×
閉じる

staff blogスタッフブログ (スタッフブログ)

ヨウスケ暇つぶし大作戦!

2021年7月28日

はちゅウるい館の隠れた人気者ヨウムの「ヨウスケ」のお話です!ヨウムはアフリカに生息する大型のインコの仲間で、とても賢く人の声真似をしたり遊具で遊ぶのが大好きです。

ようすけ

<その賢さと美しい見た目から観賞用に乱獲され絶滅が危ぶまれている鳥でもあります>

近くを通るとバイバイ~、コンニチハなどと鳴いてみなさんをビックリさせています!しかし、ヨウスケの近くに寄って話しかけてみると、うんともすんとも言わなくなります。何でしゃべらないの?とよく聞かれますが、実は人の声真似をして気を引いて遊んでいるので、人が近くに来ると満足して鳴かなくなるためなんです!そんな遊び好きのヨウスケですが皆さんがいる時は良いのですが、一羽で過ごしているためどうしても退屈な時間ができてしまいます。一緒に過ごす仲間がいるのが一番ですが、導入はなかなか難しいのが現状です。

そこで、退屈な時間を少しでも減らそうといくつかの遊具を作りました!

シーソー餌箱

シーソー 

箱の裏には穴が開いていてシーソーのように動かすと大好きなひまわりの種やペレットが出てくるという仕掛けです。これが大ヒットで毎日熱心に動かしています!難易度が絶妙なのが良かったか!?

竹ぼうき剣山

ほうき

竹ぼうきの先を剣山のように設置。全く見向きもしませんでしたが、ある日突然遊びだして数日で丸坊主に!

ゆらゆら丸太

丸太

設置から半年経つが、いまだ指一本ふれてもらえず・・・。

そんなこんなで成功や失敗はありましたが、ヨウスケにとって新たな刺激になった取り組みでした!

しかし、ここで終わりではありません!新たな遊具を考えていたある日・・・、うーん、良いのが思いつかないな。どこかにいいアイデア落ちてないかな。一人で考えても中々思いつかないな。誰かが斬新なアイデアを出してくれないかな・・・。そうだ!みんなで考えれば良いんだ!

ということで、みなさまからアイデアを募集してそれを作ることにしました!名付けて「ヨウスケ暇つぶし大作戦!」。館内の一角にアイデア募集の紙と応募箱を設置しました!

すると、ありがたいことにたーーーーくさんのアイデアが集まりました!その中から2個の遊具を作ってみました!

計画書 計画書

  <くるるまわるボトル>       <とりブランコ>

どちらもヨウスケの好奇心を刺激しそうな魅力的な遊具だったので採用!さっそく作って取り付けてみました!

ぼとる ぶらんこ

設置してもしばらくは警戒して近寄りもしませんでしたが、徐々にですが遊具の近くまで行くようになりました。

まだ使っている様子は見られませんが、遊んでくれるのを気長に待とうと思います!

素晴らしいアイデアありがとうございました!

まだまだ作り切れないほどのアイデアが届いていますので、気が向いたときに作ってどんどん追加していこうと思います!みなさまと一緒に展示場を遊具でいっぱいにして、ヨウスケが毎日楽しく過ごせるようにしていきたいと思います。ご来園の際は、ぜひみなさまも遊具のアイデアを考えてみてください!

ものづくりは思い付きと思い切りがモットー なかもと

2021年7月28日

チンパンジーのゴヒチ君のこと

2021年7月11日

7月15日までtwitter上で行われている北関東の動物園、水族館による連携活動のFIGHT10いきもの総選挙~推しメンFIGHT10~

すでにご存じの方もいるかと思いますがかみね動物園からはチンパンジーのゴヒチ君がノミネートされています。

ゴヒチのポスター

(ノミネートポスター)

せっかくの機会なのでゴヒチ君のことを少しですがブログで紹介していきたいと思います!

現在推定43歳。おじいちゃんという程ではないですが、もういいお年です。担当者は2011年からチンパンジーたちを近くで見守らせてもらっていますが、ここ数年で体つきが少し小さくなって白髪が増えたなあという印象です。でもまだまだ元気です!

ゴヒチ

長い間群れのリーダー(αオス)を務めていましたが、2015年頃から徐々に息子のユウ君が自信を付けてきたこともあり数年かけてその座を譲ることになりました。野生ではαオスが順位を落とす時には群れを追い出されることや、激しい攻撃を受けるなど厳しい状況に追い込まれることもあります。動物園でも空間が限られているため一緒にいることが出来なくなることもあります。しかし元々お父さんのゴヒチ君が大好きだったユウ君は自分がαオスになってもゴヒチ君を敬い頼る姿が見られ、お互いの繋がりがとても強い仲良し親子のまま過ごしています。

ゴヒチとユウ

(ゴヒチ君と息子のユウ)

