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staff blogスタッフブログ (スタッフブログ)

ニホンザルあれこれ

2022年2月26日

2020年に完成した新しいニホンザル舎。

現在のニホンザル舎(現在のニホンザル舎)

ニホンザルたちが引っ越した後、ちょっとずつ色んなものをあれこれ展示場に追加していったのでそれらとニホンザルたちの様子を紹介していきたいと思います。

☆たいこ橋

 たいこばし1   たいこばし2

  (この上で毛づくろいしたり、日光浴しています)

市内の閉鎖される児童館からゆずってもらいました。最初はたいこ橋のネットをかみちぎってしまうかなと思っていたのですが、最初の1週間ほどガジガジかじった後は丁寧に使ってくれています。ロープもちぎれず一安心。登頂部が特に人気です。

☆U字溝 

    U字溝3       U字溝2

(よくこの上でエサの時間を待っています)  (ものすごい勢いで移動するニホンザル)

段々畑のような展示場。若いニホンザルにとってはひょいひょい登れる高さの段差なのですが、高齢個体にとってはよっこいしょと気合を入れて登らなければならない高さでした。なにか良いものないかなと思っていたところ、こども園でU字溝を撤去する予定があるとのこと!運よく、そのU字溝をもらい各段差に設置。あまったものは小ピラミッドのように置いてみました。高齢サルだけでなく若いサルたちも移動や休憩時によく使ってくれています。前より移動がスムーズになったようです。

☆ マツ&スダジイ&ケヤキ

まつのき  松の木2 マツ

(休んでよし!移動経路としてもよく使っています。)

実はタワーを上り下り出来るなだらかな経路があまりありませんでした。そこで、枯れてしまい伐木するというマツの木をもらいサルたちが降りたり登ったり出来るように設置しました。表面がザラザラしているので歩きやすいようです。枝ぶりもいいので座って休んでいることもよく見られます。

 すだじい  すだじい2 スダジイ

(入れたてほやほや緑が残っているものと樹皮まで美味しくいただかれたもの)

ちょうどニホンザル舎隣の池を整備するとのことでスダジイという大きなどんぐりの木を伐木するとのこと。作業車が入るので、ニホンザル舎ならクレーンで入れてあげられるよとのありがたいお言葉に甘え展示場内にいれてもらうことにしました。場所も良い感じで、タワーとの行き来がしやすくまた午前中は日が当たる場所なのでよくこの上で日光浴をしています。

 ケヤキ  ケヤキ2 ケヤキ

(そこ大丈夫というような細い枝にもよくのっています)

これまた猛獣舎整備の時に伐木されたもの。食べてよし、登ってよし!闘争があったときに身を隠す場所としても使っています。万が一、タワーから足を滑らせたときのクッション材としても機能します。

☆竹フィーダー

 竹フィーダー   竹フィーダー

竹が手に入ったので作ってみました。

ごはんをここから食べるほかに、長ければ移動経路にもなるかと思い設置しましたがここから食べる以外の使い方はしていません。最初のころはガジガジかじったりのぞきこんだりしていましたが、最近はごはんが入っていないとなかなか使っているところを見ません。

☆ハンモック

ハンモック(ハンモックをとりつけている金具の方が気になるよう)

コーヒー屋さんからもらった麻袋で作ってみました。かじって終わりかなと思っていましたが、意外と人気のスポットに。ただ、ピンと張って設置していたらニホンザルの重みに耐えきれず端っこがちぎれてしまいました。現在、撤去中。春までには新しいハンモックをつけなおしたいと思っています。

☆緑のBOX

緑のBOX  草食べるサル

  (指の届く範囲でちょびちょび食べています)

お客さん側からはみにくいですが、このなかで植物が育っています。展示場にそのまま植物を植えたり、種をまいても一瞬でニホンザルたちに食べられてしまうためある程度植物が育たないと触れないような入れ物を作りました。(旧エサ売りの機械を再利用してみました)

最初はイタリアンライグラスをうえたのですが、ちょびちょび食べるようでなかなかこの白い所から上にはのびてきません。最近は、タンポポなどの雑草も生えてきました。食痕はあるので、のびたら誰かが食べているようです。

 

というような感じで、ニホンザルたちが過ごしやすくなればと色々なものを入れてきました。

外からみるとなんじゃこりゃと思う方もいるかもしれませんが、ニホンザルたちが使っている様子をみてこんな行動もするんだ・こんな使い方をするんだという発見があればいいなと思っています。

今後もニホンザルたちが過ごしやすい環境を整えていき、それを見た人も楽しめるようにしていきたいです。

ニホンザル

(飼育員 過ごしやすくするためこの冬コタツ導入中の西川)

2022年2月26日

イチゴちゃんがお母さんになりました!その6

2022年2月23日

イチゴちゃんがお母さんになりましたブログその6です!

