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staff blogスタッフブログ (スタッフブログ)

写真で振り返るモンキー館!!

2020年2月29日

 モンキー館祝50周年!!

去る2019年、実はこっそりと50歳を迎えた獣舎がありました、、、。

モンキー館現在(1) モンキー館現在(2)

それはモンキー館!!
昭和44年(1969年)に建てられ、半世紀経った今でも現役バリバリです。
ちょっと調べてみましたが1969年はアポロ11号が月面着陸した年だそうな。
アポロ11号と同じ年とはなんともすごい・・・。

そこで担当者が過去の写真を発掘してきました!!
昔を知らない方はどんな動物を飼育してきたか知っていただき、
昔を知っている方は懐かしんでいただきながら読んでいただけると幸いです!!

昔のモンキー館の姿・・・

まずはじめに昔のモンキー館がどのような姿をしていたのでしょうか??

モンキー館昔(1)  モンキー館昔(2)
            <おそらく平成初期頃の写真>

冒頭に出てきた現在の施設と比べると壁に絵が描いてあり、とってもカラフルですね。
なんといっても今との違いは真ん中にそびえたつシンボルタワー!!
昔は現在のワオキツネザルとエリマキキツネザルの展示場の間にタワーがたっていました。
避雷針の役割を果たしていたそうです。
そんなシンボルタワーですが、老朽化により平成の初めに取り壊されました。
そのため当時のタワーの面影を残すのは、モンキー館内部にあるタワーへあがるための
扉のみとなっています。

 シンボルタワー工事中
  <工事中のシンボルタワー>

いろいろな動物を飼育していたモンキー館・・・

さて長い歴史を持つモンキー館ですが、今までどんな動物を飼育してきたのでしょうか!!

(1)チンパンジー

チンパンジー(1) チンパンジー(2) チンパンジー(3)

現在の「チンパンジーの森」ができるまでチンパンジーは当施設で暮らしていました。
今いるメンバーではゴヒチとユウが暮らしていました。
チンパンジーの森へみんな引っ越しした後は、しばらく空き展示場となっていましたが
現在はワオキツネザルがにぎやかに生活しています。

ワオキツネザル展示場 ワオキツネザル
           <旧チンパンジー展示場とワオキツネザル>

⑵ニシゴリラ

ゴリラ展示場 ゴリラ(1) ゴリラ2

昔のかみね動物園をご存知の方でしたら一番記憶に残っている動物なのではないでしょうか?
今でも仕事をしていると「ゴリラはどこですか??」と聞かれることが多いので、
とても大きな存在だったのだなと感じます。
かみね動物園では2012年までゴリラを飼育していました。
現在では当時の面影を残しつつもクロシロエリマキキツネザルが生活をしています。

          エリマキキツネザル展示場
           <現在の展示場とエリマキキツネザル>

⑶アビシニアコロブス

 コロブス コロブス2
シシオザルの横の展示場で飼育していました。木の葉をメインに食す霊長類で、
とてもグルメだったそうです。枝葉を渡しても気に入らなければポイ!と捨ててしまう
こともあったそうな。
現在コロブスがいた場所ではワオキツネザルの♀個体を飼育しています。
※当園では繁殖制限のためワオキツネザルを♂と♀分けて飼育しています。

⑷その他
ちょっと当時の写真が見つからなかったため文字のみの紹介となります!!
その他にも以下の動物を飼育していました。
・マントヒヒ(現在のシシオザルの展示場にて)
・リスザル(サルの楽園建設にあたり、モンキー館で一時期飼育していました。)
・コウモリ(以前サルの楽園の位置にあった施設で飼育されていた。
      新施設建設にあたりモンキー館へ移動)
・オランウータン(ほんの一時飼育していました。元担当者曰くゴリラより
         しつこい性格だったそうです。)


 歴代のモンキー館担当者に直撃!!

 50周年を記念して、現在もかみね動物園で現役で働いている元モンキー館担当者
に記憶に残っていることを聞いてみました!!

