×
閉じる

staff blogスタッフブログ (スタッフブログ)

カラスザンショウとカンガルー

2023年6月29日

アカカンガルー運動場に生えているカラスザンショウの木。
カラスザンショウ
とても大きな木で今の季節はカンガルーたちの大切な日陰として大活躍です。

実
<カラスザンショウの実>
この木はその名の通り山椒の仲間で実や葉をこすると胸がすくような香りがします。
秋にはこの実を食べに鳥たちがやって来ます。

クロアゲハの幼虫
<クロアゲハの幼虫>
また、緑の葉っぱはクロアゲハの幼虫が好んで食べます。
よく木にくっついているのを見かけます。


運動場に落ちる葉
黄色くなった木の葉は風に吹かれて運動場に落ちます。
するとカンガルーたちはこれをよく好んで食べています。
落葉食べるカンガルー
すぐに無くなってしまうので朝一番の光景です。
緑の葉もたまに落ちていますがこちらは食べません。黄色くなったもののほうが美味しいようです。
落葉食べるトム君
毎朝、ほぼ毎日見られます。
朝早く来園することがありましたらぜひカンガルー舎に立ち寄って美味しそうに木の葉を食べる彼らをぜひ見に来て下さい。

身近な生き物のごはんとなり、カンガルーのおやつとなり、日陰となるカラスザンショウ。
ありがとうございます!

(飼育員 山椒たっぷり麻婆豆腐LOVEかわそえ)

2023年6月29日

チンパンジーの森をつくろう。植樹祭のその後…

2023年6月28日

植えた植物はどうなった…!?

5月27日に行った「チンパンジーの森をつくろう」。
その約1か月後に、自分たちの植えた植物がどうなったか観察会を行いました。

例年、植えてもらった植物はチンパンジーによって引っこ抜かれるか折るか食べられてしまうことが多いようですが、今年はどうだったでしょうか。

植えた植物が無事か確認 無事か確認

ドキドキワクワクの瞬間です…!
今回、観察会にも参加してくれた2組の植物。やや食べられていたりしたものの、無事に生き延びていました。

無事だった植物に水やり

頑張って大きくなるよう、水をあげてもらいました。無事に植えた植物たちが生き残って一安心。

チンパンジーの朝ごはん準備

チンパンジーたちが出てくる前に展示場に入ったので、一緒に朝ごはんの準備をしてもらいました。

箱に絵を描いている 箱にご飯を入れる

素敵な絵を描いてもらい、その中に朝ごはんを隠してみたり、

消防ホースにご飯を入れる 消防ホースを高いところに

消防ホースに朝ごはんを隠して展示場のいろんなところに置いてみたり、

ブイの中に隠す 

チンパンジーたちが時間を使ってご飯を探せるように、平等に行き渡るように、展示場の様々なところに朝ごはんを隠してもらいました。

どうやって食べるかな

屋上からみんなで観察

一通り準備し終わり、普段は入れない屋上でチンパンジーたちが出てくるのを待ちます。

自分たちが用意した朝ごはん。誰がどのように食べるのか観察しました。

箱を見つけたイチゴちゃん ご飯を見つけたゴヒチくん

箱を見つけたイチゴちゃん、中の朝ごはんに手を伸ばすゴヒチくん。

ブイの中に入れたご飯を見つけたマツコさん 消防ホースの中の朝ごはんを確認するフクちゃん

ブイの中に入っている朝ごはんを食べるマツコさん、消防ホースの中の朝ごはんを確認するフクちゃん。

途中、おもむろに枝を折り始めたリョウマくん。あー!と焦る観察組。

でも、折った枝を器用に使って朝ごはんを取り出している姿を見ることもできました。
枝で上手にペレットを取り出すリョウマくん

今回の観察会、来園してもなかなか見られない姿がより近くで見ることができたかと思います。

来年度も植樹祭は開催予定です。今回参加出来なかった皆様、来年度は是非ご参加ください。

2023年6月28日

悪いのは誰だ!?

