今年もカピバラのグラウンドにクローバーの種を蒔きました!
しばらく土のグラウンドは封鎖となりますのでご了承ください。
今年のテーマは「紅白クローバー合戦」です!
毎年ホワイトクローバーの種を蒔いていましたが、今年はレッドクローバーの種も一緒に蒔いてみました。
どんな反応をするか未知数ですが、好き嫌いがはっきりするような予感がします。
果たして赤組と白組どちらが勝つでしょうか!?ご期待ください!
※グラウンドの解放時期についてはホームページでお知らせします。
カピバラ担当 中本
今年もカピバラのグラウンドにクローバーの種を蒔きました!
しばらく土のグラウンドは封鎖となりますのでご了承ください。
今年のテーマは「紅白クローバー合戦」です!
毎年ホワイトクローバーの種を蒔いていましたが、今年はレッドクローバーの種も一緒に蒔いてみました。
どんな反応をするか未知数ですが、好き嫌いがはっきりするような予感がします。
果たして赤組と白組どちらが勝つでしょうか!?ご期待ください!
※グラウンドの解放時期についてはホームページでお知らせします。
カピバラ担当 中本
かみね動物園、街角にいってまいりました~
日立駅前の平和通り沿い、「角記念市民ギャラリー」にて、動物園の企画展「まちかど動物園」を行いました。
まずは、「角記念市民ギャラリー」のご紹介です。
日立市にゆかりの深い洋画家「角 浩(かど ひろし)」氏の絵画作品を常設展示したギャラリーです。ギャラリーにはカフェレストランも併設され、平和通りの桜を見つつ、ゆったりと過ごせます。
ギャラリーのレンタルもしており、市民の皆さんの発表や作品展示に利用できる場所となっています。
さ~て、本題。
”まちかど動物園” ”動物園の企画展” ”動物園の写真展”・・・イメージわきますか?
こんな感じです!
じゃじゃーん!
まずは、かみね動物園の歴史や特徴について紹介!
園長みずから楽しく解説してくれてます。
つづいて、ベストショット集のコーナー。
動物たちの表情や動きをとらえた、飼育員だからこそ撮れた、臨場感あふれる写真たちです~
さらに、動物園にはどういう役割があるのか、どんなことをしているのかを紹介するコーナーがつづきます。
動物園って”遊ぶだけ”の場所ではないんですよ~ということを、お話させていただきました。
お次は、職員の一日に密着!園長、飼育員、獣医のある日の様子です。
まさに、みんなちがってみんないい!
いろんな仕事があって、ひとつの動物園が成り立ちます。
どどーんと真ん中には・・・標本に触ってみようのコーナー。
角”かど”ギャラリーにちなんで、角”つの”をテーマにしました!
遊びながら、楽しみながら、動物のことを知ってもらえれば一石二鳥!ということで、
最後は、動物の生活の仕方や食性から、どの動物に近いのか診断してみようのコーナー!
準備もバタバタで、
カタカナ間違いや、間に合わないかもと園長もお手伝いにかけつけるありさま…
でも…デザインはじめ、見やすく・伝わりやすく展示する難しさを痛感しました。
これからも、かみね動物園は”まちかどにあらわる”かもしれません!
今回来て下さったみなさまも、次こそは逃さないぞと思ってくださっているみなさまも、またその日までお楽しみに~♪
…次回は、内容も展示の仕方もパワーアップしてみせますよ!!!!!!!!!!!!!!!
最後に、日立市役所の市民活動課のみなさま、「まちかど動物園」を提案していただき、ありがとうございました。
(実は動物園の写真展をずっとやってみたかった あきば)
1963年生まれ、私の大先輩であるカバの「バシャン」が3月12日に53歳となりました!
飼育下のカバはおよそ45~50年が寿命といわれておりバシャンはちょうどその平均寿命を過ぎたところ。
室内で過ごすことが多くなっていますが旺盛な食欲はまだまだ健在です。
当日は毎年恒例の誕生日会を開催して多くの方に祝っていただきました。
今年のケーキのポイントは春らしくイチゴを混ぜたピンクのおから、イモで作った「53」の字、そして気持ちがこもったデコレーション!!
果たして食べてくれるのでしょうか?
