ボリビアリスザルの赤ちゃんが亡くなりました
平成30年5月12日、ボリビアリスザルに赤ちゃんが誕生しましたが、その後死亡しましたのでお知らせ致します。
5月12日の朝、ボリビアリスザルに待望の赤ちゃんが生まれました。父親はシロ、母親はサキです。サキにとっては2度目の出産。実は昨年に初めての出産を経験しましたが、難産のすえ残念ながら赤ちゃんは亡くなりました。幸いサキの命に別状はなく、その後も群れで元気に過ごしていたところ、今年も妊娠を確認することができました。無事に出産を迎えることができるのか…心配しながら様子をうかがっていたため、朝、母子共にいる姿を確認できたときは非常にうれしく感じました。
時間の経過と共に赤ちゃんは母親のお尻の方にくっついていることが多くなり、少し危なっかしい場面もありましたが、それでも自力で胸の方へ行き授乳の様子も見られました。しかしその日の午後13時過ぎ頃、赤ちゃんは母親にしがみつくことができなくなり母親から落ちてしまったため、親元から取り上げ状態の確認を行いました。赤ちゃんの状態確認、また哺乳をした後もう一度母親のもとへ返しましたが、時間の経過とともに赤ちゃんは自力で母親にしがみつくことができなくなり、一旦人工哺育を行うことにしました。しかし、13日の夜、赤ちゃんがしきりに鳴きはじめ様子がおかしいと観察していたところ、翌14日の朝4時に死亡を確認しました。頭部打撲が原因の循環不全でした。今回は自力で出産を成し遂げ、育児にも意欲的な姿がみられたためとても残念です。この経験を踏まえ、今後の繁殖の際にサポートができるよう準備を進めていきたいと思います。(現在、サキは群れと合流し仲間たちと過ごしています。)
<死亡個体情報>
出生日:平成30年5月12日
性別:メス
体重:101g
頭胴長:13cm
尾長:9.5cm
両親:父 シロ(♂)、母 サキ(♀)