イチゴちゃん

イチゴちゃん

その1

https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/ooguri/blog202109.html

その2

https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/ooguri/p098236.html

その3

https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/ooguri/p100483.html

その4

https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/ooguri/blog202112.html

その5

日立市かみね動物園|イチゴちゃんがお母さんになりました!その5 (hitachi.lg.jp)

2021年1月驚きの妊娠から、8月無事に出産したイチゴちゃん。

大事そうに見つめていましたがどうやって子育てをして良いのか分からず、チヨちゃんをすぐに抱くことが出来ませんでした。

その後何とか抱いてくれないかと色々試し、イチゴちゃん自身も一生懸命でしたが現実はなかなか厳しいものでした…

何を優先するのか考え総合的に判断し今回は代理母に預ける選択がチヨちゃんにとっては最善だとなりました。

チヨ

生後5か月のチヨちゃん

こういった判断をする事でイチゴちゃんはお母さんになれないのですか?時間がかかってもイチゴちゃんに戻してほしいと思われる方もいるかもしれません。

もちろんそう出来たら良かったな、とは思いますが戻せないからといって二度と会えないわけではありません。

同じ群れの中で一緒に暮らし、遊んだりする事が出来ます。今まで間近で子供の育つ様子を見たことのなかったイチゴちゃんにとっては色々と学ぶ機会になります。

ゴウとゴヒチ ユウとゴウ

ゴヒチお父さんやユウお兄ちゃんと楽しそうに遊ぶ子どもの頃のゴウちゃん。

チンパンジーは群れの中で仲間と暮らしながら様々な事を学んで成長していきます。

まだ15歳。育児を学ぶのに決して遅いという事はありません。この先にまた赤ちゃんを授かることがあればその時にきっと役立つと思います。

現在も格子越しでのチヨちゃんとの対面は毎日行っています。あまり興味を示さない日もあれば、興味深そうに手を伸ばしてくる時、ちょっと強めに手を出してチヨちゃんが驚いてしまう時など日々様子は変わります。

イチゴとチヨ

分かりにくいですが格子越しにチヨちゃんに手を伸ばすイチゴちゃん

まずは代理母候補であるマツコちゃんとチヨちゃんが一緒に過ごせるようになり、イチゴちゃんとも楽しく遊べる日が出来る限り早くくることを目指し、これからも取り組みを続けていきたいと思います。

マツコとチヨ

チヨちゃんの興味を引こうと枝を差し出すマツコちゃん

と、いう事で「イチゴちゃんがお母さんになりました!」ブログはこれが最終回となります。

チンパンジーたちが子育てするのは決して簡単な事ではなく様々な要素が必要で、それを私たち飼育員はしっかり与えられる環境をつくっていかなくてはいけないと改めて考えさせられました。

なかなか更新ができず長い期間をかけて書いてしまいましたが最後まで読んで頂きありがとうございました!

今後はチヨちゃんの成長を中心に新たにブログを更新していきたいと思います。こちらも気長に待って頂けたらと思います。

(チンパンジー担当 おおぐり)

2022年2月23日

採食時間を延ばしたい!パート2

2022年2月19日

牧草を食べ終わると、催促行動が目立っていたシマウマのキララ。
採食時間を延ばして、暇な時間や催促行動を減らしたいなと思って始めた諸々をご紹介!
のパート2!!


前回のブログはこちらから:www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/blog202112.html(新しいウインドウが開きます)

(3)続・フィーダー

前回のブログでも少し触れましたが、
アマゾン欲しいものリストでお願いしたヘイボールが届き、早速使ってみました。
似たようなエンリッチメントを使用していたから、警戒もせずにすぐに使用してくれました。

ヘイボールから牧草を引っ張り出して食べるキララ

これがとても良い!!!(担当者視点)
少し食べ辛いようで、少しつまんでは別の所へ牧草を探しに行き、戻って来てはコロコロ転がしてつまむ、という行動が引き出されています。一気に食べてしまうことを防げるほか、別の所へ行き、戻ってくるという時間の延長にもつながっています。
ヘイボールから牧草を食べるのに試行錯誤 ヘイボールから牧草を食べるのに試行錯誤2

