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staff blogスタッフブログ (スタッフブログ)

アミメキリン『ルリカ』無事に引っ越しました!いままで【ありがとう】!!

2020年5月31日

2020年5月15日 ルリカ 無事に引っ越しました

動物・職員共に怪我もなく、予定通り2020年5月15日に、
無事に桐生市桐生が岡動物園への搬出が終わりました。

当園のキリン搬出は、2件目となりました。
3ヶ月間搬出の準備をしてきましたが、心配事はつきませんでした。
現在は、無事に終わり【ホッと】一安心しているところです。
輸送箱内    行ってらっしゃい
輸送箱で落ち着いている様子   職員総出で見送り【いってらっしゃーい!!】

生まれた時の様子

生まれたのは、2018年6月14日の午前4時2分。頭までの高さは178cm。体重は53kgでした。
産後7時間は、自立歩行が可能で、母乳を飲む様子が見られていました。
しかし、その後は、自力で立つことができなくなり、介添え飼育がスタートしました。
ルリカ1  ルリカ介添え飼育     キリナとルリカ
キリナ(母)とルリカ         介添え飼育         初めての外出 小さな運動場にて
両後ろ足が開脚しており、自力立ち上がりが困難なことから、両足を閉じた状態で縛り、固定していました。
この状態だと、スムーズな立ち座りができるので、母親からの授乳も可能ですが、完全ではないため、人工的な哺乳を組み合わせながら飼育を行っていました。
経過は良好で、2018年6月21日には、固定具(タオル)を外すことができ、
その後は元気に走り回っている様子が見られてました。
(元気すぎて、転倒しないかヒヤヒヤしたのを思い出します。)

成長の記録(2018年6月14日~2020年5月15日)

・頭までの高さ 178cm→340cm
【1日に0.2348・・・cm】 【1ヶ月に7.0435・・・cm】伸びました。
・体重 53kg→510kg
【1日に0.6623・・・kg】 【1ヶ月に19.8695・・・kg】増えました。
・授乳期間 1年10カ月間 (個体差はありますが、普通は10ヵ月間です)

1日目     
生まれてたて【4時間後】キリナ(母)がルリカ守ろう寄り添っています。
1ヶ月目
初めての大きな運動場【1か月後】好奇心ものにもあるが、まだまだ不安がいっぱいキリナ(母)から離れません。
親子3頭
運動場も慣れたもの【1年後】キリナ(母)から離れて行動することな多くなりました、(好奇心のままに)
1年後授乳
まだまだ授乳してます【1年後】だいぶ飲みにくそうですが、この後も成長を続けながら生後1年10ヵ月まで飲み続けました。
最後の親子3頭
親子3頭【1年8か月後】親キリンと比べて、分かると思いますが、大きくなりました。

成長が早いですね。あっという間に大きくなりが、まだまだ大きくなります。
(一般に頭までの高さは、400cm~450cm 体重は、700kg まで大きくなります。)

馴致の様子

2020年4月14日に輸送箱が届き、いよいよ本格的な【箱入れ馴致】がスタート!

馴致初日 馴致中2
馴致3日目、輸送箱に警戒していましたが、葉っぱを食べに入ってきました。
(兄シゲキの時は、輸送箱に入るまで3週間かかったことを考えると、とても早い!!)

馴致中 馴致親子
輸送箱にすっかり慣れ、落ち着いて餌を食べています。
ちょこちょこシゲル(父)とキリナ(母)が輸送箱にやってきて、顔をのぞかせに、、、
目的は、、、子供を心配して、というよりは、輸送箱内の【ごはん】ですかね?!

