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staff blogスタッフブログ (スタッフブログ)

最近のカピバラたち

2023年10月31日

カピバラのメス、セリナが埼玉から来てあっという間に1年がたちました。

オスのビビリンとの関係も良好で、特段問題なく毎日を過ごしております。

カピバラ (くっついて休むビビリンとセリナ)

とはいえ、前回のブログからの間にもちょっとした出来事はあったので、少しだけご報告したいと思います。

ご存じの方も多いかと思いますが、かみね動物園では毎年カピバラ運動場の1部を緑地化しカピバラたちに楽しんでもらうというイベント兼エンリッチメントを行っています。もちろん今年も行いました。

緑地

(クローバー、イタリアンライグラス、雑草の緑もりもり緑地)

セリナにとって初めての緑地開放だったので、どんな反応をするかなぁ~と思いながらお客さんと観察していると…。

特段、戸惑う様子もなく緑をかき分けながら、好みの葉っぱを食べていました。途中、テンションがあがったのか走り回ったり、ビビリンと取っ組み合いをする様子も見られ良い刺激になったのかなぁと思います。

緑地計画(2頭で緑地を楽しみました)  もぐもぐ(もぐもぐ)

ビビリンも昨年まではメスと分けて飼育していたので、緑地もおすそ分け程度でしたが今年は最初から最後まで堪能できたのではないでしょうか。

緑地(緑地開放初日の夕方)緑地後 (10日後、まだ少しだけ緑が残っている)

毎年、1週間ほどで緑は無くなっていましたが、今年はビビリンとセリナの2頭だけだったこともあり、2週間ほどかけて緑を楽しんでいました。

さてさてお次は、お客さんにもよく聞かれ多くの人が気になるのが、赤ちゃんは生まれるのか??

2頭 (仲は良いけど・・・?)

前回のブログでも交尾を確認している報告はしました。うまく育てば、夏ごろに出産予定でしたがその結果はどうだったのかというと…。

実は、6月下旬に死産を確認しました。ある日の夕方にセリナが何かを加えているのを発見。回収すると20センチメートルほどの胎児でした。セリナのお腹も大きくなっているような気はしていましたし、もしかしたら!という希望はあったのですが、エコーやレントゲンでは確認できずにいた矢先の出来事でした。

今回は残念でしたがビビリンとセリナの間に子どもが出来ることは分かったので、次のチャンスに繋げたいと思います。

死産後のセリナへの身体的ダメージは特になく、この2~3週間後には再び交尾も確認できました。

交尾(室内で交尾も確認)夜間(夜も仲良くお休み中)

今後もカピバラの繁殖に期待しつつ、2頭が健康で穏やかに過ごしていけるように飼育していきたいと思います。

その後もゆったり過ごしていた2頭ですが、新たな仲間が加わりました。もともとビビリンが過ごしていたエリアにマーラたちが引っ越してきたのです。引っ越してきてしばらくはカピバラとマーラを分けて飼育していましたが、両種が一緒にいても問題が起こらないように運動場を少し整備して8月2日から日中の終日同居を行いました。同居後も特に2種の間でトラブルもなく、一緒に休憩したり、エサを食べたりと良い距離感で過ごしています。カピバラのもぐもぐタイムにはマーラも参加するようになり、人に警戒気味だった個体ももぐもぐタイムを経て少しずつ人に慣れてき始めたような気がします。各々の行動範囲も広がり良いこと尽くし?

カピバラとマーラ(つかずはなれず?)一緒にご飯中(夏はスイカを一緒に食べたり)

マーラ(マーラも色々な所へ)

運動場は広くなりましたが、お気に入りの場所は決まっているようです。ヤマアラシ側のプールがあまり使われなくなって少々寂しい気もしますが色々な選択肢が増えたことは動物たちにとっては大変喜ばしいことです。

展示場(いないと思った時は、ここに注目) 休んでいるカピバラ(こんな感じでいる事が多いです)

プール(前はこのプールを使っていましたが)プール2(今は四角い方が好きなようです)  

今回の近況報告はここまで!