2023年6月24日

6月からアメリカザリガニとミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)等が条件付特定外来生物に指定されましたので、それについてブログを書いてみようと思います。アメリカザリガニとミシシッピアカミミガメはどちらも田んぼや沼で見かけたり、縁日やペットショップで売られている皆さんよーくご存知の生き物です。そのザリガニとアカミミガメが条件付きではありますが、特定外来生物になりましたよというお話です。色々と難しい話もあるので噛み砕きながらお話しできればと思います。

あかみみがめ ざりがに

<ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)>      <アメリカザリガニ>

まず、特定外来生物とは何ぞやという話ですが、外来生物とは元々日本にいなかった生物(動物も植物も)のことです。その中でも「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(2004年~)」で指定された生物のことを特定外来生物と言います。難しい話になってきましたがもう少々お付き合いを。環境省によるとこの法律の目的は生態系、人の生命・身体、農林水産業への被害を防止し、生物多様性の確保、人の生命・身体の保護、農林水産業の健全な発展に寄与することを通じて、国民生活の安定向上に資することとなっています。また、そのために問題を引き起こす海外起源の外来生物を特定外来生物として指定し、その飼養、栽培、保管、運搬、輸入といった取り扱いを規制し、特定外来生物の防除等を行うこととなっています。

すごく簡単に言うと、日本の自然環境や人の生活を守るために特に大きな影響を与えそうな外来生物を法律で指定して規制をしたり防除したりしているということです。2023年6月1日現在、特定外来生物に157種が指定されています。代表例をあげてみますと。

アライグマ:ペットブームで持ち込まれ、脱走したり、飼いきれず逃がしたことにより定着。在来生物や農作物に深刻な被害をもたらしている。

ウシガエル:食用として持ち込まれたが、養殖場から逃げ出したものが定着。在来生物に深刻な被害をもたらしている。

オオクチバス(ブラックバス):釣りを楽しむために放流されたものが定着。在来生物に深刻な被害をもたらしている。

セアカゴケグモ: 運輸の過程でコンテナや貨物に付着したものが入り、そのまま日本全国に荷物と一緒に運ばれて定着。噛まれると毒によって発熱や頭痛など全身症状が出る。

アライグマ

<アライグマは見た目はかわいいが気性が荒い>

逃がしたり、放流したり意図的に広げたものもあれば人の往来によって意図せず広がったものもありますが、いずれも人によって持ち込まれたことがわかります。

※環境省 特定外来生物(新しいウインドウが開きます)

次に規制についてですが、飼養、栽培、保管、運搬、輸入を規制となっており、これらを行う場合は全て許可が必要となります。つまり、特定外来生物を許可なく生きたまま手元に置くこと、移動させること、配ったり売買すること全てがダメということです。罰則は3年以下の懲役または300万円以下の罰金という重たいものです。動物園ではアライグマやカミツキガメなどの特定外来生物を飼育していますがもちろん全て許可を得ています。

かみつきがめ 

      <カミツキガメ>

えー、家でミドリガメ飼ってるんだけど・・・!!!学校でザリガニ飼っているだけど・・・!!!罰金300万円!!!!とドキッとした方、ご安心ください!ここで「条件付」が出てきます。実は以前からアメリカザリガニとミシシッピアカミミガメは他の外来種と比べても同じかそれ以上に深刻な被害をもたらしていることは知られていました。しかし、飼育している人や生業にしている人が他の外来種に比べて圧倒的に多いことから規制をかけるのが難しいという現実がありました。例えば自宅でアカミミガメを飼っていた場合、特定外来生物に指定されると、環境省に申請書を提出して飼育許可を得なければならないということになります。それもただ飼っていますというものではなく、飼育者、飼育目的、飼育場所、飼育施設の構造、飼育頭数、個体識別のマイクロチップの届け出など非常に大変な申請となります。となると、それまで飼っていた人や業者が規制前に一斉に逃がしてしまったり、行き場のない個体が世の中に溢れたりと余計に問題を大きくしてしまう危険性がありました。また、子供がザリガニを近所の池で捕まえて家に持って帰っただけで法律違反になってしまうなんてことにもなります。

そうならないために「条件付特定外来生物」となりました。規制の内容は以下のようになります。

<規制対象>

○野外に放したり、適切でない施設で飼って逃げられたりすること

○売買することや売買目的で飼育すること

○無償であっても不特定多数に配ること 

○加工用や冷凍用であっても商業目的で飼育すること

<規制対象外>

○一般家庭で飼うこと

○学校や施設で飼うこと

○捕まえて持って帰ること

○責任をもって飼える人に渡すこと、渡されること

※環境省 条件付特定外来生物(新しいウインドウが開きます)

 

実は一般の人にとってはそこまで厳しい規制にはなっていません。家や学校で飼うことは問題ありませんが、逃げられないようにきちんと飼うことを徹底しましょう。捕まえて持って帰ることも問題ありませんが、連れて帰ってきたらやっぱり飼うのをやめたはできません。という結局のところ、これまで通り飼うならきちんと責任をもって最後まで飼いましょうという当たり前のことだけです。この当たり前ができないから不幸な事態が起こるのですが・・・。アメリカザリガニの寿命は5年、アカミミガメは30年以上生きると言われています。アカミミガメを小学生で飼い始めたとしたら社会人になってからも一緒に過ごすことになります。