搬出を終えて・・・

ルリカが生まれてから2年間、キリナ(母)が愛情深く育ててくれました。
2年間ルリカの成長を見守ってきましたが、【あっという間】の出来事だったと思います。
搬出後、片付けや報告書などの後処理が終わり、ブログを作成しましたが、
いまだに【達成感】や【満足感】はありません。
生まれた日に、自力で立てなくなったときは、正直最悪なことを考えました、いろいろ悩みました。
搬出の計画や馴致中は、苦労や不安が大きかったです。(輸送箱搬入前後は、寝れませんでした)
前回の搬出時、キリン飼育の先輩から【キリンが生まれ、成長し、搬出できることは、当たり前のことではない。キリンが育つ過程の苦労なんてものは、喜ばしいこと。成長できないキリンもいる。】と言われたことが心に残っています。
なかなか文章がまとめることができませんが、
私が感じた不安や苦労は、キリンが成長した証だと思います。
だから、頑張れました。
もちろん、ルリカが一番頑張ったのは言うまでもないです。

【ありがとう】
介添え飼育し何度も子供と離れることがありましたが、根気強く子供を受け入れ、丈夫に育ててくれた キリナ(母)
ルリカを舐めていつも清潔にしてくれ、やさしく家族を見守ってくれた シゲル(父)
最初は心配でしたが、すぐに元気よく走り回ってくれた ルリカ
あたたかく見守ってくださった来園者のみなさま、ほんとに感謝の言葉しかありません。
『ありがとうございました』
生まれてきてからの約2年間、ルリカを親しんでいただきありがとうございました。

(飼育員なかむら)

2020年5月31日

飼育員、国際会議に出る~ワークショップ編~

2020年5月28日

京都で無事(?)ポスター発表を終えた飼育員たち

(前回のブログをお読みください)→クリック! 

翌日はエンリッチメントツールを作るワークショップに参加するため京都市動物園へ向かいました。
今回は動物園にいる動物たちが抱える問題を飼育員から聞き出し、あらゆる工具や材料を使ってそれを解決するツールを作製します。

会場ではヤブイヌ、ゴリラ、チンパンジー、トラの4つのチームに分かれて、私はトラのチームに。元担当していた動物なので少しホッ。
チーム内には海外からやってきた飼育員、ボランティア、展示を考えるコンサルタントなどあらゆる形で動物園に関わる人が集まり当然共通言語は英語です。
各チーム、ファシリテーターと翻訳者が付いてくれましたがドキドキのミーティングが始まりました。

まずは実際にトラの運動場を見ながら飼育員さんよりこんな物が欲しいという要望を聞きます。

京都のアムールトラ
    <京都のアムールトラ>

トラの担当者さん曰く「(あらゆる制限があるので)トラを一度部屋に入れて日中ごはんを運動場に設置することができない。また日中なかなか餌をとりつけてあげられる時間も無いので自動給餌器のようなものが作れないか?」とのこと。

これは英訳Auto feederで合ってるのかな?と不安を抱きつつ話してみると通じました。

どうやって作ろう・・・というわけでお互いのアイディアを持ち寄って話してみます。
私が考えたアイディアはこれ。

フィーダー案
 <井上が描いたフィーダー案>

氷を使用して溶け切ったころに丸鶏が落ちてくるというFeederです。ふわふわしたアイディアを身振り手振りで説明したらなんとか通じてこれを作ってみようという話になりました。

フィーダーを作る ベッドを作る
     <フィーダー作り>              <ベッド作り>    

用意された材料を使って作ります。Feederにはトラがかじっても壊れない頑丈な浮き?を使用。穴を開けてチェーンを付けて・・・。

これに丸鶏と氷を入れたら完成です。意外と簡単にできました。

ここで大事なのはできた後に担当者や動物園の職員の皆様に使用しても問題ないかきちんとチェックを受けたこと。トラが怪我しないか、破片などをトラが口にすることはないか、人間が使って安全なものか。作った本人だと気づかない点も第3者に見てもらえば新たな改点があるかもしれません。幸い、このフィーダーはOKを頂きました。
これは中を凍らせないといけないので今日使うことはできません。中に肉をセットして冷凍庫で凍らしてもらいました。