最近は、気温も下がりプールに入る姿は減りましたが日向で気持ちよさそうにお昼寝している姿が見られますので、ぜひ皆さんもカピバラとマーラたちに会いに来てください!

ビビリンとマーラ(みんなでお休み中) トイレ中(2頭でトイレ中)

(カピバラとの距離が少しは縮まったような気がしている飼育員 西川)

2023年10月31日

わくワークショップ~君だけの動物園計画~開催しました。

2023年10月14日

幻のワークショップついに開催!

9月9日わくワークショップを開催しました。
その名も『君だけの動物園計画』

このイベントは数年前開催予定でしたが叶わず、幻のイベントとなっていました。
ですが今年数年越しに企画。
そして開催することができました!!
イベントの様子をご紹介したいと思います。

動物園ってどういうふうに作られる??

皆さま動物園はどういうふうに作られるかご存じでしょうか?

ただ園長や飼育員が好きなように作っているのではなく、きちんと意味をもって作られています。
配置一つとっても動物の分布で区分したり、食性で区分したり、偶蹄目(ウシの仲間)といった分類で区分したりと様々です。
そういった動物園の働く側の視点をまずお勉強しました。
スライドでお勉強

計画書を作成、そして自分だけの動物園を製作!

勉強で学んだ内容をもとにどんな動物園を作りたいか計画書を作成してもらいました。
動物園のデザインや見どころ、展示する動物など、いろいろな計画書ができあがりました。

計画書その1 計画書その2
<作成した計画書>

計画書ができあがったら園長役の飼育員に提出!
無事ハンコがもらえたら動物園づくりに取り掛かります!

園長に提出
<園長に確認してもらいます>

園長からハンコ
<ハンコをゲット!>

白熱した動物園づくり。

発泡スチロールを土台に動物園を作りました。
つまようじで柵をつくったり、バランで植物を表現したりみなさん熱中して製作していました。

熱中するあまり製作時間も延長!
どんな動物園が出来上がるのでしょうか。
動物園づくりその1
<動物園の素材を調達>

動物園づくりその2
<緑の紙を使って草原を表現しているのかな?>
動物園づくりその3
<みなさん一生懸命つくってくれました>

完成!!

そしてついに完成しました!!

動物園完成!

完成したらそこで終わりではありません。
最後に自分でつくった動物園を発表しました。
そして他の参加者がつくった動物園を見て、感じたことを付箋でコメントしてもらいました。

コメント記入
<コメントを記入>

飼育員もコメント
<飼育員もプロの目線からコメント>

いろいろなコメントでいっぱいの動物園
<いろいろなコメントでいっぱいの君だけの動物園>

いかがでしたでしょうか。
今回のワークショップはなかなか専門的な内容だったと思います。
かみね動物園、もしくは他の動物園に遊びに行く際、こういう展示をしてるんだ~やこういった区分で動物を配置しているんだなどとこれまでとはまた違った視点で動物園を楽しんでもらえるようになったら嬉しいです。
また別のテーマでワークショップ開催の折には是非ご参加ください!

2023年10月14日

レッサーパンダとクロサイの募金の御礼

2023年10月12日

9月16日から10月9日まで設置していたレッサーパンダとクロサイの保全のための募金が
終了したので総額をお知らせいたします。

レッサーパンダ【18,883円】
クロサイ【26,987
円】

集めたお金はそれぞれRED PANDA NETWORKとWWF South Africaに送金いたします。
募金へのご協力ありがとうございました。


レッサーパンダ サイ
  <笹を食べているレッサーパンダ>   <2頭で寄り添っているクロサイ>

2023年10月12日

がおーこく担当者の日常 #2

2023年10月10日

ジャガー同居計画

当園では2頭のジャガー、小麦♀(2021年11月26日生)とアステカ♂(2021年8月18日生)を飼育しております。
先日来園してから初めての同居を行ったのでその様子をお伝えしたいと思います。

同居に関して以前園長がブログを書いてくださったのでよろしければそちらもお読みください。
園長ブログ「同居の試み」はこちらからどうぞ(新しいウインドウが開きます)

動物において同居というのは大変精神を使います。
なぜなら同居時に激しい闘争が起きてしまうことが少なくないためです。
特に肉食獣の同居に関しては最悪の場合死亡事故に繋がってしまうため、事前に様々な準備が必要となってきます。

そもそもなぜ同居させるの?

