×
閉じる

staff blogスタッフブログ (スタッフブログ)

キリン搬出の流れ

2023年11月30日

はじめに

2023年11月1日にアミメキリンのクルミを無事に搬出することができました。
3年間、クルミの成長を見守って頂きありがとうございました。
私自身もまさか3歳になるまでクルミの成長を見れるなんで思ってもいませんでした。
妹のナツネの世話をしてくれた様子は、貴重な体験であり、とても心強かったです。
ありがとう。

クルミ搬出前 家族写真右クルミ

今回のブログでは、キリンの搬出の流れと作業内容を紹介出来たらと思います。

大きく二つ

動物を搬出する際は、「事務作業」と「現場作業」に分かれます。
「事務作業」は、搬出先の園館との書類のやり取りや日程などの調整があります。
「現場作業」は、輸送箱にキリンが入る練習や搬出場所と経路の整備があります。
では、「事務作業」について紹介していきましょう。

事務作業

1、キリン搬出希望の連絡

搬出希望の連絡をキリンの種別計画管理者(以下、管理者)に連絡します。連絡方法は、電話やメール、年一回のアンケートなど様々です。
今回は先行して電話とメールで連絡し、いろいろと相談に乗って頂きました。
※種別計画管理者・・・(公社)日本動物園水族館協会では、希少な動物ごとに種別調整対象種を選んでおりキリンもこの対象種になっています。その対象種ごとに種別計画管理者が置かれています。

2、管理者からの紹介

管理者が搬出入の希望の中から、ペアリングを考えてくれます。雄と雌のペアならどれでもよいという訳ではなく、血統データ(血の濃さ)などを確認し、将来に向け日本のキリンが維持できるよう考えてくれます。

3、園内確認

搬出先と個体の候補の連絡があった後に、園内で確認作業を行います。
確認内容は、搬出先の園館の飼育環境や園館までの経路や距離、ペアリング予定の個体情報や飼育頭数などです。
搬出先へ提示できるように契約方法や移動日程の希望や搬出費用なども話し合います。

4、搬出候補園館との調整

契約方法や移動日程(時間まで)、搬出費用などを確認します。

5、関係書類の提出

今回の搬出では、「動物移動依頼書」「回答書」「契約書」「搬出入計画書」「個体引継書」がありました。

6、親キリン所有園館への連絡

当園のキリンのうち母親のキリナは、桐生市桐生が岡動物園からブリーディングローン契約によりお借りした個体となっています。
このため子どものキリンの搬出について連絡し、情報を共有します。

7、契約締結後のいろいろ

締結後はあわただしくなってきて、いよいよ搬出が始まるのか―っと、実感が、、、
お別れの、心の準備も、このころから始めます。。。

管理者への連絡

搬出日程や輸送業者の情報を共有します。

搬出業者との調整

キリンの搬出には、キリン専用の輸送箱が必要です。キリンは臆病な動物なので輸送箱に入るには時間がかかります。当園では搬出の約1か月前に輸送箱を設置して、輸送箱に入る練習を行い、本番を迎えます。
ですので、輸送箱の搬入と搬出、2回分の日程調整と作業計画を確認します。
今回は、搬出個体が3歳で高さがあったため低床トレーラーで輸送しましたので、作業方法をよく話し合いました。
(通常の4tトラックで搬出してしまうと、トンネルが通れなくなる問題があった。)

お別れメッセージの募集

イベントの立ち上げや広報、準備、集計、メッセージボードの作成など行う。
一つ一つメッセージを読ませてもらいました。
来園者や市民の皆様のあたたかい言葉は、ありがたかったです。心の整理が出来ました。

搬出のお知らせ

動物園のホームページやSNSに搬出のお知らせし掲示します。

7、搬出後のいろいろ

搬出が終わったら、余韻に浸って、一休みしたいところですが、そうもいきません。

搬入園館や輸送業者とのやり取り

移動中の状況や到着確認、獣舎内への搬入確認があります。
今回は茨城県日立市から静岡県賀茂群東伊豆町までの長旅でした。

管理者への報告

搬出を無事に終えたことを報告します。
普段の動物園の現場作業や事務作業がある中、膨大なデータや報告、多数の搬出入の依頼、お仕事大変だと思います。
ほんとにありがとうございます。