※今更ですが条件付きでないウシガエルやブラックバスは生きたまま持って帰ったり移動させると犯罪なので充分注意してください。アライグマは保護であっても飼うのは絶対ダメです。

ざりがにつり

<夏の大人気イベントだったザリガニ釣り>

今回の規制ではここまで広がってしまったアカミミガメやザリガニの被害を防ぐという意味ではなかなか難しいと個人的には思います。しかし、外来生物やペットの問題を社会に浸透させるという意味ではとても大きいと思います。また、現在飼われている動物たちが寿命を全うする頃には、条件付も取れて本格的に規制されていく流れになっていくのではないかと思います。

昨今のメディアで外来生物をクローズアップしているものをよく目にします。その影響からかカミツキガメやアカミミガメの展示の前で「外来種」という言葉をよく耳にするようになりました。さらに、その後に「危険なやつ」「悪いやつ」「駆除」などの言葉が続きます。これは大人に限らずお子様もよく口にしています。社会に外来生物問題が浸透してきていることは大変喜ばしいことだと思います。

アメリカザリガニは「人の食用」として輸入されたウシガエルの「エサ用」として日本に持ち込まれました。そして、ウシガエルもアメリカザリガニも利用価値がなくなると野に放され、特定外来生物に指定され厄介者として駆除されています。彼らが厄介者になってしまったのはなぜでしょうか。本当に「悪いやつ」は誰なんでしょうか。外来生物の被害も深刻ですが、外来生物問題の背景には必ず私たち人の存在があるということを忘れてはなりません。過去に学び、新たな不幸が生まれないようにするにはどうしたら良いかみなさまにも考えてもらえれば幸いです。

少年時代は駄菓子屋で50円のイカを買ってザリガニ釣りに繰り出す日々を過ごしていた 中本

2023年6月24日

ニホンザル飼育日記~こっそり色々やっているよ編~

2023年6月18日

皆さんこんにちは!
園内では夏が近づき、柿の実がなり始めています。
柿
そんな柿といえばの動物でニホンザルを想像する方もいらっしゃるのではないでしょうか?

最近のニホンザルは雨の日も増えてきたのでお昼にゴローンとしていることも少なくなってきましたが、毎日様々な動きをしています。

そんなニホンザルの飼育に入り始めて早2か月が経とうとしており
毎日の清掃ももちろん行っているのですが、ニホンザルの糞は強力に床にこびりつくこともあり
あらかじめ水をまいてから、ふやかして掃除しています。

が「これは時間を削減できるのでは?」と思い

テレレレッテレ~♪
スプリンクラー
スプリンクラー♪
を天井につけてみることに
スプリンクラー2
寝室で回すことにより勝手にふやかしてくれる優れものです!
これで掃除の時間もかなり削ることができます。

さらにニホンザルは枝葉などを食べるので、タワーに枝を付けているのですが
ニホンザル1

毎回枝を担いでタワーに登っていると30分近くかかり「もっと楽にしたいな~」と思ったので
テレレレッテレ~♪
シャックルとホース
シャックル(留め具)と敗れた消防ホース♪
これをタワーにつけることで枝を楽に上の方まで引き上げることができるように!
井戸水を汲み上げるのと同じようなシステムです!

枝をしっかりと固定し
1
引っ張ると
2
あら不思議!

どんどん上に!
3

かなり楽に枝をあげる事が出来るようになりました!

後はこちら
看板

質問コーナーの看板!
昨年ポニーやシマウマを飼育していたころに作りかけていた看板なのですが、今年度から担当が変わりニホンザルの担当になったので、ニホンザル、カバ、クロサイの中間地辺りに設置してみました!
早速質問も来ています!

皆さんも是非気になったことがあれば書いてみてくださいね!

本日はここまで!
また新たに物を作ったり、変化があればこちらに書いていきます!
それでは!

