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staff blogスタッフブログ (スタッフブログ)

今年は寅(虎)年ですが丑(牛)に近い動物のお話をします

2022年1月31日

今年は寅年!!さて去年は?

今年は寅(虎)年です!!
当園には【さわ(ベンガル系♀)】というとても人懐っこいトラがいます。

さわさわ2【さわ】です!!
ゴロゴロしていますが色鮮やかで見惚れてしまいます!!
今年は偶然にも【さわ】の新居である猛獣舎が新しく整備される年です。
オープン日はまだ未定ですが夏休み前を予定しています。
お楽しみにー!!!

さてここからが本題です!

昨年の干支はというと丑(牛)ですよね。

さて当園には丑・牛はいるでしょうか?(ここからは標記がややこしいので丑ではなく牛にします)
みなさんが考える、牛と言えば!
白黒模様が特徴的な「ホルスタイン」や全身が茶色くミルクの濃さが特徴的な「ジャージー」ですよね。
残念ながら当園にはホルスタインやジャージー牛はいません。

タイトルに出しましたが、当園にいる牛に近い動物とは、、、
シバヤギ・キリン・ホンシュウジカ・ヤクシカ・カバ です。
上記の動物全て牛と同じ偶蹄目に属しています。
ではそれぞれ紹介していきます。

シバヤギ(偶蹄目ウシ科)

ヤギシバヤギ2シバヤギ
まずはウシ科のシバヤギです。長く人に飼いに慣らされた家畜動物です。
指の数が2本だったり、食べて飲み込んだものを再び口に戻して噛みなおす反芻をしたりと
牛と似た特徴があります。
ウシ科ということもあり紹介する動物の中で一番牛に近い動物ですね。
是非皆さんも食べる姿や反芻する様子を観察してみて下さい。

アミメキリン(キリン科)

キリンクルミ2キリンクルミキリンシゲルアミメキリン
続いてはアミメキリンです。
指の数2本で反芻し、胃が4つあります。体の中ほぼウシですね。
食べ物は、ウシと同じ地面の草も食べていますが、背が高い特徴を活かして木の葉を主に食べます。
ウシと違う点は歩き方です。
キリンの歩き方は側対歩と言って前肢と後肢の足を同じ側を出し歩きます。
(同じ側の脚を同時に動かして歩きます。他にはラクダなどがいます。)
首が長いので、反芻時の食物の移動が分かりやすいです。
観察してもらいたいポイントです。

ホンシュウジカ・ヤクシカ(シカ科)

ホンシュウジカホンシュウジカ2ホンシュウジカ
ヤクシカ2ヤクシカヤクシカ

次はシカ科の動物紹介です。
当園ではホンシュウジカとヤクシカの2種類います。
ホンシュウジカは、名前の通り日本の本州に生息しています。なじみある動物です。
ヤクシカは、鹿児島県の屋久島に生息するシカです。ホンシュウジカとに比べると身体が小さいのが特徴です。
指の数2本で反芻し、胃が4つあります。こちらもお腹の中はウシですね。
ウシと違う点は、毎年角が生え変わるところです。(ウシは生え変わりません)
個人的には、鳴き声【キューキュー】がお気に入りです。

カバ(カバ科)

カバカバ2カバ
最後はカバ科のカバです。
ウシと同じ偶蹄目の仲間ですが、上記の動物と違う箇所が多くあります。
指の数4本(牛は2本)です。
他には、胃が3つであったり、反芻をしなかったり、角がなかったりします。
進化の過程で、ウシ科・キリン科・シカ科より前に別れたのかもしれませんね。
カバは体が大きくのんびり寝ている印象ですが、意外に動きが素早いです。
お昼の給餌の時に寝ているなと思っていたら、いつの間にか扉の前にいたりします。

まとめ

ここまで、かみね動物園にいる牛に近い動物を紹介してきました。
牛に近いといっても形や声など違いますよね。
進化の過程が違ったりと環境の変化に適応していった動物たちです。
皆さんも動物たちの似ている所や違う所を観察してみると新しい発見ができるかもしれません。

2022年1月31日

新天地

2022年1月27日

 動物園内の最北端、背の高い人気者が暮らしているキリン舎の裏側で、今日も忙しなく工事が進んでいる。職人の方々が手掛けているのは『新猛獣舎』。一昨年に完成したニホンザル舎と去年オープンしたレッサーパンダ舎に続く、トラやライオンたちの新たな根城だ。

工事現場

     ≪工事現場の様子≫

 今現在ライオンとトラが生活している獣舎ができたのは、52年前。昭和45年、西暦でいうところの1970年のことだ。当時と今では動物や動物園に対する考え方が異なるから仕方のないことだが、環境や使い勝手はお世辞にも良いとは言えない。広さ、安全性、見やすさ・・・改善できそうなことは色々あった。