無事に搬出が終了したお知らせ

動物園のホームページやSNSに無事に搬出を終わったことと搬出個体の状況をお知らせし掲示します。
今まで見守って頂きありがとうございます。今回はメッセージ総数もお知らせしました。
あらためて、たくさんの心温まるメッセージやクルミのイラストを描いてくださった皆様、ありがとうございました。

搬出入報告書の提出

今回のブログを書いている最中に思い出しました。
搬出入計画書と対となる搬出入報告書で、計画に対しての変更点や改善点などを記載し報告します。
まだ書いてません。提出しなくては。。。

さいごに

ブログが長くなってしまいましたので(園長から長くて読みづらい注意されてしまいますので)
今回はこの辺で一区切り。
搬出の現場作業については、また次回のブログで紹介したいと思います。

飼育員 なかむら

2023年11月30日

かみネイチャー Vol.3

2023年11月29日

前回の更新がまだ暑い日が続く9月。そこから月日は流れ、11月になり今度は寒さが厳しくなり園内を歩く気が起こらなくなってしまいました。

と思っていたらやっと程よい天気が!そんなこんなでかみネイチャー第3段始まります。

かみネイチャー Vol.3

赤いヤマボウシ

以前紹介したヤマボウシもきれいに色づきました。 

ヤマボウシは赤色に紅葉するんですね。花は白色、実はオレンジ色と1年を通してとてもカラフルな木ですね。

またヤマボウシから始まり、園路を進んで行きたいと思ったのですが今回はちょっとその奥にキレイな木が見えたのでそちらに向かってみました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

サクラとイチョウとシュロの木

ゾウの獣舎とリスザルの池の間には大きなイチョウの木とサクラと、ゾウが大好きな南国の植物シュロの木があります。イチョウというとこの時期キレイな黄色に色付きます。そしてあの特徴的な匂いを出す木の実がなりますよね。え!?ゾウが近くにいるのに大丈夫なの?と思ってくださる優しいみな様。ご安心ください。ここのイチョウには実がなりません。というのもイチョウには動物のようにオスとメス(正しくは雄株と雌株)があり、実がなるのは受粉した雌株だけなのです。一説によると葉の形で雄株か雌株か分るなんて話もあるようですが、正確なのは花を見る方法です。花といっても一般的にイメージする形と違うので興味がある方は調べてみてください。

話が少しそれてしまいましたが、ここに立っているのは雄株だそうです。なので実がならないんですね。上司に聞いてみたら以前は近くに雌株もあってちゃんと実がなっていたそうですが、新しい獣舎建設のため撤去したそうです。

あの独特の匂いの木の実も土の中で熟成させて種を取り出し、レンジでチンするとなかなかいいお味ですよね。ただ、食べ過ぎ注意だそうです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ツツジ

続いてはニホンザルのひろば前でひときわキレイな色をしていたこちら!「ドウダンツツジ」といいます。生け垣などでよく見かけると思います。園内でもいろんな所に植えられています。このドウダンツツジは5mm~2cm程の小さな白い花が株全体に広がる様子が満天の星空のように見えることから満天星と呼ばれるそうです。

冬になると落葉してしまったり、緑の新芽が出て来ても他の緑と混ざってしまったりとあまり目立たない低木ですが、この季節には真っ赤に色づき来園者の目を楽しませてくれます。ニホンザルのひろば以外にどこに植えてあるかぜひ探してみてください!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回は(今回も?)秋の植物をご紹介してきましたが、四季折々で様々な表情を見せてくれますね。それを堪能するのも秋の楽しみ方ですよね。