【看板に質問が書かれていると、しれっと喜んでいる ありかわ】

2023年6月18日

「園長ガイドツアー」レポ

2023年6月6日

6月4日、大人気イベント「園長ガイドツアー」が開催されました。

園長とこんにちは
毎回応募数が多く、抽選が外れてしまった方には大変申し訳ないのですが人数を制限する分じっくりディープなところまで案内してくれるのがこのイベントの最大の魅力!
ブログで中身をご紹介いたします。
お話中の園長
学生時代弁論大会にも出場していたという園長。
よく通る声と巧みな話術で動物園を案内します。
大概、行先は当日の朝に決まります。
この日はゾウ舎→がおーこく→サイカバ舎を周ることにしました。
アジアゾウ
まずはゾウ。外からゾウを見ながらミネコとスズコの違いを説明。その後・・・
ゾウの寝室 ゾウの歯
寝室へ!ゾウが食べる夕ご飯の量の多さに参加者の皆さんは驚いていました。
本物を見て触れながらゾウの歯にまつわるクイズも出題。
よく知っているようで実は知らないお話をたくさん聞けて質問も飛び交っておりました。
トラの運動場前
次に園内を移動しながら昨年夏にオープンしたがおーこくへ!ここでも勿論・・・
トラの寝室
普段は入れない建物の中へご案内。トラの寝室を見てもらいました。
当然トラはいないのですが皆さんドキドキしながら中に入っていました。
園長からは安全管理の工夫などについてお話がありました。
新園路
その後、新しく開通したばかりのがおーこく~クマ間の園路を通ってまもなくオープン予定のエリアへ。
新ビーバー舎
新ビーバー舎は動物の引っ越しはまだですが水を張っていました。
ここに動物が入るとどのように見ることができるのか。
私たちも想像がつかず、とても楽しみにしています。
サイ・カバ舎
最後にサイ・カバ舎へ。ここではなんと・・・
サイにエサやり カバにエサやり
サイとカバに餌やり体験!飼育員のお話を聞いてサイに木の葉、カバに固形飼料をあげてもらいました。
これも園長ガイドならではのお楽しみです。
これにてイベントは終了。
皆さんにはご満足いただけたようで一緒に周ったスタッフの私も楽しい時間を過ごすことができました。
普通に周るのとは一味違う園長ガイドツアー。次回も時期は未定ですが開催が決定しております。
ぜひ、HPやSNSなどをチェックして応募してみてください。
毎回応募しているけど当たらないよ~いう方申し訳ありません。懲りずに挑戦をお願いします・・・!
皆様のご参加お待ちしております。

2023年6月6日

14回目の植樹祭「チンパンジーの森をつくろう」を開催しました

2023年6月6日

5月27日青空の下、「チンパンジーの森をつくろう」を開催しました!

2008年にリニューアルされてから毎年参加者の方々と一緒にチンパンジーたちが暮らすエリアへの植樹活動を行い、緑豊かな森のような環境になることを目指しています。

一年目の運動場 

リニューアルして間もないころ

チンパンジーたちにとって樹木は食べ物にも遊び道具にもベッドにもなります。

ただ、目新しいものにはすぐに興味を抱くため抜かれてしまったり、折られてしまったり、食べられてしまったりなかなか順調に育ちません…

それでも協力して頂いた方々のおかげて最初に比べるとかなり緑は増えました!

現在の運動場

現在の様子

当日はまずチンパンジーたちのお話から始めました。野生下ではどこに暮らしているのか実は知らない方が多いのですが、アフリカの赤道周辺の森林からサバンナにかけて広く生息しています。

チンパンジーの話

意外と知られていないチンパンジーたちの生息地

今年は持ち寄って頂いた10本の苗木を植樹しました。

木を隠すなら森のなか、という言葉の通り出来るだけチンパンジーたちに見つからないように、すでに木が埋まっている近くに植樹をしてもらいました。

また、穴も深めに掘り、被せた土も思いっきり踏み固めてもらいました。

普通の植樹とはちょっと違う、チンパンジーの森をつくろう独特のやり方です。

植樹作業 植樹作業

植樹作業 植樹作業

暑い中頑張って植樹してくれました

そのお陰もあってか葉っぱは少し食べられてしまっていますが、今年は抜かれることもなく現時点で順調に育っています!

参加者の皆様本当にありがとうございました!

植樹MAP 植樹MAP

最後にどこに苗木を植えたのか植樹MAPを作成

フクちゃん ゴヒチ

植樹したエリアを歩くフクちゃんとゴヒチ君

かみね動物園ではチンパンジー以外にもここ数年で色々な動物たちの施設が新しくなっていますが綺麗になったらそれで良し、というわけではなくそこから動物たちがさらに住みやすい環境に肉付けしていく必要があります。

この植樹活動も来園者の方々と「森の中で暮らせるように」と一緒により良い環境を目指して活動をする事で、さらにチンパンジー達への興味や理解が深まっているのではないかと感じています。

来年も「チンパンジーの森をつくろう」は開催予定です。少しでも興味のある方はぜひご参加ください。チンパンジー共々お待ちしております!

(チンパンジー担当 おおぐり)

2023年6月6日