じっ・・・・
なかなか陸から上がってきません。
食いしん坊のバシャン。ケーキに気付いたらすぐ上がってきてくれると思っていたのですが、いつもと違う雰囲気に少し警戒していたのかもしれません。
15分後、ようやく上がって食べてくれました。
ムッシャムッシャしてます。
生い立ちガイドです。
大分県の動物園で生まれて、その後6歳のときに日立へやってきたバシャン。
ドボン(平成6年に亡くなりました)というオスとの間に14頭の子供をもうけます。
<少し見づらいかも。ごめんなさい>
実は当日のガイドには間に合わなかったのですがこんなものを作りました。
こうして見ると全国各地にバシャンの子供達がいることが分かります。
また第1仔ドン、第4仔ズー、第7仔ドンには子供がおり、そのまた子供もうまれているので孫・ひ孫も多く暮らしています。
当時、子供を他園館に送るため部屋を分けた際に2本足で立ち上がり(!)扉に体当たりしてきたという伝説を持つバシャン。
愛情深く育てた我が子との別れは悲しく、飼育員を憎く思ったことでしょう。
母の気持ちを考えると辛くなりますが、日本の動物園で多くの命を繋いでくれた彼女の功績は本当に素晴らしいです。
<何これ?>
そんなバシャンの近況報告。ようやくブログタイトルの説明です。
日々の触診や歯の健康チェックを簡単に行うことが出来るようトレーニングを始めました。
脚が悪いため負担をかけないよう現在は水中で行っています。
まだまだ始めたばかりですが、「白いターゲットにタッチする→ごほうびのおやつがもらえる」という練習を繰り返しています。
今後はタッチしている時間を長くして、その間に頬や首にクリームを塗れるようにしたいです。
<タッチ> <ちょーだい!!>
少しずつですが覚えてくれているようです。
またこのトレーニングは本来群れで生活する彼女にとって自分以外の誰かとコミュニケーションを取れる時間にもなってるのではないかと考えています。
私はカバになることは出来ませんが室内で1頭で過ごすことも多くなってきたので、精神的な面でのケアも考えていかないとなりません。
<左がバシャン、右がチャポン>
青草が出る時期になったらまたチャポンと一緒に外に出してやろうと思います。
何はともあれ、53歳おめでとうございます!バシャン!!
(飼育員 いのうえはバシャンの2○歳下)
恋バナ!!!!!!!!!甘いもの!!!!!!!!
は、はずせませんよね~
3月といえば、ひなまつり。
動物園でもなにか女の子ならではのお祭りを!
ということで、先日、どうぶつえん女子会をやりました~
”女子会といえばスイーツを食べながら恋バナよね”と、
女子力の塊のような、かみね動物園女性職員たちは考えました。
そこで、動物たちの恋愛事情や子育てについてお話を聞いてもらうことにしました。
”あてんしょんぷりーず♪これからどうぶつえん女子会ガイドツアーに出発します!”
※男性も大歓迎!
カンガルーのお話や、
ウサギとネズミのお話、
エリマキキツネザルのお話の
少々マニアックな3段仕立てツアー。
赤ちゃんを小さく産んで袋の中で育てたり、
おとなと変わらないような姿で産んで早く成長させたり、
巣穴をつくってこどもを守ったり、
たくさんの赤ちゃんを産んだり・・・
普段は動物園の裏側にいて、なかなかご紹介できていない、ウサギやマウスの赤ちゃんも特別にお披露目♪
”午後は優雅にスイーツでも食べながらおしゃべりよね”
という、女子らしい発想で、
チンパンジーに「いろどりフルーツ かわいいラッピングを添えて」をプレゼント!
キラキラ、ピンクのラッピングも容赦なくあけていきます・・・
現在、かみね動物園にいるチンパンジーのこども達、
実は、おかあさんにうまく育ててもらえなかったり、未熟児で産まれてしまったりと、
波乱万丈な赤ちゃん期を過ごしました。
でも、今は元気に大きくなって、おかあさんとも相性ばっちり!
今回は、そのお話も少しさせていただきました。
動物によって、ほんとうに様々な恋愛事情・子育て事情があります。
ちょっと難しく言うと、子孫を残すために適応・進化し、確立してきた方法が、それぞれの動物種にはあるんですね。
”繁殖”というと、難しい話になりがちですが奥深く、おもしろい!