・ゴリラのダイスケ、アキの初代担当者M飼育員のお話
当園ではシロテテナガザルを3頭飼育しており、3頭の関係性は兄弟です。
3頭の父親はすでに亡くなってしまいましたが、当園で飼育しておりました。
名前を『モンタ』といいます。モンタは実は一般の方にペットとして飼われており、
その後かみね動物園に来ました。当時は希少動物をペットとして飼う方がいました。
ペットとして飼われたテナガザルが果たして他のテナガザルと馴染めるのか心配だったそうです。
しかしモンタは無事かみね動物園の他個体と馴染むことができ、子宝にも恵まれました。
その時は本当に嬉しかったなぁと語っておられました。現在ではとられない飼育方法ですが、
当時は最大で7頭飼育しておりました。

 テナガザル昔
   <昔のテナガザル展示場の様子>

・チンパンジーの森の群れ作りに携わったY飼育員のお話
Y飼育員が飼育員として初めて担当したのがモンキー館でした。当時のモンキー館では
人工哺育されたチンパンジーが群れに入れずシシオザルの展示場で飼育されていました。
名前を『ゴンべ』といいます。初めて会ったときゴンべは3歳程でもう比較的大きい
チンパンジーでした。人工哺育であったため同居することがあり、初めて接する
チンパンジーの圧に少し畏れ、とても印象に残っていると語っておられました。


かみね動物園開園初期の頃から運用され、多くの動物の生活の場となったモンキー館。
できてから50年が経ち老朽化が否めないところはありますが、これからも獣舎のケアをしつつ
使用していきたいと思います。是非これからもモンキー館をよろしくお願いします!!

                        (第x代目モンキー館担当飼育員 染谷)

2020年2月29日

肉の日イベント!

2020年2月19日

みなさま、こんにちは。
2月9日は何の日でしょう?
2(に)9(く)の日という事で、肉食動物に関する特別イベントを実施しました。

かみね動物園には多くの肉食動物たちがいます。そんな彼らにスポットを当て、特別なごはんとともに特別なガイドを行いました。
動物園でのごはんは、普段は手に入りやすさや値段により、よく流通している冷凍のお肉や魚という場合が多いです。
しかし、今イベントでは、活魚やイノシシの屠体(*)など特別なごはんを用意して実施いたしました。

(ブログに最後にイノシシの屠体の掲載があります、苦手な方はご注意ください。)

まず爬虫類たちのごはんの食べる様子をご紹介いたしました。

ヘビやトカゲの食事の様子を参加者の皆様はとても興味深そうに観察されていました。

爬虫類

続いてワライカワセミ、ペンギンたちの魚を捕る様子を観察しました。
ペンギンたちが素早く泳ぐ様子は大迫力でした。

ペンギン写真

そしてお昼には、広場にて園長の特別ガイドとかみねバーガーをかけたじゃんけん大会が実施されました。

じゃんけん大会


午後からはアライグマにイノシシの屠体やドジョウなどを食べる様子を観察しました。
初めて見るイノシシのお肉ににおいを嗅ぐといった様子が見られました。またドジョウも一生懸命捕まえていました。

アライグマ アライグマ2

続いてウミウを観察しました。
ウミウにはドジョウやヤマメといった活魚を給餌しました。
素早く潜水し、一瞬で魚を捕る姿は、ハンターとしての一面を観察できました。

ウミウ

そして、ライオンやトラ、ヒグマにはイノシシの屠体を給餌しました。
ライオンのキボウ君は屠体を見つけるや、一瞬でかぶりつき、イベント中ずっと食べていました。
また、ヒグマたちは引っ張ったりと大興奮の様子でした。
初めてイノシシの屠体の給餌を行ったので反応が心配でしたが、とても反応がよく、参加者の皆様もすごく熱心に観察されていました。

ヒグマ

普段のライオンやヒグマたちのご飯のお肉は、動物たちの毛や皮がない状態のお肉がほとんどです。
今回は、イノシシの皮膚や毛がすべて残っている状態で給餌することで、引きちぎったり、骨から肉を削ぐといった行動が見られ普段とは違った様子が観察されました。

最後はツルにドジョウの活魚を給餌し、イベントを終えました。

ツル写真

イベント当日はとても寒かったのですが、どの動物たちもとても大勢の皆様の前で実施することができました。
ご来園、ご参加して頂き、ありがとうございました。

今回のイベントでは、動物たちに野生本来のごはんの食べ方や取り方を実践ほしくて行いました。
動いている魚は捕まえにくいのではないか、毛や骨があると食べずらいのでは?と思う方もいるかと思います。
しかし野生動物たちはごはんを食べるために多くの時間を費やし、行動し、苦労してごはんを食べます。
魚を捕獲する、目新しいものの臭いを嗅ぐ、毛を引きちぎるといった野生本来の行動を引き出し
動物たちの生活している環境を豊かにすることを環境エンリッチメントといいます。
こうした取り組みを来園者のとともに観察出来たら良いなと思っております。

 

*なお、今イベントで実施したイノシシの屠体の給餌ですが、特別な処理(低温殺菌等)を実施して頂き、衛生的に安全なもの給餌しております。
イノシシやシカが農地を荒らしてしまう"獣害問題"が全国で問題になっており、定期的な駆除が実施されております。
そして駆除されてしまったイノシシたちのほとんどが破棄されております。
そういった駆除されてしまうイノシシたちの命を有効に活用すべく、今回のイベントで実施いたしました。
ご協力くださいました皆さまに御礼申し上げます。

イノシシ肉


 

2020年2月19日

ゴウ9歳のお誕生日

2020年2月19日

報告が遅くなりましたが、チンパンジーのゴウちゃんが2月7日に9歳のお誕生日をむかえました!

