フラミンゴってどんな動物?
みなさんはフラミンゴといったらどんなことを思い浮かべますか?
フラミンゴ池の周りでこんな話声が聞こえてきます。あるパパA『ドフラミンゴがいるぞ!!』(某作品のサングラスをかけた人)・あるママB『フラー♪フラー♪フラー♪フラーミンゴ♪♪♪♪』(某歌手のサビ)などなど。フラミンゴは多くの来園者に知っていただいてるんだなーと思う一方、プラスしてとくちょうも少しでも知ってほしいと考えるようになりました。
それではフラミンゴの世界へGO!!
とくちょう(1)鮮やかなピンク色
フラミンゴの一番の特徴ですね。
種類によっては、色の濃淡は変わってきますが、決まってピンクや紅色です。
他の色のフラミンゴは見たことがないですよね。青色や黄色などなど
フラミンゴは生まれつきピンク色なわけではありません。
生まれた直後は、白や灰色をしています。
では、どのようにピンクになるのでしょうか。
答えは食べ物の色素(βカロテン、カンタキサンチン)が由来となっています。
当園ではオキアミや色素入りのフラミンゴ専用フードを与えています。
野生ではエビやカニや甲殻類プランクトンを食べ、ピンク色を維持しています。
写真:右 オキアミ 左 フラミンゴ専用フード
とくちょう(2)フラミンゴミルク
フラミンゴのヒナは親からフラミンゴミルクをもらいます。
当たり前に書きましたがびっくりですよね。
このフラミンゴミルクは、脂肪やたんぱく質が豊富です。
さらに親の血液も含まれていて、徐々にヒナはピンク色になっていきます。
与える期間は約3か月ですが、当園にいる1歳のヒナはいまだに親にねだっている姿が観られます。
ちなみに親はフラミンゴミルクに血液を使うため、ピンク色が少しずつ抜け白っぽくなります。
ちなみにちなみに♂親もフラミンゴミルクを与えることができます。
写真:フラミンゴミルクをねだっているヒナ
とくちょう(3)優雅な一本足
フラミンゴと言えば一本足で立っているイメージですよね。
普通に2本足で立っていることが多い気がしますが、、、
2本足の姿に残念がる来園者も少なくありません。。。
1本足で立っているのにも理由があると思いますが、
諸説があり、残念ながら本当のことは分かっていません。
説1 バランスを保つため 体の構造上2本で立つよりも楽
説2 体温を維持するため 水に浸かる表面積が減り体温を奪われない
説3 体力を消耗しないため 左右順番に足を休ませられる
説4 逃げるため 一歩目が素早く出せる
説5 皮膚を守るため 生息地が塩やアルカリ性の強い水
などなど
一本足の理由は一つではないかもしれません。
研究が進めが分かると思います。
その時はこっそり教えてください!
写真:一本足いるかな?
とくちょう(2)くちばしさばき
フラミンゴを観察していると、くちばしを水面につけ小刻みに嘴を動かしています。
これは水中の食べ物を食べている時の行動です。
フラミンゴの嘴には特徴があります。
嘴のラミアという部分があり、櫛のような構造になっています。
構造を説明すると、水と一緒に食べ物を口の中に入れ、口を閉じたときに水だけを出すことができます。
また、嘴自体もくの字に曲がっていて、水中の食べ物を食べやすい形になっています。
写真:食事中のフラミンゴ
いかがでしたでしょうか。少しでもフラミンゴのとくちょうを伝えられたならば幸いです。
ご来園の際にはぜひ観察してみてください!
飼育員中村