その他、トラの休息場所も作りたいということでベッドも作製。
消防ホースを縦横で編みながら外れないようボルトで止めていきます。
これがなかなか時間がかかる作業・・・。耐久性はほぼ見ず(本当は駄目ですよ)どうにかこうにか形にして終了です。

説明タイム 説明タイム2
     <ヤブイヌチーム>            <チンパンジーチーム>

できあがったツールを各班で説明しています。ここまで来ると不思議と初日より英語も聞き取れるようになっていました。どの班も限られた時間と材料で色々と工夫してあります。

本当はできあがったツールを実際に動物に使ってもらってから初めてそのツールの評価ができるのですが本日はそこまで時間が無いのでこれで終了。

後日京都市動物園のトラ担当の方がブログをアップしてくださいました。
ICEEのWSでトラ用にこんなもの作ってもらいましてん。
ICEEで作ってもらった例の○○○○がボッコボコにされましてん
  
見事なまでにぼっこぼこ(笑)
でもこれは想定の範囲内。あきらめずに試行錯誤を繰り返してエンリッチメントは作り上げていくもの。
担当者の方曰く、「氷を使うフィーダーは春から秋は良いけれど、冬は解けづらく肉が落ちてくる時間が読めない」そうです。
これらの問題点を改善してまた作ろうかなと言ってくださいました。

ベッド
 <ベッドは使っていただいてるようです>


今回国際会議に参加してみて海外と日本のエンリッチメントに対する考え方の違いにかなりショックを受けました。
日本では動物園動物のエンリッチメントは飼育員個人の裁量に任されている部分が多いのですが、海外では主要な仕事の一つとして組織で取り組んでいる所がほとんどです。
改善・更新が必要なのに担当替えなどが定期的にある飼育員個人の力では継続するのが難しいです。
しかし組織で考えればエンリッチメントを継続的に、そして職員同士で情報共有し合って高め合うことができるのではと思いました。
残念ながら当園ではまだそのようにエンリッチメントを考えることはできていません。
しかし出来るところから始めてみようと昨年私のいる班内で話し合ってみました。
今後動物園にいる動物たちのためにも少しずつですが前進してゆこうと思います。

(飼育員 次はもっと英語喋るぜ いのうえ)

2020年5月28日

雨の日アート

2020年5月22日

雨の日アート

休園中のある日のこと。

今日は朝から雨…。

ゾウたちを運動場に出すことができないので、高圧洗浄機を使って、汚れた壁をキレイにすることに。

1 2

    〈汚れたゾウ舎の壁〉           〈時間をかけてゴォー〉

さすがは機械!キレイになります。

 

表側が終わり裏側へ。

 3

しかし、朝からブン回す洗浄機のノズルに、しだいに体力も奪われ、しばし休憩。

「ん!! 絵の上手な人は、ペン以外のものでも上手にかけるのかな?」

ちょっとした思いから、園内で最も上手な人に声をかける。

「ちょっと絵かいてくれない?」「いいですよ!」

何にかくかも知らせないままに、すばらしい二つ返事!!

 

洗浄機の使い方を説明し、いざスタート!

4  5

                    〈1〉                                                          〈2〉

6 7

                     〈3〉                                                           〈4〉

8 9

                       〈5〉                                                           〈6〉

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       〈完成!〉

わずか5分。「芸術だー!!」

 

絵の才能を持ち合わせていない自分にとって、今までの疲れが一気にふっ飛ぶ「癒しの一枚」に。

おかげで、残りの汚れもあっという間にきれいにすることができました。

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      〈ピッカピカ~〉

開園までもう少し。ガンバロー!!