購入していただいた方に、この場を借りて感謝申し上げます。
ありがとうございます。

そして今回新たに設置したのがこちら。

新しいフィーダー

倉庫の整理整頓の日があり、廃棄するものの中から使えそうなものを選んで作成しました。
元々は1日のうち最も長く過ごす寝室で使ってもらうよう設置しました。しかし、一晩で多用したようで、朝確認時にフタにしていた木の部分がボロボロになっていました。

そこで、寝室にはもう少し頑丈なものを作ることに決め、これは日中展示場で使ってもらう事に。

新しいフィーダー

これも下から引っ張ったり、かごを揺らして牧草を落としたり
上手に使って食べてくれていますが、慣れてきたようであっという間になくなります…。

(4)木の枝を詰める

キリンが葉を食べたあと残りの木の枝。
普段はゾウのおやつになりますが、少し拝借して、この深くて大きいエサ箱に、下に牧草を入れて詰めてみました。

枝を餌箱に詰めた

ハートマンヤマシマウマは、基本的には地面に生えている草を食べますが、木の枝や葉を食べることもあるようです。

エサ箱に頭を突っ込むキララ

早速いつものように頭を突っ込んで牧草を食べようとしますが、木の枝が行く手を阻むようです。
このあと、写真には撮れませんでしたが、こっちを向いて食べにくいんですけど?というような顔をされました。

食べにくいと後回しにしがちなキララ。
これもまた、後回しにされましたが、他の場所に食べるものがないと分かると次の一手に出ました。
枝を引っ張り出すキララ

写真だと見えにくいかもしれませんが、枝をエサ箱から引っ張り出し始めました。
少しビビりなキララは、自分で引っ張りだした枝に少し驚くことも(笑)

枝に驚くキララ 

行く手を阻む枝を上手に出し、またそれをポリポリと食べながら、最終的に全ての牧草を食べ切りました。

枝をエサ箱から出すキララ

木の枝は良い食べ物兼遊び道具になっているようで、牧草を食べ切った後も、枝を食べたり、くわえて振り回したり、くわえたまま展示場内を一緒にまわったりなど、採食時間の延長のほか、キララにとって良い時間つぶしにもなっているようです。
枝が散らばった展示場

キララが寝室に帰った後の展示場は枝が散らばっています…。

さて、いろんな方法で採食時間を延ばしていますが、今は冬時間。開園時間が少し短い時期です。
3月からは夏時間となり、開園時間が45分延びます。
さらに採食時間を延長させる方法を考えなければ…!!!と楽しみながら頭を悩ませる日々です。

良い方法やアイデアがあったら、ぜひ教えてください。

担当者のつぶやき

担当動物の変更が4月にあるんだろうなぁ~と思っていた頃、
川崎市、夢見ヶ崎動物公園で飼育されており、キララの父親である、ビリーが亡くなったことを知りました。
これで国内で飼育されているハートマンヤマシマウマは5頭になってしまいました。

近い将来、国内でハートマンヤマシマウマを見ることはできなくなるかと思います。

4月以降も担当であれば、今いるキララのケアと同時に、
せめて来園者の方々やブログを読んでくださる皆様には、キララの存在を通して、「シマウマだねー」だけじゃなく

「シマウマにも種類があるんだ。」
「前に行った動物園のシマウマはなんだったんだろう。」
「そもそもなにが違うんだろう。」

と、シマウマという動物に興味を持ってもらえるといいな、と思う今日この頃です。
キララ

2022年2月19日

イチゴちゃんがお母さんになりました!その5

2022年2月13日

気が付けば年も明けもう2月…

大変遅くなりましたがイチゴちゃんがお母さんになりましたブログ第5弾です!

発情の戻ったイチゴ

イチゴちゃん

その1

https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/ooguri/blog202109.html

その2

https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/ooguri/p098236.html

その3

https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/ooguri/p100483.html

その4

https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/ooguri/blog202112.html

ブログではご紹介していなかったので今更ですが、赤ちゃんは「チヨ」と名付けました。

チヨ

生後約1ヵ月のチヨちゃん

2011年に生まれたゴウちゃん、2012年に生まれたリョウマ君はそれぞれ両親の名前を取り入れ、さらに当時の担当者の一人が大河ドラマ好きという事から登場人物の名前を拝借していたので今回もその法則になぞって名付けました。

チヨちゃんの事は気になるけど上手く抱けない、もどかしい状況が続きました。この様子だとお母さんであるイチゴちゃんに戻すのはなかなか難しいかもしれない…そう考えることが増えていきました。

そんな中でイチゴちゃんに発情回帰の兆候がみられました。チンパンジーは赤ちゃんが生まれ子育てを始めると多くは発情がとまり、だいたい5年ほど経つと次の繁殖がみられます。

