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staff blogスタッフブログ (スタッフブログ)

レサパン増増増築

2017年9月29日

まず最初に当園にいる
レッサーパンダの紹介です。
名前覚えてね♪

『イチ』♂

 イチ  イチ2
好奇心旺盛で、放飼場に変化があれば、真っ先にCHECK×2
平成16年7月23日 安佐ZOO生まれです。

『 さくら』♀

さくら2  さくら3
ごはんがあればガツガツ系!!昼間はのんびり伸びて~る
平成16年6月17日多摩ZOO生まれで、イチと同じ、今年で13歳です。
(13歳は、高齢個体の仲間入りです)

性格は、違えど仲良く暮らすのんびりライフをおくってもらっているところです。

レッサーパンダの紹介を終えたところで
題名件『レサパン増増増築 』
レッサーパンダ放飼場の変化と取り組み(歴史も)についてツラツラ書いていきます。

旧獣舎

旧旧獣舎  旧獣舎3 
 昭和52年に初めて、当園にレッサーパンダがやってきました。
(色白でモコモコしているレッサーパンダですね。名前→調べ中)
旧獣舎では、現在ニホンアナグマが暮らしています。シカの奥・マーラの横です!
よく見ると、レッサーパンダが逃げないように、コンクリートの壁にカエシがある構造になっています。

現在の獣舎と旧放飼場

旧獣舎  旧獣舎2
元々は、キョン(小型のシカ)を飼育していた獣舎でした。
キョンがいなくなると、サフォーク(ヒツジ)の獣舎となり、次に、
現在のレッサーパンダの飼育施設となった、歴史があります。
旧放飼場  旧放飼場3
フェンスも、キョンを想定した造りでしたので、縦格子ですき間がありました。
そこで、レッサーパンダが逃げないように、アクリル板を取り付けました。
結果、、観察しにくい、放飼場でした。左の写真は、これでも おニューのアクリル板です。
(前飼育担当者が、アクリル板に穴を空けるなど観察しやすいように工夫はしていましたよ)
また、放飼場も狭いため、高さのあるアスレチックなどが造れませんでした。

ここからが本題です!!さー何を造ろうかなぁー

旧放飼場 つり橋

2014年9月17日 つり橋 設置(千葉ZOOでみていいなと思ったので)
ハシゴ  はしご6
初めて作りましたが中々上出来かな?さて、レッサーパンダの反応は・・・
ハシゴ2  ハシゴ3
やはり真っ先に興味を持ってくれるのはイチ、最初は匂いを確認!興味はあるけど、警戒中!!

ハシゴ4  ハシゴ4
初めて渡ったのは、やはりイチ 2014年9月21日(おそらく)。さくらもリンゴで誘い9月24日には、つり橋を使い始めました。
 はしご5
現在でもイチのお気に入りです。(さくらも使いますが、イチの方が寝そべってることが多い)

放飼場が狭くこれ以上出来ないと諦めかけていたところ、なんと!!

新放飼場工事開始(予算が通り大変嬉しかったです)

2016年2月8日
工事
ちょっと見づらいですが、旧放飼場が解体されてます。
歴史ある放飼場がなくなり、少し寂しいキモチも。
工事2
イチとさくらは、室内での飼育が始まりました。
(外に出れない。音がうるさい。ちょっと辛抱してね。さくら2016年2月11日)
 

新放飼場完成(いろいろ出来そうだな)

2016年4月2日 展示再開
新獣舎  新放飼場
ついに完成!!レッサーパンダを観察しやすい!(旧と比べ)
工事関係者の皆さん、大和田さん、ありがとうございました。
放飼場のスペースも広がったので、ちょっとしたアスレチックを縦横に作成してみました。
(写真を拡大してみてね)
新放飼場3  新放飼場4
厳戒態勢のなか、約2ヶ月ぶりにイチとさくらを外に出します。(獣医さん3人が眼を光らせる)
慣れない放飼場&久々の外ということもあり、出て来ないかと思いましたが、すんなり出てくれました。
動きに問題はなく、イチは、ためらいなく新しく設置したアスレチックを渡っています。さすが!
アスレチック第一弾としては、上々の反応です。よかった-
新1  新2新3
おのおの新放飼場を確認しています。
まだ色づいていませんが、芝やシノが植わっています。

※ お気づきの方がいるかもしれませんが、イチとさくらの毛並みがとても悪くなっています。
イチは、全体的に毛がボソボソ。さくらは、下半身から尻尾にかけて毛が薄くなっています。
原因は、特定できていませんが、やはり換毛の時期と工事が重なったのが影響していたのかもしれません。
現在は、毛並みも元通りになっています。(イチは、約3ヶ月。さくらは、約1年4ヶ月かかりました。)
毛並みの改善に向けて、給餌内容などの変更は特にしていないので、飼育環境が大切だと考えさせられました。日光浴大事かな。

脱走も問題なさそうだし、そろそろ・・・うずうず・・・

アスレチック増設

新新  新新2
左の園路側に基礎となる木を立てて、高さのあるアスレチックを横に拡張しました。
さて、反応はどうかな?
新新7  新新3新新4
さくらは、色々な場所で寝心地をCHECK!!キモチいいところ見つかったかな?
新新5  新新6
イチは、世話しなくマーキングしていました。
少し高い場所で、平面に行動スペースを造ることにより、
行動パターンが、増えたような。(良いシゲキになったかな?)
追加
※追加で来園者用の日よけと、室内展示がよく見えるように、
ガラス写り込みを防止する構造物を造りました。
(長くレッサーパンダを観察してもらいたいなぁ~と、もっとみてくださーい)