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ちなみに「ペンギンかいてくれない?」「いいですよ!」とかいてもらったのがこちら

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恐るべしなめかわさん!!このイラストはペンギン村で見ることができます。

〈字はアット驚くミミズがかける飼育員 おおうち〉

2020年5月22日

ネズミ目たちの戦いを終えて

2020年5月22日

ネズミ目たちの戦いを終えて

 

恒例イベントの第6弾「動物総選挙」、今年はネズミ年にちなみ、園内で飼育している7種類のネズミ目で行われました。(選挙期間3/1~20)

 飼育員と獣医師を合わせた総勢21人を、厳正なアミダくじにより7チームに分け、これまた厳正なアミダくじにより、担当動物を決定しました。

 各チームには、「選挙ポスター」、「政権放送みたいな応援演説動画」、「動物紹介PR動画」の3点の作成をお願いしました。

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   <会場の資料館では自作の動画を放映>

 動画では、最強の毛の持ち主「ヤマアラシ」、スタイリッシュな「マーラ」、コツコツと勤勉な「ビーバー」、いつも仲良し「プレーリードック」、癒し全開の「カピバラ」、ケンカ速い「アカリス」、個性豊かな「モルモット」を、それぞれのイチ推しポイントにとらえ戦いました。

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     〈園内の選挙公示板〉           〈キリン舎前掲示板〉

下馬評ではモルモットが優勢!?

 以前行われた総選挙では、並みいる強豪(ゾウ、キリン、ライオンなど)を抑えて、見事ウサギの圧勝!!その勝因として、直接触れ合える強みが結果に表れたものと推測されたため、今回はモルモットが断然有利。また、もぐもぐタイムでおやつを与えることができるカピバラも有力候補の一環として、この2種の一騎打ちかと思われました。が…。

3月1日いざ開戦!!

 ところが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、ふれあいコーナー及びもぐもぐタイムが中止となり、各候補の条件が同じになりました。これにより、力と力のぶつかり合いが予想されましたが、外出自粛による来園者数の減少が響き、状況はますます混沌としてきました。 結果として、当初の予定より選挙期間を5日間延長しましたが、総投票数1223票(投票率20%)で幕を下ろすことになりました。

結果と各陣営コメント 

1位 プレーリードック(289票)

 第6回動物総選挙ネズミ目verにて、なみいる強豪を抑え見事!1位となりました。みなさんが投票してくれたおかげです。ありがとうございました。

 僕たちは、北米の草原に巣穴を作り、群れで生活しています。とっても仲良しです。かみねでも、僕たちが巣穴を作り、寒い冬でもそこで生活しています。自慢のお家を見に来てください。みんなとっても仲良しなので、キスしたり、抱き合ったり、時には立ち上がって「キャンキャン」とみんなに危険を知らせたりもします。「キャンキャン」となく姿を見て「草原の犬」プレーリードックと名づけられたようですが、ネズミの仲間です。みなさん、休園が明けたら僕たちに会いに来てください。

(プレーリードック喜びのご挨拶代弁 I獣医師)

 

2位 モルモット(254票)

 普段はモルモットのふれあい体験を行っているし、PR動画の反応も良かったので、内心ぶっちぎりの1位かと思っていました。1位との差は35票!非常に悔しいです。(N飼育員)

 

3位 アメリカアカリス(182票)

 可愛さと激しさを併せ持つ姿を皆さんにお届けできたので、次はぜひ生のリス達を見に来てください。担当者が作った新リス舎も早く皆さんに見てほしいです。(I飼育員)

 

4位 カピバラ(181票)

 癒しを通して、カピバラの魅力を伝えようとしたのですが、力及ばず残念でした。がんばってくれたカピバラたちには、感謝の意を込めて、ブラッシングをしてあげようと思います。(O飼育員)

 

5位 マーラ(119票)

 職員たちによる下馬評では、最下位予想であったマーラですが、今回は5位と健闘したと思います。しかし!1位になれなかったのは、完全に我々の力不足です。マーラのめちゃくちゃ短い尻尾を推していれば結果は違ったのでしょうか…。12年後、頑張ります。(N飼育員)

 

6位 アフリカタテガミヤマアラシ(113票)

 全国のアフリカタテガミヤマアラシの皆様…。多くの方に応援されていたのにもかかわらず、6位という結果になってしまいました…。しかし!!12年後の総選挙(多分やると思います)では、上位に食い込んでやります。こうご期待!!(S飼育員)