必ずとは言えませんが発情(排卵)が回帰するということは母乳がつくられなくなったり、十分な量が出なくなる可能性も高くなります。もし今イチゴちゃんがチヨちゃんを抱くことが出来ても、母乳が出なければ育つことが出来ません。もちろんミルクで補うことは出来ますがチンパンジーの赤ちゃんはずっとお母さんにくっついています。

マツコとリョウマ

マツコお母さんにくっついている1歳の頃のリョウマ君

お互いの安全面を考えチンパンジーと同じ空間に飼育員がはいることはありません。そうなると抱いている赤ちゃんを連れてきてもらい、格子越しでミルクをあげられるように顔を向けてもらうようにするか、一時的に赤ちゃんを置いて行ってもらうといったとても難しい行動をしてもらわなければいけなくなります。

絶対に無理ではありませんが行動を引き出すのにある程度時間がかかる事を考えた時に、チヨちゃん自身が自らミルクを飲みに来られるようになるまで人工保育を続けた方が早く群れの一員として過ごせる可能性が高くなると考えました。

長いチンパンジーの一生を考えた時に出来るだけ早い段階で群れの一員として過ごせるようになる事は大切です。群れで生きていく術を幼い頃から学んでいく必要があるからです。

ただ早い段階で群れに戻るには守ってくれる存在が必要となります。

ヨウとゴウ

人工保育となった後、1歳でヨウお母さんの元に戻り群れの一員となったゴウちゃん

イチゴちゃんは頑張ってはいるけれど抱くという行動が出来るようになるまでに時間がかかりそう…

そういった中で代理母に預けるという選択を考え始めました。

チヨちゃんとのお見合いではヨウちゃん、マツコちゃんの反応がとてもよく、格子越しながら常に優しく触ってくれました。フクちゃんも興味津々でしたがまだお引越ししてきて日も浅かったので今回候補からは外すことにしました。

チヨとリョウマ

代理母にはなれないけれど興味津々なリョウマ君とチヨちゃん

ヨウちゃんもマツコちゃんも最初は人工保育となってしまいましたがそれぞれゴウちゃん(昨年3月にズーラシアにお引っ越し)、リョウマ君を子育てしてくれたお母さんたちです。

ただヨウちゃんは51歳と高齢なことから無理ではないけど厳しいかなと考え、普段からの飼育員との関係性も考慮しマツコちゃんを代理母候補としました。

その5はここまで。

更新が遅くて毎回申し訳ないのですが最後まで必ず書ききりますので、のんびりお待ち頂ければと思います。

(チンパンジー担当 おおぐり)

2022年2月13日

ケンシロウ16歳おめでとう!

2022年2月9日

ケンシロウ16歳おめでとう!!

2月7日に誕生日を迎えるマンドリル「ケンシロウ」の誕生日会を開催しました!

ケンシロウ

<今年で16歳になります!!>

昨年は休園期間中のため職員だけでお祝いをしましたが、今年はお客さんと一緒にお祝いをすることができました!!

今年もケンシロウ用と、一緒に暮らすリエル用に2つケーキを用意し、特別にマンゴーも丸ごと用意しました。

土台は茹でたサツマイモ、上はイチゴやブドウなどフルーツてんこ盛りです!

ケーキ ケーキを楽しみに待つマンドリル

<誕生日ケーキと祝16歳マンゴー/ケーキが待ち遠しいケンシロウとリエル>

ケーキを運動場に準備し、ケンシロウとリエルに登場してもらいました。さてさて、無事食べることができたかな…?

ケーキを食べるケンシロウ リエルケーキ食べる

<左:形は崩れていますが、サツマイモケーキゲット!!/右:リエルもケーキゲット!>

リエルマンゴーゲット マンゴーを頬張るリエル

<マンゴーを発見し、ケンシロウに取られないよう隠れて食べるリエル>

イチゴを食べるケンシロウ ぶどうを食べるケンシロウ

<ケーキとマンゴーに熱中するリエルに対し、ケンシロウは他のフルーツをせっせと探索>

ケンシロウに取られまいと必死にケーキとマンゴーを食べるリエルに対し、そんなことはお構いなしの様子でケンシロウは隠してあるブドウやイチゴを気ままに探しながら食べていました。

普段は穏やかなケンシロウも、食べ物のことになるとかなり強気にリエルを追い払っていましたが、最近はリエルのことはあまり気にせずマイペースに食事のひと時を過ごすことが増えてきた印象です。今回は、そんな普段のケンシロウの姿がみられる誕生日会になったかな…と思っております。

満腹なケンシロウ 誕生日会の後 

<食後の様子。残ったフルーツを探して食べたり、リエルに毛づくろいをしてもらって過ごしていました>

とは言え、ちょっとした変化に敏感に反応したり、リエルの激しい動きに驚いたり、歳を重ねても繊細な性格は変わりませんが、これからもケンシロウらしく、穏やかに、元気に過ごしてくれればと思います。

ケンシロウ、誕生日おめでとう!!