2008年に「チンパンジーの森」という新しい施設となり、この少し前からゴヒチ君を中心とした新しい群れづくりがスタートしました。

元々暮らしていたゴヒチ君とユウ君、ルナ(2012年に亡くなりました)に、ジュンコ(現在は池田動物園で暮らしています)、ヨウ、マツコが加わりました。

しかしそれぞれが幼い頃ショーに出ており、チンパンジー達と暮らした経験が乏しいメンバーばかりでした。コミュニケーションを大切にするチンパンジーにとって挨拶がしっかり出来るかどうかは重要なことです。多くの場合挨拶がしっかり出来ないと厳しく怒られ、群れへ受け入れてもらえないこともあります。

しかし、ゴヒチ君は挨拶が上手ではない新メンバーたちにも怒ったりはせず、相手のペースに合わせて優しく群れへと受け入れくれました。

ゴヒチとみんな

(一番右がゴヒチ君。マツコが来たばかりの頃。)

さらに娘のゴウちゃん、息子のリョウマ君が人工保育となってしまった後にも優しいお父さんとしてすぐに接してくれました。

ゴウとゴヒチ 

(ゴウちゃんとゴヒチ君)

ゴヒチとリョウマ

(ゴヒチ君とリョウマ君)

どんな子たちでも優しく受け入れてくれるゴヒチ君はいつしか日本一心の広いチンパンジーと言われるようになりました。(と、担当者が勝手に思っています)

これらの事から今回のキャッチフレーズ「ビッグハートダディ」がつけられました!

ゴヒチとイチゴ

(イチゴちゃんとゴヒチ君。イチゴちゃんもチンパンジーと過ごした経験がありませんでした)

ところで少し話が変わりますがゴヒチ君の年齢に「推定」とついていますがこれはどうしてでしょう?

ゴヒチ君の末息子リョウマ君は9歳、2012年4月27日生まれたことがしっかり分かっています。しかしゴヒチ君は野生下のアフリカで「推定」1978年に生まれ日本にやってきたため正確な年齢ではありません。ではどうしてアフリカから日本にやってきたのでしょうか?

1980年8月に東京大学にやってきたゴヒチ君。実はこの時日本では国家プロジェクトとしてB型肝炎ウイルスのワクチン開発特別研究が行われており、ゴヒチ君はその実験のために輸入されました。「ゴヒチ」という名前は研究番号が「57番」という事が由来になっています。

幼い頃に突然母親や群れの仲間から引き離され遠い国へとやってきた事を考えると、心細いという言葉では表せないほどとても不安だったのではないかと思います。

それでも今のゴヒチ君の優しさをみていると研究施設という特殊な場所ではあったとはいえ、たくさんの愛情を注いでもらって幼い頃を過ごしていたのではないかと感じています。

約6年間を研究施設で過ごした後の1986年6月11日にユミノスケ(現在は釧路市動物園で暮らしています)、ヤヨイ(ユウ君のお母さん1998年に亡くなっています)と一緒にかみね動物園に来園し、今に至っています。

12歳

(1990年右側がゴヒチ君)

ゴヒチ

(1995年右から2番目)

もっと深く書きたいこともありますが、今回のブログではここまでとさせて頂きます。

自身も複雑な人生を歩みながらも、どんな子たちも受け入れる心の広さは尊敬に値します。何度も述べていますが接していると本当に心優しいのが伝わってきます。

チンパンジー達を見分けるのは少し難しいかもしれませんが、ぜひゴヒチ君を探して注目してもらえると嬉しいです!

(チンパンジー担当 おおぐり)

2021年7月11日

ホロホロチョウ成長期

2021年7月8日

まもなく1年!

キリンとシマウマの展示場を自由に駆け回っているホロホロチョウたち。
昨年、産卵期に入って、卵を産む個体が2羽しかいない!?ということが発覚。
かみね動物園のホロホロチョウ、存続の危機!?
ということで、メスを増やすため、繁殖することになりました。

孵卵器バージョン

確実に繁殖させたいため、採った卵を孵卵器(雛が孵るように温める機械)に入れ、温度・湿度の管理をしながらしばらく温めます。しばらく温めた後、有精卵(雛が孵る可能性のある卵)かどうかの検卵をします。
※検卵:光を当てて卵の中で血管が伸びているかいないかの確認。伸びていれば有精卵!
有精卵と分かったものは引き続き孵化まで温め続けました。
約2週間で孵化するホロホロチョウ。ニワトリとほぼ同様です。

 孵卵器に入っている卵
下にある2つは既に殻から出てこようと嘴打ち(はしうち)が始まっているものです。

 ひびの入った卵 
卵にひびが入っているのが分かりますか?

孵卵器からは4羽のホロホロチョウが孵化。温度変化にも耐えられる大きさになるまで獣医室で預かってもらいました。

生まれたての雛
生まれたては濡れた感じ

孵卵器の中にいる雛
しばらくすると羽も乾いてふわふわに

自然繁殖・自然育雛バージョン

さて同じころ、かみね動物園ではホロホロチョウの自然繁殖・自然育雛をしたことがない、とのことで、温める気満々のホロホロチョウに繁殖・育雛に取り組んでもらいました。
※自然繁殖・自然育雛:完全に親鳥に任せて雛を孵し、育ててもらうこと。

2~3個だとあまり温めてくれないという前任者のアドバイスの下、乾草を敷き詰めた箱に日々産んでくれた卵を一時最大12個集めました。

さっそく温め始めてくれたメス。1日の大半を箱の中で過ごし、必死に温めてくれていました。最初のうちは近づいたら箱から飛び出して逃げていきましたが、温め始めて数日、様子を見るために近づくと、鋭い眼光でにらみつけ、全く動きません。手を伸ばそうものなら突っついてきます。母、強し。
2羽で卵を温めている
たまに他のメスと一緒に温めていました。

これもまた2週間ほどで孵化。

親鳥からひょっこり顔を出す雛
生まれた雛がひょっこり顔出し。

最終的に10羽の雛が生まれました。
残念ながら体が弱かったりしてうまく育たなかった3羽は死んでしまいましたが、4羽と7羽はぐんぐんと成長!