 

7位 アメリカビーバー(85票)

 今回のネズミ目総選挙、ビーバーでは、上位を狙っていたのですが、まさかの最下位という結果…残念無念です。意外に大きくずんぐりとした見た目、水の中で生活するのに便利な体の特徴がいっぱい、温和で寛容、堅実、働き者…そんなビーバーの魅力を上手く伝えることができなかったのは、ビーバー推薦チームの力不足としか言いようがありません。ビーバーは夜行性のため、昼間はほとんど巣の中で寝ているので、その姿を見たことがない方も多く、イメージがしづらかったことも敗因かもしれません。ぜひ彼らが起き出してくる午後に来てもらえたらと思います。プールの中をスイスイ優雅に泳ぎ回る姿を見たら、きっとビーバーのことを好きになってくれることと思います。(Y飼育員)

 

 なお、1位のプレーリードックには、動物園パンフレットの表紙写真及びSNSの顔として、活躍してもらいます。

残念ながら7位のビーバーチームには、ネズミ年期間中、ビーバーの知名度があがる活動を行ってもらう予定です。

 みなさま、ご投票ありがとうございました。

※今回最下位となったビーバーチームですが、チーム3人の息の合った振り付き応援ソングは涙が出るほど素晴らしかったので、園長賞が進呈されたことを付け加えます。

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〈動物選挙管理飼育員 おおうち〉

2020年5月22日

飼育の日特別動画はご覧になりましたか?

2020年5月6日

 

4月19日は、飼育の日!

飼育の日は、飼育業務の裏側を知ってもらうとともに動物園水族館の役割を理解してもらおうという目的で制定されました。

ということで、動物園でもあんなことやこんなことをイベントとして用意していたのですが、現在大流行中のコロナウイルスにより当園も予防対策として休園となってしまいました。

去年のイベント  去年の様子

          (去年の飼育の日イベントの様子です)

急遽、なにか代わりに出来ることはないかと考えた時に動画を配信するのはどうだろうという話があがり今回は動画の配信をすることにしました。

最初は1本の動画を出すだけの予定だったのですが、いざ動画にする素材を集めてみると、これも見てほしい!こういう動画をつくるのも楽しそう!というものが沢山出てきました。

慣れない動画編集ソフトなどを駆使し、なんと計8本の動画が出来ました!

今回は動画だからこそ見せられる飼育の現場に注目してみました。

そんな飼育の日関連動画を下記にまとめましたので、まだ見てないよ!という方は今からでも是非ご覧になってください!

※URLをクリックするとYOUTUBEに移動します。

  

予告編 

予告編

飼育の日とは何か、どんな動画が配信されるのかをコミカルに説明!

https://www.youtube.com/watch?v=YkJf4RwCg58&list=PLAi4oDD73djonglQVvYnv7AIHORiTJkKH

クマ出舎編

クマ編

普段はなかなか見られないクマ舎の中の作業をのぞいてみよう!

https://www.youtube.com/watch?v=LPUJ0VVDxIs&list=PLAi4oDD73djonglQVvYnv7AIHORiTJkKH&index=2

チンパンジーおやつタイム編

おやつ編

チンパンジーたちのおやつタイムに密着しました!

https://www.youtube.com/watch?v=9Ctx8qiuvh0&list=PLAi4oDD73djonglQVvYnv7AIHORiTJkKH&index=3

ゾウお掃除編

ゾウ編

ゾウの寝室のお掃除は力仕事がいっぱい!

https://www.youtube.com/watch?v=jT8pOYtKR7U&list=PLAi4oDD73djonglQVvYnv7AIHORiTJkKH&index=4

餌づくり編

エサづくり編

動物によって用意する大きさやご飯の種類も違うんです!

https://www.youtube.com/watch?v=ESmi7WDL0Vw&list=PLAi4oDD73djonglQVvYnv7AIHORiTJkKH&index=5