芋を頬張るケンシロウ

(飼育員 木村か)

2022年2月9日

カンガルーと節分

2022年2月6日

節分と言えばコンビニやスーパーで販売されている恵方巻。
元々は一部の地域で行われていたものが近年は全国で広がってきました。
太巻きをその年の恵方を向いて無言で1本丸ごと食べると幸福が手に入るという習慣。
そこで、当園のアカカンガルーたちの幸せと健康を祈願して担当者が作ってみました。

♪タラタッタタタタ♪(〇分クッキングのテーマです)

恵方巻作成中
1、細切りのサツマイモをキャベツにのせます

恵方巻完成
2、キャベツでくるんで藁で締めたらできあがり

驚くほど簡単な恵方巻。と、言うかこれは恵方巻とは呼ばないのでは。
でも良いんです。気持ちは込めましたから。
さて、今まであげたことのないものなので食べてくれるのか。大好物ばかりで作ったから大丈夫かな。
ドキドキワクワクしながらあげてみました。

恵方巻を食べるカンガルー


恵方巻を前足で持って食べるカンガルー
食べてる!そして上手に持ってる!

恵方巻を食べるニーナ
一番小さなニーナも美味しそうに食べてくれました。

恵方巻を前足でもって食べるリートン

全員今年の恵方である「北北西」は向いていなかったですが
節分の雰囲気は味わえました。
大好きな物を美味しく食べている姿を見るのが一番ホッとする担当者なのでした。

(飼育員 鬼滅はうずいさん推しのかわそえ)

2022年2月6日

チンパンジーのフクちゃん10歳のお誕生日

2022年2月5日

1月20日にチンパンジーのフクちゃんが10歳のお誕生日をむかえました!

フク

フクちゃん

昨年の3月17日によこはま動物園ズーラシアから来園し初めてのお誕生日です。

フク

来園して間もないころのフクちゃん

社交的で積極的な性格なため、ぐいぐいメンバーたちと挨拶を交わしすぐに群れの一員として過ごせるようになりました。

最近では大胆な行動が見られ、オスたちに怒られることもありますが強気な態度と柔和な態度を使い分け上手に駆け引きをしているなぁと関心して見ています。

そんな世渡り上手なフクちゃんもお誕生日会は初めて。どうなるか心配なことだらけでしたが、練習をしている時間が取れずぶっつけ本番で行いました。

ケーキ

特製ケーキとプレゼントを用意

ひとりで運動場に出たことはないためちゃんと出てきてくれるのか…

出てきた後にすぐにプレゼントに気がついてくれるのか…

集まってくれた方々とドキドキしながら見守りました。

ちゃんと出てきてはくれましたがガラス越しに屋内運動場にいるユウ君やゴヒチ君を気にしてなかなか動いてくれず

フクとヨウ

ガラス前から動かずケーキは放置…

ヨウちゃんを一緒にするとやっと動き出しましたがメインのケーキには気がつかず、周りに隠した果物やペレットを食べ始めてしまいました。

ケーキをスルー

ケーキをスルーするフクちゃん…

5分以上経ってようやくケーキに気がついてくれました!

ケーキに気がついたフク

やっとケーキのもとへ!!

口いっぱいに頬張り満足気な様子で食べてくれました。

フク フク

もう一つのプレゼントには気がついたけどなぜか持って行かずイチゴちゃんがゲット。

フク

なぜか持って行かなかったフクちゃん

イチゴ 

代わりにゲットしたイチゴちゃん

ただ中に入っていたコングだけ最後にフクちゃんがさらっと持って行きました。

ハプニングだらけでしたが何とかお誕生日会は成功?!フクちゃんがたくさん食べてくれたので何より!

フク

まだ10歳と若いながらしっかりしているフクちゃんですが、新しい群れに入るのには大変だったと思います。これからは肩の力を抜いてのんびり過ごしてもらいたいものです。

フクとマツコとヨウ

マツコちゃんとヨウちゃんからグルーミングしてもらうフクちゃん

(チンパンジー担当 おおぐり)

2022年2月5日