すっかり季節は秋になりましたね。とっても遅くなりましたが、今年の夏に行ったイベントの紹介をしたいと思います。
夏休みの時期になると、どうぶつ資料館の雰囲気がガラリと変わります。
今年も行いました、毎年恒例夏の企画展!
ただ、今年は今までとは違います。去年までは甲虫展やバッタ展を行ってきましたが、今回の中心メンバーは''身近な生き物たち''!!
私たちの身の回りには、たくさんの生き物が暮らしています。しかし、ほとんどの生き物たちはもう見慣れてしまって、普段はスルーしてしまうこと、ありますよね?
そこの奥さん、もったいないですよ!
どんな生き物にも必ずおもしろい特徴があるのですが、そのことを知ってさえいれば普段道を歩くだけでも発見だらけの日々になります。お子様にぴったり!もちろん大人も。身近に暮らす生き物について、興味をもっていただくとともに、些細なことでも、何かを発見する喜びを知ってもらえたらな~と思い・・・
身近な生き物甲子園in日立、開幕しました~!!
なんで甲子園?ここは日立なのに甲子園??
細かいことは気にしません。いいんです、夏といえば甲子園なんですから!
さて、簡単にどんな展示を行ったのかを紹介したいと思います。

<身近な世界へレッツゴーーー!!>
中に入ってみると、中央にはなにやら大きな箱に木が立っています。
その両サイドには水槽がずらりと並んでいます。一体何がいるんでしょうか・・・?

<水槽がずらり・・・>
まずは水槽から見て行きましょう。どんな生き物がいるかな~

<じゃん!!>
お、よくみたことあるやつだ!園内でもチョコチョコ駆け回っている姿がよく見られます。
捕まえようと思ってもすばしっこくてなかなか捕まらない。わたくし頑張って捕まえましたよ、捕まえたときは少年の頃に戻った気がしました。
これはヒガシニホントカゲ。みなさんはカナチョロ(カナヘビ)との見分けはつきますか?トカゲっていつも何を食べているんだろう。どこに住んでいるの?
<こっちはカナヘビ、よく似てるね!>
普段よく見かけるけど、どんな暮らしをしているのか分からない生き物って多いですよね。結構調べるのって大変ですし。家に帰ってから調べようと思ってても、忘れてしまうこともしばしば・・・
今回は、スタッフそれぞれが園内にいた身近だと思う生き物を捕まえて飼育&展示しました。飼育するにはその生き物のことについて勉強せねば!
へ~なるほど!小さい虫を食べているんだね。色が違うやつもいるけど、青っぽいのはこどもなんだ!よーしバッタあげてみよう。(今度はバッタを探しに園内をうろちょろ)

<口元にバッタの足が見えますかね・・・>
あ、食べた!自分の口より大きなバッタは、前肢を器用に使って口の中に入れます。こんなのみたことなかった!あれ、もぐった!土ほってる!巣が土の中にあるのかな?
と、いつもはあっというまにいなくなってしまうトカゲも、水槽でじっくり観察すると、案外楽しい!というよりすごい楽しいことに気づいてしまったわたし・・・生き物っておもしろい!
こんな風にスタッフも新たな発見に出会い、楽しみながらイベントを行うことができました。 担当した生き物について、勉強したことや、ここはおもしろポイントだ!という特徴は、このような手書きプレートに書いてみなさんと共有しました。

<担当者のオリジナル解説>
今回は虫だけじゃない!魚もいましたよ! え?魚が身近にいるかって?
我々日立市民が誇るべき美しい海があるではないですか! 身近である日立の海で、簡単にみることのできる魚も展示しましたよ~

<全部海に行けば出会える生き物たち>
こんな感じで他にもアリ、ヒキガエル、カメ、カタツムリ、キアゲハの幼虫、カミキリムシ、ナナフシ、水生昆虫など身近でみられる生き物を展示していました。中にはこんな生き物も身近にいたんだ!というような意外なのもいましたよ。どれも面白かったのですが、全てを紹介をしているとキリがないので、また別の機会にでも・・・。
そして今回は甲子園!生き物たちに野球をやらせるわけにはいかないので、資料館の会場を応援スタンドに見立てました。やっぱり応援席には観客がいないとね!どれどれ、なにやら人影が・・・

<アルプススタンドの応援団!!>
いました!がんばって応援してくれています!!なかなか甲子園っぽさが出ていますね!!
というように、みなさまには気に入った生き物あるいは担当者に向けて応援メッセージを書いていただきました。質問を書いて応援してくれた応援団には、担当者がきちんとお返事を返していました。
はじめてみた!○○がかっこいい!頑張れ~!!という嬉しい応援から、カメ捕まるな~逃げろ~!誰も応援していないから頑張れ~!というおもしろい応援まで、非常にたくさんの応援を頂きありがとうございました。
さて、正面に見えますのは子ども達に大人気!カブトムシとクワガタムシの登場です。

落ち葉にもぐっていて、見えずらいことも多かったと思いますが、ガラスなどの仕切りがない状態でみるカブトムシやクワガタムシは、やっぱり迫力がありますね!
そしてやっぱり人気者は格が違います。こーんなにたくさんの応援団がいました!

<1番人気!カブト・クワガタ応援団!>
個人的にはカブトムシよりも多くの応援団を集めたい!と少しライバル視していましたが、かないませんでした。次こそはもっと多くの票が集まるような生き物のプロデュースをしたい!と意気込みます。
と、こんな感じで今回の企画展を行いましたが、実は今年初の取り組みであったため、どうなるかな~とかなり心配事が多かったのですが、じーーーっと水槽を眺めて観察している少年や、「わーこんな姿初めてみた」「こんなのもいるんだ!」「意外だね~」「すごいね!」と言う声も多く聞けたので、なかなか良かったのかなと思います。
この身近な生き物展をきっかけに、みなさんにも生き物のおもしろさや、じっくり観察することの楽しさが伝わればいいな~。その辺にいる生き物なら自宅で簡単に観察することもできますし(観察が終わったら元の場所に逃がしてあげよう)、きっと動物園の動物の見方も変わりますよ!レッツ観察!!
また来年も身近な生き物展を行うかもしれないので、どうぞご期待ください!来年はもっとパワーアップできるよう頑張りますので、よろしくお願いします。
(もう足元しか見えない 飼育員 日野)