カピバラ入舎編

カピバラ編

カピバラたちの寝室にご飯を準備するところから作業を見せてもらいました!

https://www.youtube.com/watch?v=n_XG-AXq03E&list=PLAi4oDD73djonglQVvYnv7AIHORiTJkKH&index=6

エンリッチメント編

エンリッチメント編 

本当は皆さんと行う予定だったイベント内容を飼育員がやってみました!

https://www.youtube.com/watch?v=C1mDvT_E81c&list=PLAi4oDD73djonglQVvYnv7AIHORiTJkKH&index=7

チンパンジー入舎編 

チンパンジー編

7頭のチンパンジーたちはどうやって自分の部屋に帰ってくるのでしょう!?

https://www.youtube.com/watch?v=bJ3QfJ5ND1M&list=PLAi4oDD73djonglQVvYnv7AIHORiTJkKH&index=8

総集編 

総集編

今までの動画に入りきらなかった飼育員のお仕事をまとめました!動物は一切出ません!?

https://www.youtube.com/watch?v=eH14qjwFnvA&list=PLAi4oDD73djonglQVvYnv7AIHORiTJkKH&index=9

今年は動画のみでの飼育の日イベントとなりましたが、新しいイベントの形の1つになったのではないかなと思います。

来年は皆さんも参加できるイベントを開催出来ることを楽しみにしています!

動物園が休園中も皆さんにおうちで楽しんでもらえるようなコンテンツを更新していきますので、ぜひ動物園のHPやSNSをチェックしてください!

2020年5月6日

シカの角描けたかな?

2020年5月3日

おうちでZOOワーク編 ~シカのワークシートかいせつ~

お家いながら楽しめるイベント「おうちでZOO!ワーク編」第2弾はシカの角のワークシートでしたが、皆さん挑戦してみましたか?

シカ

     <アートなアントラー>

★ワークシートはこちら→ https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/002/p000000j.html

ということで、シカの角のお話をしたいと思います!

そもそもシカの角はオスにしか生えていません。唯一シカの仲間でメスにも角があるのがトナカイです。

シカ

      <立派な角>

トナカイの話はさておき、シカの角の最大の特徴は毎年生え換わるという事です!シカの角は春になると抜け落ちすぐ下から新しい角が生えてきます。夏にかけてぐんぐん成長し、秋には立派な角が完成です。

つの つの

        <4月>                  <5月>

つの つの

        <6月>                  <7月>

シカの角は白くてゴツゴツしたイメージが強いですが、生え途中は黒い皮に覆われていて柔らかく、よく見ると細かい毛が生えています。中には血管が通っていて触ると温かいです。それが、完成が近づくと、骨化といって中がカルシウムで満たされていきます。つまり骨や歯と同じような状態になります。最後は中の血管も塞がり、皮がめくれて、皆さんがご存知の白い角が出てきます。

つの

     <皮がむけて完成>

オス同士は繁殖期になると角を突き合わせて闘い、勝利したものが多くのメスを引き連れることができます。角は武器になるわけですね。ところが良いことばかりではありません。そもそもあんな重たいものを頭に乗せていること自体、普通に生活するのには不便なわけです。闘争や事故で角が折れてしまえば、一生メスを獲得できない可能性があります。また、角の成長は栄養に左右されるので、たまたまその年にご飯が食べられなかったら、ひょろひょろの角になってしまいます。ウシやサイならそこでゲームオーバーですが、シカは毎年リセットできるのです!!これが角が生え換わるように進化した一つの理由だと言われています。

ゆきむら

 <シカの角の成長が分かるパラパラ写真>

動物園では毎年「除角」といって角を切っています。切られてしまってかわいそうという声を聞くことがありますが、角はカルシウムの塊なので痛くも痒くもありません。さらに、次の年には元通りになるので、動物と飼育員の安全のために切っているのです。不思議なことに角を切ると性格も穏やかになります。そのため、角を切ってしまうとシカ同士の関係性が崩れてしまうため、必ず全頭が生えそろってから切るようにしています。

同じニホンジカでも住んでいる地域によって角の枝分かれの数が違ったり、年齢によって枝分かれの数が増えていくなど、シカの角について書き出すと止まらなくなるので、今回はこのへんでやめておきます!ぜひ動物園が再開したらシカの角に注目してみていください!!現在はぐんぐん成長しています!

