×
閉じる

staff blogスタッフブログ (スタッフブログ)

夜の動物園

2022年8月30日

8月11日~15日に3年振りに夜の動物園を開催しました!新型コロナウィルス感染症の影響によって、ここ2年は準備をすれども中止になっていたという苦しい期間を経て、ようやく開催にこぎつけることができました。夜の動物園は雰囲気を楽しんでもらうと共に、普段とは違う動物の姿をみられる貴重な機会です。そんな夜ならではの動物たちを少し紹介します。

入口

まずは夜行性動物!昼は寝姿がほとんどの彼らは夜になると活発に活動します!

あなぐま ヤマアラシ ハクビシン

    <活発になるアナグマ>    <ヤマアラシとハクビシンの夜ならではの2ショット> 

夜になって涼しくなったことで活発になる動物もいました!

クロサイ くま

<涼しくなって活発に動いていたクロサイ>      <暑さが苦手なクマ>

休息や寝姿もまた夜の動物園の見どころの一つです!

きりん らいおん

     <座って休むキリン>          <岩の上で寝るライオン>

昼夜関係なく活発な動物もいます!

アライグマ にほんざる

  <いつでも元気なアライグマ>        <いつでも大騒ぎのニホンザル>

夜の特別ガイドも行いました。ゾウとカバの夜間の過ごし方などいつもとはちょっと違った内容です!

ゾウガイド カバガイド

              <ゾウとカバの特別ガイド>

職員手作りの行灯で夜の雰囲気がグッと出ます!

あんどん たぬき

<撮影スポットにもなっていた大行灯>      <ミニ行灯は全部で6種類!>

活気のある園内に昼とは違った雰囲気も相まって、これこそ夜の動物園だなとあらためて実感しました。何より「動物が活発で面白い」「初めて動いている姿を見た」など皆様からの声を聴いて開催できて本当によかったと思いました。新型コロナウイルスがどうなっているかわかりませんが、来年もさらにパワーアップして開催できればと思います。また、もっとたくさん開催してほしいとのお声が届いておりますが、動物たちの負担にならないように配慮しておりますのでご理解いただければと思います。

夜ZOO業務で帰宅後は昼行灯な 中本

2022年8月30日

第46回サマースクール開催しました

2022年8月28日

★第46回サマースクール開催しました★

7月25・26日の二日間、かみね動物園夏の恒例行事、サマースクールを開催しました!

(開催から早一か月、報告が遅れ、気づけば夏も終わりそうな時期になってしまいました…。)

動物観察や飼育体験など、各学年(2,3,4,5・6年生の4グループ)に分かれてワークに取り組みました。また、個人で取り組むワークだけでなく、皆で協力しながら取り組むワークも設け、動物園で暮らす動物についてだけでなく、人とのコミュニケーションについても学べるような内容にしました。

2年生

モルモットやウサギ、なんとなく見るだけでなく、体のつくりや動きなど、観察のポイントについて学びました。

ウサギ・モルモット観察

<ウサギとモルモットの観察。見たり実際に触れてみたり、新たな発見はあったかな?>

観察の後はチームに分かれてのワーク。動物たちがよりよく過ごすためにはどうすればいいか?動物の過ごす環境についてチームで考え、実際に環境づくりをした後動物たちの反応を観察しました。

ウサギ事前観察 環境づくり

<何もない環境でのウサギの様子を観察し、ウサギにとってより良い環境とは何か、皆で考えました>

ウサギの環境改善 ウサギ観察

<自分たちが作った環境でウサギがどのように過ごすのか観察しました>

4年生

4年生は飼育体験からスタート!アカカンガルーの寝室をみんなで協力しピカピカにしました。使い慣れない竹ぼうきやブラシも、作業が進むにつれ上手に使いこなしていました。

カンガルー掃除 カンガルー掃除流し作業

<竹ぼうきで糞を拾い、最後は水できれいに流す!見事なホースさばきです!!!>

後半はエンリッチメントについての学習。まずは自分たちでエンリッチメントを体感し、その後、ニホンアナグマへのエンリッチメントとしてフィーダーを作ってもらいました!アナグマたちは少し警戒していましたが、最後にはしっかりとフィーダーを使っていました!

アナグマフィーダーづくり アナグマ土堀

<アナグマのフィーダーづくり、土や落ち葉を敷き詰め、中には餌となるミミズを入れました。穴掘りが得意なアナグマたちは上手に落ち葉や土をかき出し、時間をかけてミミズを食べていました>

このほかに、3年生では爬虫類の観察、5・6年生はゾウの飼育体験やSDGsについての学習を行いました。

カメの観察 トカゲ観察

<3年生はカメ、ヘビ、トカゲチームに分かれてそれぞれ観察、最後にグループごとに発見したことを発表しました>

ゾウの部屋掃除 ゾウ糞ペーパー

<5・6年生はゾウの寝室掃除からスタート!大量の糞を運び出します。その後はゾウの糞を使った紙づくりを体験。SDGsについても考えるきっかけになったかな?>

子供たちはとても楽しみにしていたようで、張り切ってワークに取り組んでいました。2日目はまさかの強雨、、あいにくの天気ではありましたが、そんな状況にも負けず一生懸命ワークに取り組む姿が印象的でした。このサマースクールを通して新たな発見をしてほしいという園長の言葉通り、皆さんにとって大きな発見のある場になったのではないでしょうか。
今回参加してまた参加したいと思った方、参加したかったのに抽選に外れてしまった方、このブログを見て参加したいと思った方、来年もサマースクール開催予定です!皆様のご応募、来年もお待ちしております!!