大人と雛
生まれた雛と大人

群れに馴染む練習中
群れに上手く入る練習中(孵化1か月後)

みんなで展示場デビュー!そしてメスは増えたのか…?

担当者の心配をよそに、孵卵器生まれの4羽と自然繁殖の7羽とも
うまく群れにも合流し、11月にいよいよ展示場デビュー!

 展示場デビュー

あどけなさの残る若鳥
大人に比べるとまだまだ若さが残っています。

残念ながらデビューして早々に鳥インフルエンザの影響で展示が出来なくなり、しばらくは寝室と裏庭で過ごすことになりましたが、その間もすくすくと成長。

今ではどの個体が去年生まれなのかパッと見では分かりません。笑 (色のついたリングが足についていれば若い個体です。)

小松菜をつつく 

さて、問題のメスの数ですが、7月現在、最大で1日7個の卵を産んでいます。
とりあえず存続の危機は回避できたといってもいいのかな。

野生では1000羽の群れにもなると言われているホロホロチョウ。
野生の数には敵いませんが、大きくなった群れにぜひご注目下さい!

ところ

2021年7月8日

「ちょっとdeepなサル講座」開催しました!

2021年7月3日

「ちょっとdeepなサル講座」を開催しました!

 6月27日に「ちょっとdeepなサル講座」を開催しました。今回はサルたちの“食べ物”に注目し、動物種による食性の違いについて参加者と一緒に調べました。

今回の主役はサルです

<今回の主役はぼくたちです!!>

  小学生対象のイベントでしたが、参加者の皆さんがどれだけサルのことを知っているか?そもそもサルは好きなのか?少し心配もありましたが、皆さん動物が好きなようでサルの名前当てクイズもスラスラ~っと答えていました。

座学の様子

<写真が出た瞬間に即答!!私が小学生のときには答えられなかったかも…>

  さて、ここからが本題です。サルと言えばそのほとんどが植物性の食べ物(果実、葉っぱなど)も動物性の食べ物(虫、脊椎動物など)も食べる「雑食性」の生き物です。しかし、雑食性と言ってもよく食べる物は種によって異なります。今回は動物種による細かい食性の違いを明らかにするために、動物たちに3種類のエサ(果物、虫、樹脂)を用意し、実際にどれをよく食べるのか、種による違いはあるのか、参加者と一緒に調べてみました!

 協力してくれたのは次の三種です!

(1)コモンマーモセット

コモンマーモセット

(2)ボリビアリスザル

リスザル

(3)ジェフロイクモザル

ジェフロイクモザル

 さて、結果はというと…

(1)コモンマーモセット

樹脂(アラビアガム)をもりもり食べていました!たまにコオロギ、リンゴを取っていく個体もいました。

樹脂に夢中なマーモセット リンゴを食べるマーモセット

<一頭がアラビアガムをひとり占め!食べれなかった子は他のもので我慢…。>

(2)ボリビアリスザル

まずは虫(コオロギ)!!あっという間になくなって、次にリンゴを食べていました。アラビアガムは誰も食べません…。エサが食べたいリスザル リスザルコオロギの取り合い

<左:エサが待ちきれないリスザルたち/右:コオロギに一直線!>

(3)ジェフロイクモザル

リンゴ一択!他の物には目もくれませんでした。尻尾を器用に使って食べます。

クモザル尻尾でリンゴとる クモザル観察

<尻尾で器用にリンゴをゲット!興奮気味なクモザルたちに子供たちは引き気味でした…。>

 動物たちの食べる姿に圧倒されながらも、それぞれ何を好んで食べているのかしっかり観察できました。観察後は彼らの野生下での食性についてお話をしながら、観察の結果をカードにまとめました。

 カードづくり カード完成

<何を食べていたか思い出せず苦戦する子もいましたが、協力してカード完成!>

 サルによってこんなにも選ぶ食べ物に違いがあることに、皆さんかなり驚いていました。また、食べ方の違いや他のサルの食性も知りたい!など、サルに対する興味もわいたようで、しめしめ…といった感じです。この調子でほかの動物にも注目し、動物園でたくさんの発見をしてもらえたら嬉しい限りです!!!!

 さて、今後も趣向の違ったワークショップを開催予定です!今回参加できなかった方も、まだまだチャンスはあります!開催の際は是非ご参加ください!!

(子供たちが駆け回るのをついていくのに必死でした…飼育員木村か)

2021年7月3日