しか

 <それでは、第3弾もお楽しみに~♪>

2020年5月3日

屠体給餌(とたいきゅうじ)って何?

2020年5月1日

屠体給餌(とたいきゅうじ)って何?


皆さんこんにちは。

新型コロナウイルスの影響でかみね動物園も休園中ですが、どのようにおすごしでしょうか。

おそらく外出自粛でお家にいる時間が増えていると思います。

そんな時はこの飼育ブログを読んで少しでも時間潰しをしていただけたらと思います!!

では、始めていきたいと思います。

唐突ですが、『屠体給餌(とたいきゅうじ)』という言葉をご存知でしょうか?

2月9日に行った「肉の日」イベントにご参加された方には少しだけお話をさせていただいきましたが、今回はその『屠体給餌(とたいきゅうじ)』に関するお話です。

内容にショッキングな部分もありますので、苦手な方はご注意ください。

また、少し難しい話にも触れますので良ければ最後までお付き合いください。

屠体給餌とは


現在日本では野生のシカやイノシシによる農作物への被害、車と接触する交通事故、人里に降りてきた際に人が襲われるなど多くの被害が起きています。

その中で有害鳥獣として多くのシカ・イノシシは駆除されています。

動物園でこうした駆除された命を無駄にしないよう、肉食動物のごはんとして給餌する取り組みを『屠体給餌』と言います。

では次に、屠体給餌の取り組みが動物園の動物、環境にとってどのような意義があるのか紹介していこうと思います。




屠体給餌の意義(1) 動物の行動発現。環境エンリッチメント。


動物園で飼育している肉食動物ライオン・トラなどが普段食べているごはんはこのようなものです。

生肉

スーパーなどで私たちが目にする肉と同じように見えませんか。

毛皮は剥いでおり、骨や蹄は取り除かれています。



では次に野生で食べている肉はどのようなものでしょうか。

ライオン画像1

ライオン画像2

 

野生ではもちろんですが、決まった時間に飼育員がエサを運んでくることはありません。

写真のように動物自らが狩りを行い、獲物を仕留め、牙で毛皮を剥ぎ、骨から肉をちぎって食べます。
このような一連の行動を『採食行動』と言います。

野生動物に比べ、飼育下の動物が食べる肉は大抵処理・加工されており、先ほど述べた採食行動が短いため、食べることに費やす時間が総じて短く、動物たちにとっては退屈な時間が増えてしまいます。

屠体給餌では頭部や内臓といった一部は処理され、低温殺菌により加工されているものの、毛皮・骨・蹄などは残っており、飼育下の環境においても採食時間を延ばし、退屈な時間を減少させ多様な行動を発現する一つの方法として期待をされています。


 実際に給餌したイノシシの屠体肉10kg

イノシシ

このように飼育下の限られた環境において、野生本来の行動を発現する具体的な方策を環境エンリッチメントと言います。

では実際に動物園行っている環境エンリッチメントを少し紹介したいと思います。


 

環境エンリッチメントの例

1:消防ホースフィーダー

ホース1

ホース2

 

このような消防ホースで出来た蛇腹の束を見たことありませんか?