そして四季折々で表情を変えるには植物だけではなく、日本産の動物たちもです。

寒く厳しい冬に備えてたくさん食べ脂肪を貯えたり、暖かい冬毛に生え変わったり、繁殖のために姿を変えたり。四季によって気候の特徴がある日本だからこその姿だと思います。(個人的にはニホンジカのオスの気性が荒くなり始め、除角されると秋を感じます。)

そんな楽しみ方がこれからもずっとできるといいなと思いながら第3弾をしめたいと思います。

ホンドタヌキ ホンシュウジカ

ニホンアナグマ ニホンザルの尻

冬仕様の動物たち

次は冬?に更新できるといいな。でもまた寒くて遅くなっちゃうんだろうなと先に言い訳を用意しておく飼育員 西野

2023年11月29日

エスパニョールだZOO

2023年11月25日

11月11日にエスパニョールだZOOを開催しました。当園では「大人の1日飼育体験」以来の大人を対象としたイベントです。
アイスブレイク
このイベントのテーマは【「多様性」を知る・楽しむ】
「生物多様性」という言葉は誰しも聞いたことがあるのではないでしょうか。
生物多様性とはバクテリアから植物、昆虫、哺乳類など様々な生き物やその環境が互いに関わりあっていることを言います。私たちを含めて地球上に暮らす生き物は全てこの大きな環の中に含まれています。
現在、この生物多様性が人による自然環境の改変のせいで失われつつあります。人は地球から多くの資源を頂いて生きているのでこのまま失われていくと普通に暮らすこともできなくなるかもしれません。そのためこれを防ぐために生物多様性についてまずは「知る」という事が大切であり、動物園はそれを伝える役割をもっています。
しかし、普段生き物と関わりが無い、生物多様性について知る機会が無い、という方が多くいるのが現状。そこで少しハードルを下げて同じ人間でも違う国、文化、言語が存在しておりその「多様性」について知ることを楽しむイベントを動物園で開催できないか、と考えました。

アンナさんの自己紹介 
今回協力して頂いたのはスペイン出身日立市在住のアンナさん。
まずは自ら作ってきてくれた資料で自己紹介とスペインのクイズを出題します。
スペインのスライドショー 歓談中の参加者
世界遺産がたくさんあり、美味しいものも沢山ある美しい国スペイン。参加者からの質問も交えながらスペインについて楽しくお話してくれました。

ゾウの前でスペイン語講座
そしてアンナさんと飼育員と共に動物園へ!各ポイントで動物にまつわるスペイン語をお話していきます。
スペインの言葉は男性・女性名詞があるなど独特です。また、巻き舌を使用して発音する単語があるのも特徴的。アンナさんに続いて発音しながら皆さん活発に質問もされていました。

Cacaを発音
はちゅウるい館ではカメのCacaを見ながら思いっきり発声。Cacaが何か分からない人は調べてみましょう。

アルゼンチン語でカピバラを発声
カピバラは南米が生息地の動物。南米ではスペイン語が多く使われているのでcapybaraはスペイン語でも発音は変わりません。しかしアンナさんはアルゼンチンで使われているカピバラの言い方がお気に入り。皆で一緒に楽しく発声しました。
「カルピンチョ!」
スペイン語とは少し離れますがこういった話題も随所に取り入れながら和気あいあいと進んでいきました。
ヤギを発音しておやつをゲット ヤギへのおやつをあげる
最後にヤギ(スペイン語でcabra)をアンナさんに上手に伝えてヤギへのおやつをゲット。
大人になってから久しぶりの餌やり体験をしてもらって終了となりました。
今回スペインの国や言語に興味を持った多様性を知ることを楽しむ気持ちを忘れずに動物園を周ってほしいと最後にお伝えました。
久しぶりに動物園を訪れた参加者の方もおり、皆さん目を輝かせながら動物を見てくれていたのもとても嬉しかったです。
多様性を楽しむ大人の企画。次回は未定ですが、開催する際はぜひご参加ください

 (飼育員 かわそえ)

2023年11月25日

今年もハロウィンイベントおこないました!

