まず最初に当園にいる
レッサーパンダの紹介です。
名前覚えてね♪
『イチ』♂
好奇心旺盛で、放飼場に変化があれば、真っ先にCHECK×2
平成16年7月23日 安佐ZOO生まれです。
『 さくら』♀
ごはんがあればガツガツ系!!昼間はのんびり伸びて~る
平成16年6月17日多摩ZOO生まれで、イチと同じ、今年で13歳です。
(13歳は、高齢個体の仲間入りです)
性格は、違えど仲良く暮らすのんびりライフをおくってもらっているところです。
レッサーパンダの紹介を終えたところで
題名件『レサパン増増増築 』
レッサーパンダ放飼場の変化と取り組み(歴史も)についてツラツラ書いていきます。
旧獣舎
昭和52年に初めて、当園にレッサーパンダがやってきました。
(色白でモコモコしているレッサーパンダですね。名前→調べ中)
旧獣舎では、現在ニホンアナグマが暮らしています。シカの奥・マーラの横です!
よく見ると、レッサーパンダが逃げないように、コンクリートの壁にカエシがある構造になっています。
現在の獣舎と旧放飼場
元々は、キョン(小型のシカ)を飼育していた獣舎でした。
キョンがいなくなると、サフォーク(ヒツジ)の獣舎となり、次に、
現在のレッサーパンダの飼育施設となった、歴史があります。
フェンスも、キョンを想定した造りでしたので、縦格子ですき間がありました。
そこで、レッサーパンダが逃げないように、アクリル板を取り付けました。
結果、、観察しにくい、放飼場でした。左の写真は、これでも おニューのアクリル板です。
(前飼育担当者が、アクリル板に穴を空けるなど観察しやすいように工夫はしていましたよ)
また、放飼場も狭いため、高さのあるアスレチックなどが造れませんでした。
ここからが本題です!!さー何を造ろうかなぁー
旧放飼場 つり橋
2014年9月17日 つり橋 設置(千葉ZOOでみていいなと思ったので)
初めて作りましたが中々上出来かな?さて、レッサーパンダの反応は・・・
やはり真っ先に興味を持ってくれるのはイチ、最初は匂いを確認!興味はあるけど、警戒中!!
初めて渡ったのは、やはりイチ 2014年9月21日(おそらく)。さくらもリンゴで誘い9月24日には、つり橋を使い始めました。
現在でもイチのお気に入りです。(さくらも使いますが、イチの方が寝そべってることが多い)
放飼場が狭くこれ以上出来ないと諦めかけていたところ、なんと!!
新放飼場工事開始(予算が通り大変嬉しかったです)
2016年2月8日
ちょっと見づらいですが、旧放飼場が解体されてます。
歴史ある放飼場がなくなり、少し寂しいキモチも。
イチとさくらは、室内での飼育が始まりました。
(外に出れない。音がうるさい。ちょっと辛抱してね。さくら2016年2月11日)
新放飼場完成(いろいろ出来そうだな)
2016年4月2日 展示再開
ついに完成!!レッサーパンダを観察しやすい!(旧と比べ)
工事関係者の皆さん、大和田さん、ありがとうございました。
放飼場のスペースも広がったので、ちょっとしたアスレチックを縦横に作成してみました。
(写真を拡大してみてね)
厳戒態勢のなか、約2ヶ月ぶりにイチとさくらを外に出します。(獣医さん3人が眼を光らせる)
慣れない放飼場&久々の外ということもあり、出て来ないかと思いましたが、すんなり出てくれました。
動きに問題はなく、イチは、ためらいなく新しく設置したアスレチックを渡っています。さすが!
アスレチック第一弾としては、上々の反応です。よかった-
おのおの新放飼場を確認しています。
まだ色づいていませんが、芝やシノが植わっています。
※ お気づきの方がいるかもしれませんが、イチとさくらの毛並みがとても悪くなっています。
イチは、全体的に毛がボソボソ。さくらは、下半身から尻尾にかけて毛が薄くなっています。
原因は、特定できていませんが、やはり換毛の時期と工事が重なったのが影響していたのかもしれません。
現在は、毛並みも元通りになっています。(イチは、約3ヶ月。さくらは、約1年4ヶ月かかりました。)
毛並みの改善に向けて、給餌内容などの変更は特にしていないので、飼育環境が大切だと考えさせられました。日光浴大事かな。
脱走も問題なさそうだし、そろそろ・・・うずうず・・・
アスレチック増設
左の園路側に基礎となる木を立てて、高さのあるアスレチックを横に拡張しました。
さて、反応はどうかな?
さくらは、色々な場所で寝心地をCHECK!!キモチいいところ見つかったかな?
イチは、世話しなくマーキングしていました。
少し高い場所で、平面に行動スペースを造ることにより、
行動パターンが、増えたような。(良いシゲキになったかな?)
※追加で来園者用の日よけと、室内展示がよく見えるように、
ガラス写り込みを防止する構造物を造りました。
(長くレッサーパンダを観察してもらいたいなぁ~と、もっとみてくださーい)
さて、どこまでやるか。
現在の新放飼場
そして2017年9月 現在
先日2017年9月16日に行われた、国際レッサーパンダデーの風景です。
(あっ、ガイドしてるのが、長々つまらないブログを書いている私です。)
何か前と比べゴチャゴチャしています。
ロープで造られた釣り橋があったり、アスレチックの枝が増えたり、
束ねられたヨシズを設置した、柿木や桜の木が植わっていたりと。。。
見ての通り、現在進行形で、レサパン増増増築 中です。
(最初に造ったつり橋も、まだまだ活躍中。)
まとめ
本来樹上にいることが多いレッサーパンダなので
アスレチックの面積増えると、新しい行動が出ている気がします、運動量もUP
健康に繋がっているかは、科学的にはわかりませんが、キットね。
イチもさくらも13歳ですが、老け込むにはまだ早いです。(さくらのおかあちゃんも多摩ZOOでまだ元気です。ファンファン)
体調が心配な面もありますが、もっともっと長生きしてもらいたいです。
そのために、これからも少しずつですが、飼育環境をよくしていきたいと思います。。
(イチもさくらももっとやれといっている気がしますので。。。)
当園にお近くの人はお散歩がてら、園で一番奥にあるレッサーパンダのイキイキしている姿を見に来ていただけたらと思います。
(当園は、起伏があるので良い運動になります。レッサーパンダにたどり着いた時、レッサーパンダが室内で寝ちゃってたらスミマセン)
当園から遠い方も何か茨城県日立市に来る機会がありましたら、よろしくお願い致します。
時間があれば、またブログにてお知らせします。
※あっ!!もうこんな時間かえろっと。ではでは。
レッサーパンダ担当なかむら