先日アナグマ舎の裏を片付けていたら謎のプラケースを見つけました。
中には土。何に使っていたのかよく分かりませんがケースもボロボロだし捨てることに。
土をかきだしてみると・・・
ミミズ発見!
土を食べて生きる彼らにとってこの場所は居心地が良かったようです。
しかしニホンアナグマの近くで見つかったのが不運。
なぜなら彼らの大好物はミミズだからです。
野生下では春から夏にかけてたべるごはんの8割がミミズや土壌に暮らす昆虫類と言われています。
さっそく運動場の土の中に埋めてあげます。
ひたすらミミズの匂いを嗅いで土の中を探します。
そしてここぞという所を掘ります。
食べてます。
長い爪は土を掘るのに適しています。
とにかく楽しそうなのでもっとミミズが欲しいな~と思っていたら・・・
そうだ!あそこがあったぞ!
キリン担当者がなぜかキリン舎裏でミミズを飼育中。(キリンは食べません)
動物の糞や落葉から良い堆肥を作ってミミズはその土を食べて栄養たっぷりな糞をします。
それで良い土が作られるとのこと。それをキリン舎前の花壇などに使用しているそうです。
また、動物園にはタンチョウやキジ類など他にもミミズを食べる生き物がいます。
良い土作り兼動物たちに使ってもらえるように、とのことでこの活動をしているそうな。これは有難く使わせていただきます!
と、いうわけで初夏のミミズ祭りが盛大に開催されたのでした。
ニホンアナグマはやはり土を掘ってこその「アナグマ」。その名に恥じぬ立派な土堀を見せてくれました。
もっと土掘れる場所作りたいな、いずれアナグマ舎でもミミズ養殖の様子を見せたいな、皆にもミミズ掘ってほしいな、とちっちゃな野望を持った初夏の午後でした。
(アナグマモフモフしたい いのうえ)