ゴウちゃん

(よく間違えられますが女の子です)

2011年にお父さんのゴヒチ君、お母さんのヨウちゃんの間に1820gと平均的な体重で元気に生まれました。

生まれた日

(生まれた日)

が、ヨウちゃんは上手に子育てが出来ずゴウちゃんは飼育員が代わりに子育てをする人工保育となりました。

命を救うために人工保育は必要なことですが、良いことばかりではありません。生きていくのに必要なことを飼育員たちは全て教えることはできないのです。特にチンパンジーの場合は群れで暮らすためのコミュニケーションの取り方が分からないと他の個体と仲良くすることができず、いじめられたり、一人で暮らすことになってしまいます。50年前後と長い人生を考えると、できるだけ早い段階で群れの中で暮らせるようにする必要がありました。

人工保育中のゴウ お見合い中のゴウ

     (約9か月)          (ヨウと格子越しにお見合いするゴウ)

飼育員が哺乳をしながらも出来るだけ群れのチンパンジーたちと毎日顔を合わせ、お母さんのヨウちゃんとも少しずつ関係を築けるようにお見合いを重ね1歳には群れの一員として暮らせるようになりました!

ヨウとゴウ(ヨウにしがみつくゴウ)

ヨウ親子とマツコ親子(群れのみんなと)

群れの中で元気に遊びまわりながら成長し、今年で無事に9歳になりました。

お誕生日会では特製ケーキを用意!たくさんの方が待ち受けるなか登場したゴウちゃんは一目散にケーキに向かっていきました。

ケーキ ケーキを食べるゴウ

美味しそうに食べる姿が観られるかな!と思っていましたが、そのまま器用にケーキを持ち繁みの中に消えていきました…

ゴウとケーキ ケーキを持ち去る

残念ながら担当者からは何も観えなくなってしまいましたが完食していたのできっと満足してくれたはず♪

ゴウ

現担当者がかみね動物園で働き始めたのは2011年4月。ゴウちゃんが2カ月の時でした。まだまだ小さく保育器に入っており、先輩から「人工保育になってしまったけど、出来る限り早い段階で群れに返したいので一緒に頑張ろう」と言われたことを鮮明に覚えています。色々なことがあったけどここまで元気に大きくなってくれて本当に良かった!

チンパンジーの女の子は年頃になると他の群れへと移動します。ゴウちゃんもそろそろ年頃…普段の過ごし方を観ているとそんな時期が近いのかな、と感じることもあります。

ゴウ

あと何回お誕生日をかみね動物園でお祝いできるのかは分かりませんが、皆様にはこれからも元気に成長する姿を見守ってもらえたら嬉しいです。

(あれから9年…小学校入学から中学校卒業までか…と、時の流れに愕然とするチンパンジー担当 おおぐり)

2020年2月19日

節分イベント~チンパンジーの森を守ろう~

2020年2月17日

 2月3日は節分の日!

動物園では2月2日の日曜日に節分イベントを開催しました。

その名も「チンパンジーの森を守ろう」

 

チンパンジーと節分…

関係あるのかと思いますよね?

 

たくさんの動物が野生での数を減らしていますが、

チンパンジーも、密猟や住んでいる森が減ってきていることで野生での数を減らしています。

 

かみね動物園にもチンパンジーが住む森があります。

今回はそこに生えている木を伐採しにくる鬼を退治して、チンパンジーの森を守ろう!という企画でした。

 

並んで待っていてくれた皆様に

まずは豆を配ります。

 枡に入った豆を配っています

中学生以下50人限定のイベントでしたが、たくさんの方に集まっていただきました。

 

かみね動物園にいるチンパンジーの紹介や

野生でのチンパンジーの暮らしのお話。

 

チンパンジーってどんなイメージ?

野生で数が少なくなってきているのはなんでかな?

スタッフの話や問いに一生懸命聞いて答えてくれる子供もいてとても嬉しかったです。

 チンパンジーの説明をしています

そんな話が終わろうとする頃、なにやら展示場が騒がしい…! 

 鬼たちが暴れています

鬼に扮した密猟者です!

参加した子供には「鬼は~外!」の掛け声で豆を投げてもらい、鬼を撃退することができました!