 新獣舎、まず大きく変わるところは寝室の数だ。今まではライオン4頭、トラ1頭の合計5頭が4部屋に分かれて暮らしていた。ライオンのうちメス2頭の仲が良好で、ルームシェアをしてくれていたので本当に助かった。一緒にいることが一概に悪いわけではないが、部屋数は多いに越したことはない。今まで1部屋しか割り振られていなかったトラの寝室は4部屋に増え、ライオンに至っては5部屋となる。これで、他園から新しい仲間がやってきても安心だ。

雌2頭 ライオン寝室

    ≪2頭の雌ライオン≫            ≪新しいライオンの寝室≫

 「鉄格子が太くて寝室が見えにくい」とお客さんが言っていたのをよく耳にした。そこで新獣舎では寝室を見せないことにする。というのも立派な室内展示場ができるからだ。今までは寝室兼室内展示場であったため、正直お客さんに見せるような作りではなかった。今後は、ガラス1枚挟んですぐ向こう側に動物たちがいる。視界を遮る鉄格子はないってわけだ。

現室内展示場 トラの室内展示場

    ≪今の室内展示場≫  ≪新しい室内展示場(脚立の置いてある所に動物が来ます)≫

 新要素は室内展示場だけではない。サブパドック。お客さんからは見えないが、雨風日光に当たることができるちょっとした運動場だ。日中ここに居てもらう個体は様々、妊娠中で警戒心が強い母親、他の個体とそりが合わない気難しいやつ、治療中で安静にしていなければならない病人もとい病獣・・・。これからは彼らにも、毎日外の空気を吸ってもらえる。きっと少しは気分転換になるだろう。なんてったって、プライベートプールまであるんだから。

ライオンサブパドック トラサブパドック

    ≪ライオンのサブパドック≫      ≪トラのサブパドック(プール付き)≫

 ここまで獣舎内部のことについて話してきたが、お客さんが一番気になるのは外の展示場だろう。是非楽しみにしていてほしい。壁に囲まれ地面の大半がコンクリ―トである今の展示場と比べれば、まさに月と鼈。新展示場の地面はやわらかな土、さらには生息環境をお手本にして草木で彩る算段だ。ライオンはサバンナを、トラは森林を表現している。逃げ出さないようにトラの頭上をフェンスで蓋ってしまうのが玉に瑕だが、清々しい木陰を得るためならば仕方がない。

 観覧場所はガラスエリアとフェンスエリアの豪華二本立て。おまけにライオンは高台からも見渡せる。ガラス越しでは動物の姿をより鮮明に見ることができ、フェンスの場所では彼らの声や匂いをダイレクトに感じることができる。五感のうち視覚、聴覚、嗅覚の3つをフル活用して、彼らの鼓動を感じてもらいたい。

現ライオン放飼場 新ライオン放飼場イメージ

    ≪今のライオン展示場≫        ≪新しいライオン展示場(イメージ)≫

 新猛獣舎のお披露目は夏頃を予定している。このご時世だから、「ぜひ、全国から足を運んで来てください!」なんて気軽には言えないが、1人でも多くの人々に感動をもたらせたら御の字だ。

(飼育員 風間)



 最後に、、、クラウドファンディングにて背中を押して下さった多くの方々、本当にありがとうございました。皆様の思いに応えられるよう、より良い獣舎、より良い動物園を目指していきます。今後ともよろしくお願い致します。



2022年1月27日

イチゴちゃん14歳のお誕生日会

2022年1月7日

年明けの恒例行事となったチンパンジーのイチゴちゃんお誕生日会。

今年で6回目、無事に14歳になりました!

イチゴちゃん

イチゴちゃん

今年のケーキは煮たサツマイモと煮たニンジンで土台をつくり、オレンジとブドウ、キウイで飾り付けをしました。ちなみにこのキウイはマーラの展示場で育ったもので、ボックスの中にはブドウとオレンジをいれました。

ケーキ

特製ケーキとプレゼントボックス

寒い中集まって頂いた方々に少しお話をし、主役の登場を待ちました。

一番お好みだったのはブドウのようで、ケーキよりも箱の中や周りにまいたのを先に食べていました。

ケーキを食べるイチゴちゃん ケーキを食べるイチゴちゃん2

ケーキを食べるイチゴちゃん3 ケーキを食べるイチゴちゃん4

ある程度食べた後に群れのメンバーが出てきたため、急いでケーキを運んでいました。

ケーキを持っていくイチゴ ケーキを持っていくイチゴ2

昨年は初めての妊娠、出産があり、イチゴちゃんにとっては大きな変化のある1年だったのではないかなと思います。

好きなものをたくさん食べ、満足そうなイチゴちゃんを観られて良かった良かった!14歳おめでとう!!

(年が明けた実感のない飼育員 おおぐり)

2022年1月7日