ジャガーは本来単独性の動物で、繁殖時期以外は単独で生活をします。
ジャガーの性成熟は♀で2歳程度、♂で3歳程度と言われています。
そのため小麦とアステカにはまだ性成熟が確認されていません。

それならまだ同居させなくてもいいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに繁殖を目指すためであるならばまだ時期尚早です。
冒頭でも述べましたが肉食獣の同居はリスクがあります。
体重差があるとさらにそのリスクは上がります。
そのため少しでもリスクの低い時期(まだ身体が成熟しきっていない)に同居を行い、前もって個体間の相性を確かめ、さらにいざ本番、繁殖を目指した同居の際の対応をより細かく詰めるために行いました。

いざ準備!

かみね動物園の飼育員は班に分かれて仕事をしています。
まずはがおーこくが含まれる班員と獣医で当日の対応、必要な人数、有事の際隔離に必要な道具など意見を出し合っていきました。
同居をさせるがおーこくのバックヤードは広く、そして死角が大変多いため初回は最大限の人数で当たることになりました。
その数飼育8人、獣医3人。
また万が一闘争が始まり、隔離が必要になったときの道具は麻酔銃はもちろんのこと、放水で分けるためにホースと高圧洗浄機、物理的手段として竹棒、音でひるませるために爆竹とクラッカー、最終手段として強力な熊スプレーを用意しました。

準備した道具たち

<準備した道具たち>
熊スプレーは説明を読む限りホッキョクグマやアフリカゾウにも使える優れモノ。
ただ野生のアフリカゾウと対面して熊スプレーをかける余裕なんてあるのだろうかと思ってしまった。


さらに静岡市立日本平動物園(小麦の実家)や神戸市立王子動物園(アステカの実家)の方と連絡をとり、当時同居をさせる際どのような準備や対応を行ったかアドバイスをいただき、さらに計画を練りました。

同居!

さあ早速同居!!とはいきません。
まずはお見合いから始めました。
がおーこくのジャガーの寝室は3つ隣あって位置しており、真ん中の寝室を開けて収容していました。

同居に向けて、まずは夜間隣室で過ごさせることにしました。
相性が悪いとこの時点で威嚇しあったり、何かしら起こるのですが小麦とアステカは相性抜群。
初日から隣室で過ごさせることに成功しました。

そこから夜間隣室を続けること数か月。
ついに同居の日を迎えました。
担当しててかなり仲が良さそうだったので大方大丈夫だろうとは思ってはいましたが、実際同居させると闘争が起きてしまうこともあるため不安は拭いきれませんでした。

10時15分頃同居開始。
時間は初回ですので10分程度を予定しておりました。

扉を開放するとまずは鼻を近づけて様子見。
するとアステカは寝室へ。
それを追い、小麦も寝室へ。

同居開始
<同居開始!!>

しばらくするとプロレス開始!!
プロレス1

プロレス2
<なかなか激しめ>
ちょっと見てて冷や冷やしますがお互い爪を隠した猫パンチならぬジャガパンチ。
力のあるアステカも手加減しており、かなり感じの良いじゃれあいでした。

少し引き気味のアステカ
<少し小麦に引き気味のアステカ>

そのままプロレスを続行しており、小麦が大分興奮してきたので少し危ないと判断し、
初回ということもあって同居は解消しました。
時間は8分弱でした。


予定よりさらに短めな同居となってしまいましたが、初同居の感触はたいへん良いものでした。
次回行うときはさらに長めの時間をとって行いたいと考えています。

その際午前中展示見合わせなどと対応を取ることもあるかもしれませんが、
ご理解いただければありがたいです。

また2回目の同居を行った際はブログにて報告できればと思います。

飼育員そめや

2023年10月10日