます。

近くに寄ってもらう
そういったことに慣れてきたら、採血部位の刺激を加えていき、いよいよ慣れてきた所で採血に踏み切りました。

採血の様子

針を刺しても全く気にする気配はなく無事に終わりました。

その後トレーニングに参加した職員全員にご褒美のニンジンをもらってトレーニングは終了です。
採血が可能になることで、健康診断だけでなく、繁殖に関することや栄養状態に関すること等様々なことを明らかにしていけたらと思っております。

ありがとうきらら

キララ、たくさんの協力をありがとう。

 

川瀬&所

令和2年3月2日