2023年11月6日

10月28日、29日にハロウィンイベントを行いました!その様子をちょこっとご報告します。

今年は1点集中でハロウィンの雰囲気を楽しめる特設ブースをつくりました。

くも(巨大なクモ)

クモの巣(クモの巣をイメージしたブース)

ブース(もちろんカボチャも)

貸し出し衣装やフォトスポットも用意しました!ハロウィンの思い出写真や映え?写真を撮ってもらいました!

写真(思い出の写真になったかな?)

当日のメインイベントは動物たちにカボチャのプレゼントです!

1日目はゾウとカバにカボチャをプレゼントしました。

スズ カボチャ食べるゾウ 美味しい

(まずはアジアゾウのスズコにプレゼント☆ 足でふんで小さくして食べます。)

ミネコ ミネコ2 ミネコ3

(なぜか終始後ろ向きのミネコ。大きなカボチャもゾウにかかれば軽々持ち上げられます!)

スズコ

(最後はカボチャをお客さんに見せに来てくれました!)

2頭とも鼻や足を器用に使って口に入るサイズにしながら食べて完食!

お次はカバのチャポンにプレゼント!と思っていたら雨が降ってきました。そして雷も…。

大丈夫かなぁと心配していましたが、お昼過ぎにはすこし雨も弱まりカボチャをあげることにしました。

かぼちゃ(チャポンにあげるカボチャ)

実はこの時期、将来飼育員を目指している学生さんが動物園で実習をしにきていました。

飼育員になるための経験として、カボチャを食べているチャポンの前でカバについてのガイドをおこなってくれました!

カバ カバとカボチャ ガイド

(カボチャに一直線のチャポンとその様子をみながらガイドする実習生)

チャポン カボチャを食べるチャポン

(下唇をつかって器用にすくって食べます。 満足そうな表情?のチャポン)

雨はまだ少し降っていましたが、多くのお客さんとカバのチャポンがどうやってカボチャを食べるか見ることが出来ました!

実習生もガイドに拍手もいただけ、もう一人前!?

その後は天気も回復し、一安心な1日目でした。

2日目はチンパンジーとライオンにカボチャのプレゼント!

チンパンジーは毎年、にぎやかな一面を見せてくれますが今年はどうでしょうか…?

チンパンジー いちご チンパンジー

(イチゴちゃん、カボチャをゲット! なにやら、沢山カボチャをかかえている子も…)

フク

(今年もにぎやかでしたが、各々カボチャをゲットし楽しんでくれたようです!)

お次はライオンっとその前に、ニホンザルにもカボチャをあげることにしました!

カボチャ(さて、どんな反応をするか?!)

ニホンザル カボチャ ニホンザルとカボチャ

(カボチャの中に何か入っているかなぁ~?実はバナナが入っています。バナナを食べたり、カボチャを食べたり)

ニホンザル

(小さなカボチャももらって大きなケンカもなく皆でカボチャを堪能しました!)

ゲリラカボチャのプレゼントもおわり、ラストを飾るのはライオンです!

カボチャ(お肉入りカボチャとお肉を背中にのせた藁の馬)

ライオンは肉食動物でカボチャは食べないので、カボチャの中にお肉を入れてプレゼントしました。

キボウ キボウ オー

(最初はキボウ♂が独占していましたが、しばらくしてオーちゃん♀もカボチャの中のお肉を食べられました。)

ジュン ジュン

(室内組のジュンとバルミーにもプレゼント!こっちはほぼジュンが食べたようです。)

カボチャの中のお肉を食べたライオンたちはその後、カボチャをおもちゃにして遊んだようです!最後まで楽しめたようで良かった🎃

今年はハロウィンのブームが終わってしまったの?といった雰囲気もありましたが、仮装や特設ブースで楽しんでくれた方も多かったです!

仮装した人

(仮装してきてくれた人たち。ハロウィンを存分に味わえたかな?)

職員(気合の入った職員の仮装!!)

一番ハロウィンを楽しんだのは職員かもしれません…!

来年はどんなハロウィンになるかお楽しみに~🎃

2023年11月6日