2022年8月28日

『がおーこく』の動物たち  新居でも元気に暮らしています!

2022年8月25日

新猛獣舎【がおーこく】がオープンして早1か月。

引っ越して数日は餌を食べない...、部屋から出て行かない...、虚空を見つめている?...などなど色々なトラブルがありましたが、今はもう慣れてきたようでみんな元気に暮らしています。

今回はそんな【がおーこく】の住民たちの展示場での様子をご紹介します。



順路通りに進んでいくと最初に現れるのはトラです。

2

     《洞窟で休むトラ》

お気に入りの場所は洞窟の中。大半の時間はここで休んでいます。

1

     《水に浸かるトラ》

運が良ければこんな姿も見られます。「い~い湯だなぁ~♪」というBGMが流れて来そうです。浸かっているのは水ですが。


さらに進んでいくとライオンの展示場があります。

3

    《岩の上で休むライオン》

暑い日には岩下や壁の影などで寝ていますが、涼しい日には展示場のド真ん中にある岩の上にいる事も。

場所によってはライオンに見降ろされる感覚を味わうことができます。


最後に会えるのは新規導入したジャガー。

当園では体毛が黒い個体と黄色い個体、それぞれ1頭ずつ飼育しています。

5

《展示場に吊るした餌を狙うジャガー》

屋外の展示場は上から餌を吊るせる仕組みにしました。

5 5

              《肉に飛びつくジャガー》

運が良ければこんなに活発な様子を見ることが出来ます。

5

《↑その様子を室内展示場から眺めるジャガー》

羨ましいのか餌に飛び掛かる様子を見ていました。もちろん後日、この個体にも与えました。



現在は工事の影響でジャガーまで行ったらUターンして頂いていますが、来年の夏にはレッサーパンダの上の園路や広場、新ビーバー舎が出来上がるので、順路通り進むことが出来ます。

まだまだ進化していくかみね動物園。今後もお楽しみください!

飼育員 風間

2022年8月25日

チンパンジーの「チヨ」が1歳をむかえました!

2022年8月17日

2021年8月8日に生まれたチンパンジーのチヨちゃんが1歳をむかえました!

お母さんであるイチゴちゃんにとって初めての赤ちゃん。無事に出産はしましたが上手に抱くことが出来ず、チヨは飼育員たちが代わりに育てる人工保育となりました。

これまでの事は良かったらブログを読んで頂けたらと思います。

その1

https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/ooguri/blog202109.html

その2

https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/ooguri/p098236.html

その3

https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/ooguri/p100483.html

その4

https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/ooguri/blog202112.html

その5

日立市かみね動物園|イチゴちゃんがお母さんになりました!その5 (hitachi.lg.jp)

その6(最終回)

https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/ooguri/p103883.html

マツコとチヨの関係は?

www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/ooguri/blog202203.html(新しいウインドウが開きます)

マツコとチヨの関係は?その2

https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/ooguri/p107656.html

チヨは1750gと平均的な体重で生まれました。

生まれた日 温浴後

生まれた日の体重測定の様子

人工保育ではどういったミルクを与えていくか他の動物では難しい部分もありますが、チンパンジーの乳成分はほぼ人と変わらないため、ミルクは人用を使用することが出来ます。チヨも最初から嫌がらずに飲んでくれました。

ただ疲れてしまうのか、飲む気があまりないのか、いつも少し飲んでやめてしまいました。乳首が合ってないのかと色々なタイプを試してみましたが大きな変化はなかったので、飲むのをやめてしまった後はシリンジ(注射器の針がないもの)を使用して少しずつ口に垂らして飲ませていました。

元気になったチヨ

生まれて数日後、表情がしっかりしてきました

飲んだり飲まなかったり、体重の伸び率も以前人工保育をしていたゴウやリョウマに比べ悪く、心配な日々が続きました。

それでも少しずつ自力で飲む量が増えていき、いつしか積極的に欲しがるようになり体重も順調に増えていきました。

笑うチヨ チヨ

くすぐるとよく笑いました

チヨ

体重も少しずつ増えていきました

チヨ

生後2ヶ月。吊るしてあるタオルで体を持ち上げようと頑張っていました

チヨ

生後3か月前には保育器を卒業しケージで暮らすようになりました

チヨ

隣室にはマツコちゃん。優しく見守ってくれていました

チヨ

生後4か月で体重は2倍以上に!

チヨ

生後6か月過ぎてからはマツコちゃんと暮らし始めました

現在ではミルクは1日2回にまで減り、野菜や果物も何でも食べるようになりました。枝葉や青草にも興味を持ってよくかじっている姿が見られます。

チヨ

何でも食べます

そして逆に食べ過ぎて体重は平均より大分重くなり、見た目も1歳には見えないほど大きくなってしまいました…

1歳のチヨ

元気に活発によく動き、高い場所にもひとりでどんどん登っていきます。自立心が強いように見え、逆にそれがなかなか代理母であるマツコちゃんに抱き着かない要因の一つなのかな?とも感じています。

色々な課題はあるのですが、まずはここまで大きな病気やケガはなく育ってくれて本当に良かったです。皆様の前に出てくるのはいつになるかは分からない状況ですが温かい目で見守って頂ければ幸いです。

(チンパンジー担当 おおぐり)

2022年8月17日