遅ればせながら…10月31日と言えば、ハロウィン!
かみね動物園では10月24・25日に少し早目のハロウィンフェスティバルを行いました。
※詳細は別ブログにて:http://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/nakamoto/p047429.html(新しいウインドウが開きます)
そして、ハロウィンと言えば…

そう、仮装です。
(動物園にも仮装した方がたくさん!!)
ハロウィンらしく皆さんに仮装を楽しんでいただくために、工作体験『テナガザルに大変身!』を行いました!!
名前の通りテナガザルになりきってもらう訳ですが、どうやってなりきるかというと…
写真のように特徴的な長~い腕!!を皆さんにつくってもらい、テナガザルに大変身してもらいました♪

(テナガザルは体の大きさに比べ腕が長いのが特徴です)
テナガザルはうっそうとした森の中に棲んでおり、木の上で生活をする樹上生活者です。
移動するときは地上に降りて移動するのではなく木から木へ渡って移動します。
そのときこの特徴的な長~い腕が大活躍するのです!!
はい!それではさっそく工作タイム!!
・テナガザルになりきるべく、長~い手をつくり…

(テナガザルは手袋をしているかのように手の部分が白いのが特徴ですが、
今回はハロウィン仕様ということでカラフルに色をぬってもらいました♪)
・テナガザルになりきるべく、テナガザルのお面をつけ…

完成です!!皆でテナガザルに大変身を遂げました♪
思い思いに色をぬったり、模様を描いたり…とても素敵な作品が出来上がりました!!
テナガザルになりきった後はテナガザルにまつわる○×クイズ大会を行い
テナガザルづくしのハロウィンとなりました♪

(難しい問題もありましたが、必死にクイズに挑戦してくれました!!)
さて、動物園にはテナガザル以外にもゾウ、キリン、カバ、カンガルーなど…他にもたくさんの動物がいます。そんな中、なぜ仮装する動物を“テナガザル”にしたかというと…
実は今年は『国際テナガザル年』
更に10月24日は『国際テナガザルの日』だったからです!
「国際テナガザル年?国際テナガザルの日って何???」
…という方も多いと思われますが、国際テナガザル年、国際テナガザルの日、これらは共に絶滅の危機にあるテナガザルの現状やその保全・保護に興味関心を持ってもらえるように作られました。
これまでにも絶滅の危機にある動物たちの現状を知ってもらうためサイ年やゴリラ年など様々な動物にスポットが当てられ国際的なキャンペーンが行われてきましたが、ついに今年!テナガザルにスポットが当てられたのです!!
テナガザルの生息する東南アジアの熱帯雨林は、人間による森林伐採などが原因で急速に減少しています。それに伴い、テナガザルはすむ場所や食べ物を十分に確保することができなくなり、その個体数はどんどん減少しています。
今は色々な動物園で見ることのできるテナガザル、実は霊長類の中でも最も絶滅が危ぶまれている動物とも言われています。しかしながら、その事実はあまり知られて無いのが現状です。
(かみね動物園のシロテテナガザル)
そんな彼らの置かれている状況はもちろんですが、そもそもテナガザルという動物自体、あまりその存在を知られていないように感じています。かみね動物園でも、動きの凄さや声の大きさなどに興味を持つ人は多くいますが、名前を聞くと
「あれ、何て名前のサルだったっけ?」
という答えが返ってくることも多く、まだまだその知名度は低いです。
今回テナガザルに大変身したことで、まずはその名前と名前の通り特徴的な長~い腕を持つ動物であることを知ってもらうことができたのではないでしょうか?
ハロウィン気分も味わえて、テナガザルのことも知ってもらえて、まさにハッピーなハロウィンでした♪
さて、話は変わりますが、今回のイベントの他にもテナガザルにまつわるイベントをいくつか行っています。
(テナガザルにまつわるお話を掲示板にて紹介)

(テナガザル年特別クイズラリーも行っています!!)
しかし、いきなり遠く離れた場所にいるテナガザルの生活環境をイメージしたり、私たちの生活との繋がりをイメージすることは決して簡単な事ではありません。
まずはこれらのイベントを通して
「テナガザルっていう動物がいるんだよ!」「テナガザルってこんな特徴をもつ動物なんだよ」
と、テナガザルのことを知ってもらったり、興味を持つ機会をつくれたら…というのが私たちの願いです。
さて、国際テナガザル年にちなんだクイズラリーは12月まで行っています!動物園に来た際にはぜひクイズに答えてみてくださいね♪
※クイズはモンキー館テナガザル展示場前の特設テントにて実施中!
クイズの答え、スタンプは動物資料館にあります。
(飼育員:木村加)