さて、どこまでやるか。

現在の新放飼場

そして2017年9月 現在
現在  現在2
先日2017年9月16日に行われた、国際レッサーパンダデーの風景です。
(あっ、ガイドしてるのが、長々つまらないブログを書いている私です。)
 現在3  現在4
何か前と比べゴチャゴチャしています。
ロープで造られた釣り橋があったり、アスレチックの枝が増えたり、
束ねられたヨシズを設置した、柿木や桜の木が植わっていたりと。。。
見ての通り、現在進行形で、レサパン増増増築 中です。
現在5(最初に造ったつり橋も、まだまだ活躍中。)

まとめ

本来樹上にいることが多いレッサーパンダなので
アスレチックの面積増えると、新しい行動が出ている気がします、運動量もUP
健康に繋がっているかは、科学的にはわかりませんが、キットね。

イチもさくらも13歳ですが、老け込むにはまだ早いです。(さくらのおかあちゃんも多摩ZOOでまだ元気です。ファンファン)
体調が心配な面もありますが、もっともっと長生きしてもらいたいです。
そのために、これからも少しずつですが、飼育環境をよくしていきたいと思います。。
(イチもさくらももっとやれといっている気がしますので。。。)

イチ3  さくら4

当園にお近くの人はお散歩がてら、園で一番奥にあるレッサーパンダのイキイキしている姿を見に来ていただけたらと思います。
(当園は、起伏があるので良い運動になります。レッサーパンダにたどり着いた時、レッサーパンダが室内で寝ちゃってたらスミマセン)
当園から遠い方も何か茨城県日立市に来る機会がありましたら、よろしくお願い致します。

時間があれば、またブログにてお知らせします。

※あっ!!もうこんな時間かえろっと。ではでは。

レッサーパンダ担当なかむら

 

2017年9月29日

細胞レベルで生き物に恋してる?

2017年9月25日

身近な生き物展

8月から9月にかけて開催していた身近な生き物展。
今年も職員厳選(?)の生き物たちが展示されました。

トビズムカデ
      <トビズムカデ>
昨年、私はフラミンゴ池からカメを捕まえてきて展示したのですが
今年はムカデを展示しました。
正直言って脚が多い生き物は苦手なのですが、よく見かけるし
気持ち悪がらずきちんと理解してみようかなあと。
ビビッドな配色と何ともいえない歩き方は鳥肌ものでしたが開催期間も終わりの頃には愛おしくなってきました。

デュビア
    <南米のゴキブリ>

ムカデは何を食べるか知ってますか?
彼らは肉食性なので昆虫を捕らえて食べます。
飼育し始めたときはなかなか餌付かなかったのですが
少し弱りかけたりあまり動かない昆虫には食いつくことが判明。
現在カバ舎で爬虫類用にひっそりと飼育している餌用ゴキブリ「デュビア」※正式名称「アルゼンチンモリゴキブリ」を与えていました。
ここで驚愕の事実を発見!!

中身

なんと外皮を残して中身だけ綺麗に食べるんです。
写真が撮り忘れた(私のバカ!)ので絵でお伝えします。
飼育してみないと分からなかったことですね。
私は魚をきれいに食べる人が好きなので少しだけキュンとしました。

カブトムシふれあい
  <子供たちが見ているのは・・・>
身近な生き物展のブログを書いてと言われたのにムカデの話ばかりになってしまいました。
これだけムカデの魅力を語っても人気NO1はやはりこの昆虫。

カブトムシ
    <やっぱりこれでしょう>
カブトムシです。今年はふれあいガイドを行いました。
一番多く聞かれた質問は「このカブトムシどこで捕まえてきたんですか?」
実は毎年山の方にある農家さんからいただいてくるのです。
日立市内の山の方にいくと樹液の出ている木があります。
朝や夕方などカブトムシが活発になる時間帯に行けばきっと見つけられるかもしれません。

キアゲハ  ゴマダラカミキリ    
<キアゲハ(園長宅のお庭から蛹を採集)>   <あごが大きい!ゴマダラカミキリ>

アズマヒキガエル  ヤドカリ
<アズマヒキガエルはマックスと命名>      <日立の海からはヤドカリ2種>

他にも魅力的な生き物をたくさん展示しました。

とったどー
<どこでとってきたか分かるとったどー!マップ>
全て職員が園内・市内で捕まえてきた生き物ばかり。
珍しくはないのですが、皆さんは彼らのことをどれくらい知っているでしょうか?
今年はより深く身近な生き物について知ってもらおうと質問コーナーももうけました。

質問カード
質問カード 
このコーナー、身近な生き物に関する質問限定で飼育員が回答していたのですが
やはり多いのはウサギやライオンやゾウなど動物園の動物たちへの質問。
もちろんそれも嬉しいのですが、実は皆さんの足元にも不思議で面白くて興味深い世界が
広がっていることをこの企画展ではお伝えしたかったので、次に開催するときはもっともっと
身近な生き物たちへの質問が増えるようパワーアップして帰ってこようと思います!!

P.S.
アリの世界

「クロオオアリ」は担当者の日野君により常設展示となっています。
普段は土の中にいる女王アリと働きアリの暮らしが見られますよ。
ぜひのぞいてみて下さいね。

(飼育員 現在昆虫標本作製中いのうえ)
 

2017年9月25日