 

そして皆さんが投げた豆は、嬉しいことにチンパンジーのおやつになりました。

チンパンジーが豆を食べています

森を守ってもらい、おやつに豆も食べられたチンパンジーにとっては「鬼は外、福はうち」になりましたね。

 

動物園での動物が

野生ではどんなふうに暮らしているのか、

どんな状況下にあるのか、

参加者の皆様が楽しみつつも考えるきっかけであったら嬉しいです。

2020年2月17日

祝☆14歳ケンシロウ

2020年2月12日

☆ケンシロウ14歳の誕生日会☆

 2月7日に14歳になったマンドリル「ケンシロウ」の誕生日会を開催しました!

 昨年はあいにくのお天気で、雪降る中寒さに耐えながらケーキをプレゼントした誕生日会でした。

昨年の誕生日会 寒い中ケーキを食べるケンシロウ

(本当にさむかった…)

 さて、今年はというと…天候にも恵まれ、たくさんの方に参加して頂くことができました♪ケーキも2つ用意したので、ケンシロウとリエル2頭で仲良く食べてくれました!(…少しだけリエルが遠慮していたかもしれませんが…)

大盛況 ケーキ

(左:ケンシロウについてガイド中/右:今年はケーキは二つ!大盤振る舞いです!)

ケーキを食べるケンシロウ リエル

(左:ケンシロウ必死に食べています/右:リエルも食べれました!)

 2010年、4歳で当園にやってきたケンシロウ。体つきはひょろっとしており、顔の色もなんだか薄い…皆さんがイメージするマンドリルとはちょっと違う姿でしょうか?

4才のケンシロウ

(体は小さく、顔つきは幼い)

 あれから10年、2020年を迎えました。さて、今の姿はというと…顔の色も鮮やかになり、体つきもどっしり、立派に成長してくれました!!

今のケンシロウ

(顔は鮮やか!体もどっしり!イメージ通りの姿でしょうか?)

 今年で14歳になったケンシロウ、かみね動物園にきて10年目となりました。思い返せば、若き頃はケーキを乗せている板が怖くてケーキが食べれなかったり、とにかく新しいものが現れるたびに怖がってしまうので誕生日会の度に苦労したおぼえがあります。そう思うと、今回は下に敷いていた段ボールもそこまで怖がらず、すぐにケーキを食べていたのでかなりの成長です!大げさかと思うかもしれませんが、そんなことありません!!(ただ、ケーキ食べた後は極力段ボールから離れた場所にいましたが…)

 かみね動物園に来てからの10年の間にリエルちゃんをお嫁さんに迎えたり、子供のしんごが生まれたり…色々な経験をしてきたケンシロウ。その度に、少しずつ成長していたんだなんだな~と改めて感じました。

 毎年色々な姿を見せてくれるケンシロウ、今年はどんな姿を見せてくれるのか!?こうご期待です!!

 ちなみに、ケンシロウの顔の変化がわかるよう、写真貼ってみました。サルの楽園にお立ち寄りの際には、ぜひご覧くださーい!

写真展

(沢山のケンシロウがこっちを見ている…。)

(ケーキ作りにようやく慣れてきた飼育員:木村加)

 

 

 

 

2020年2月12日

カルタ大会盛り上がりました!

2020年2月1日

1月26日に毎年恒例動物園カルタ大会を行いました。

ワニ絵札 ニホンザル絵札

今年は新たにはちゅウるい館ができたという事でワニの札が仲間入り!また、ニホンザルも新しい施設ができるので今回絵札と読み札を一新しました。全て職員の手作りです。

戦いの前の静けさ
      <戦いの前>

カルタはおうちで遊ぶ10倍くらいの大きさがあります!
親子の部、小学校1~2年生、3~6年生の部に分かれて開催。それぞれ白熱した戦いを繰り広げました。
親子参加 小学校低学年
   <親子の部:出陣じゃあ~!>      <低学年の部:目当ての札はどこ?>

小学校高学年 親子
  <高学年の部:最後の一枚!>      <親子の部:親も子供もヒートアップ>

何枚とれたかな? 一番とれました
  <戦い終了。何枚とれたかな?>    <高学年の部の女の子。12枚も取りました!>

大会を開始する前に子供たちに「お家でカルタした人~?」と聞いてみました。
全体の半分くらいの子が手を上げてくれました。
私も子供の頃家族でカルタをした想い出があります。たくさん取れなくて悔しい想いもしたけどとても楽しかったです。

カルタのように楽しさ満載で動物の事をもっと知りたいとワクワクするようなイベントを2020年も考えてまいります。
ことしもそんな動物園をよろしくお願いいたします。

(飼育員 凧あげは苦手いのうえ>

2020年2月1日