これは蛇腹の部分に野菜や果物を隠して、動物自身に探してもらう仕組みになっています。

普通にばらまくより、どこにエサが隠してあるか時間が時間をかけて探してもらうことができます。




 2:船盛1号(かみね動物園ではこう呼んでいます。)


船盛

 

かみね動物園ではチンパンジーの展示場内にあります。

枝などを使って指の届かないところにあるエサを出口まで運んで落とす仕組みになっています。

チンパンジーやゴリラ、オランウータンといった道具を使うことのできる類人猿で使われることが多いです。






 3:箱型フィーダー(ボール型フィーダー)


箱

ボール

 

(ボール型はイベントの時に作ったものでハロウィン仕様になっております。)

箱やボールの中にエサを隠して、振ったり、揺らしたりして中のエサを落として手に入られる仕組みになっています。



紹介したすべてのフィーダーに共通することが、採食時間を延ばすこと、動物自らが考え、行動を多様化させることです。
簡単にいえば暇な時間を短くして、なるべく時間をかけて楽しんでエサを食べてもらうことを目的としています。



屠体給餌の意義(2) 獣外問題への解決策

 

獣害問題は新聞・テレビなどでたびたび目や耳にすることだと思います。

シカやイノシシなどが畑で栽培している作物を食べてしまい、農家の皆さんが困っていると聞いたことはありませんか?

害獣問題でやむなく駆除されたシカやイノシシの肉はその後どうなると思いますか?

地域によっては道の駅などでシカ肉・イノシシ肉として売られているところもあるかと思います。

ですが、食用の肉として売られているものはごくわずかで、9割近くは廃棄されてしまい、我々人間の口に届くのは約1割といわれています。

駆除された命をただ廃棄するのではなく、少しでも無駄にしないことも屠体給餌の目的の一つだとされています。

 

日本では獣害問題が深刻化しており、平成30年度日本では野生鳥獣による農作物被害額がおよそ158億円に上るといわれています。

シカやイノシシの被害は日立市においては意外と身近に感じます。

茨城県の鳥獣による農業被害額は平成30年度では4.7億円とされ、なかでもイノシシによる被害額は1億円とされています。



グラフ

動物園近くの鞍掛山にてイノシシが掘り起こした穴が見られました。

写真のような光景を目撃すると獣害問題をとても身近に感じます。


 図1
穴1

(図1 イノシシが掘り起こした形跡。)

図2

穴2

(図2イノシシが地面を掘り起こしてできた穴。)



屠体給餌の意義(3) 環境教育の入口

動物園は生涯教育の場でもあります。

動物園をきっかけに、野生動物の現状や、その背景にある環境に興味をもってもらえるようにガイドや掲示物、SNSを通じて情報を発信しています。

昨今注目されている食育ということにおいても、こういった取り組みを通して人間と動物の食べている食べ物の違い、動物のこと、環境のことを伝えられるのだと思います。

人間を含む動物は、必ず他者の命、動物・植物を摂取しなければ生きてはいけません。

普段スーパーで購入し、口にする肉が、どのようにして処理・加工されているかを考える機会は少ないと思います。

肉食動物が屠体から肉を引き裂く姿は、学校の授業やテレビ等、日常生活ではなかなか見られず、伝えられないことだと思われます。

残酷なことではありますが、屠体給餌を通じて普段我々が口にする肉や魚、野菜について考えるきっかけになるのではないでしょうか。



最後に…

 以上3つの屠体給餌の意義について述べさせてもらいました。

屠体給餌のことを少しはご理解いただけたでしょうか。

動物園では限られた環境の中で動物たちの生活をより良くするために様々な工夫をしています。

今回の屠体給餌もその一つであり、動物たちにとって普段とは異なった採食や行動の発現につながったのではないかと考えられます。

かみね動物園には「楽しく入って、学んで出られる」といったモットーがあります。

2月9日に行った肉の日イベント、屠体給餌に限らず、動物園にお越しいただいた方に楽しんでもらい、その中で何か学びにつながる取り組みをこれからもしていきたいと思います。

クマ

(2/9に行った屠体給餌にてヒグマのエリコが屠体肉を運ぶ様子)


 


画像引用

農林水産省 野生鳥獣による農作物被害状況について (平成30年度)

Wikipedia ライオン  https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ライオン





クマのすみか担当 山下

2020年5月1日