でも、一般にいわれていること、本に書いてあることだけが全てではありません。
人も、ひとりひとりに恋愛や出産、子育てのドラマがあるように、動物たちも個体によって事情が違ってきます。
”種の保存”という動物園の一つの役割を果たすためにも、
私たちも、動物たちの恋愛や子育てについて、
動物園でできること、目の前の動物にできることは何か、日々勉強&考え中です!
(スイーツ・恋バナ大好きだけど、結婚の兆しは乏しいかもな・・・ あきば)
数年前から「イキイキ計画」と題してコツメカワウソの展示場やエサを改良した様子をご紹介していました。狭くて古い展示場ですが、工夫を凝らすことで、カワウソも、見ている皆様も、仕掛け人の飼育員も、イキイキできる、そんな試みです。
以前に行なったものはこちら↓
その1・その2
http://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/900/blog201302.html
その3
http://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/900/blog201303.html
その4
http://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/blog201304.html
その5・その6
http://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/blog201308.html
その7
http://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/blog201310.html
その8
http://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/nakamoto/index.html
※他のブログと一緒になっているので、下にスクロールすると見ることが出来ます
今回の試みは名づけて「イキイキボーン」です!
ボーンと爆発させるような過激な仕掛けは作れないので、「bone(ボーン)=骨」です!
当園ではオスのジュンとメスのなつこの2頭のカワウソを飼育していますが、なつこはとにかく物をかじるのが好きです。展示場内の台をガジガジ、布団代わりの麻袋をガジガジ、しまいには自分の毛をガジガジ・・・。
といった具合にあまり良い癖ではないので、何とかしなければと考えました。
そこでこんなものを用意してみました!
イヌ用のガムです!
形は骨のようですが、牛の皮でできています。100パーセント天然素材なので、かじっても安心!
なによりかじることを目的に作られているのでピッタリの遊び道具です!
水に落としてしまわないように、チェーンで固定していざ!
しかーし!見事にスルーされてしまいました。
(これでおしまい・・・)
ジュンは臭いをかいだり、持ち上げたりと多少の反応は見せてくれたものの、肝心のなつこは全くもって無視でした。もうちょっと気にしてよ~と言いたくなるくらいの無反応でがっかり。
しかし、せっかく入れたのだから、意地でも振り向かせてみせる!
「かじらぬなら、かじらせてみせよう、イキイキボーン」
なつこの食い意地はジュンの比ではありません。そこで、間にペレット(固型飼料)を押し込んでみました。
すると、ガジガジとはいきませんが、一生懸命中から取り出そうとしているではありませんか。かじってはいないけど、まあ今回は良しとしましょう!一回かじる楽しみを覚えればその後使うようになることもあるので、現在はとりあえず様子を見ています。
実はこのイヌ用のガムは、私のアイデアではなく、他の動物園でサルに対して行われていたものを参考にしました。自慢ではないですが、パクリです!ずるーい、と思うかもしれませんが、動物園の世界ではパクリは大切なことです。
野生から動物が入らなくなった今、個々の園館だけで動物を維持していくには限界があり、協力し合わなければ日本の動物園から次々と動物たちが姿を消していくことになります。新しい技術を秘密にするのではなく、情報をオープンにすることによって日本全体の飼育技術が向上し、動物の健康管理や繁殖へとつながります。そのために、飼育員や獣医の研究会や勉強会などが全国で盛んに行われています。新しい技術は自慢してなんぼの世界です。
今回は知り合いの飼育員の方だったので、きちんとパクリましたよと報告させていただきました。その方から「カワウソはかじらなさそう(笑)」と言われて見事にかじらなかったので、逆に意地でもかじらせてやろうという気になりました!仕掛けを作ったから必ず成果が出るというわけではなく、同じ仕掛けでも動物種や個体によって反応はかなり違います。各園で各動物に合わせて色々と工夫する中から、より良い方法が開発されていくのです。
続いて誰か真似してくれないかなと期待しつつ、さて今度は何をパクろうか。
イキイキ計画は今後も続く・・・。
(タヌキにもおすそ分け)
たまにカワウソ担当 中本