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staff blogスタッフブログ (スタッフブログ)

トラは寂しい?かわいそう?

2015年1月28日

狙うさわ

毎日行っている「猛獣のごはんタイム」は昨年から始まりました。
色んなお客さんとお話ができて楽しいです。
最近はトラについてお話することが多いのですがたまに言われるのが

「トラは1頭で寂しいね」


ライオン群れ

確かにライオンはこれだけいますからね。
ほぼ同じ広さの展示場に1頭でいるトラはポツンとして寂しそうに見えるかもしれません。
ただ、「1頭しかいないから寂しそう」というのは飼育員から一言申し上げたいのでございます。

ベンガル系トラ

そもそも野生に生息しているトラは単独生活をしているものがほとんどです。
森の中におよそ10km四方の縄張りを持ちそれぞれその中で暮らしています。
行動するのはいつも1頭、あるいは母と仔の親子で行動することがほとんどです。
ライオンのように群れで休憩したり狩りを行ったりという事はまずありません。

最近の研究では時々父親が母仔と合流してコミュニケーションを取るというのが分かってきましたが、それでも常に一緒にいるわけではありません。
単独トラ2

つまり1頭で暮らすかみねのトラは単独生活者であるトラ本来の生活スタイルに準じていると言えます。
だから「寂しい」という感情が彼女にあるのか、私は疑問に感じています。


単独トラ3

でもお婿さんがいないと子孫も残せないし一生1頭ってのはなんだかなあ。
確かに、それは私も思います。
実はこれにはちょっと複雑な事情があるのです。


アムールトラ アムールトラ(静岡市日本平動物園)

スマトラトラ スマトラトラ(よこはま動物園ズーラシア)

日本の動物園には現在アムールトラ、スマトラトラ、ベンガルトラの3種のトラがいます。        それぞれ野生で住む場所が違うので、その土地で受け継がれてきた遺伝子を持つトラたちです。
アムールとスマトラはほとんどの場合きちんと種名を表記しているのですが
中には「トラ」とだけ表示しているところもあります。
この「トラ」と「ベンガルトラ」の事をベンガル系トラと呼ぶことがあります。


 さわあくび

かみねの「さわ」もベンガル系。
なぜ「系」がつくのかというと、ベンガルトラは他の2種のように純粋な血統登録がされておらず
日本の動物園には純粋なベンガルの血(ベンガルトラはインドやネパールの森に住んでいます)を引き継いだ個体がいるという確証が持てないためです。
つまりベンガル系トラというのは多くは雑種のトラのことを指します。


さわとあきら 在りし日のアキラとさわ

密猟や自然破壊により数を減らしたトラは絶滅危惧種なので、野生から動物園に連れてくることはできません。
動物園同士が協力して繁殖に努めねばならないのですが、日本動物園水族館協会ではベンガル系の雑種を増やすよりもきちんとした血統登録がされているアムールとスマトラの繁殖を推奨しています。
そのため、ベンガル系の繁殖は自重気味となっています。

ホワイトタイガー

ちなみによくお客さんから入れてほしいとリクエストがあるホワイトタイガーもいわばベンガル系の雑種トラです。

人間側の都合でベンガル系トラは子孫を残せないとしたらなんだか可哀想な存在。
これに関しては私も「そうですね」としか言うことができません。
しかしトラという生き物の魅力をお客さんに伝え、その背後にある野生の彼らについて知ってもらう事は
ベンガル系であっても十分全うできます。

彼らが心身ともに健康でありながらそのメッセージを最大限まで伸ばして伝えるのが飼育員の役目であり使命だと個人的には考えています。

種名看板

かみねでは彼女の種名看板はベンガルトラと記しています。

まだまだ彼らの魅力を伝えられていないと感じる今日この頃。

2015年トラについてもっと知ってもらいタイガー、飼育員トラっぷしかけます。


(飼育員 いのうえ)

2015年1月28日

カピバラと常連さん

2015年1月20日

先日カピバラの名前が「おはぎ」と「おもち」に決まったとお知らせしましたが、理由を説明していなかったので今回のブログでちょっとお話したいと思います。

 かぴ

そもそもなんで公募をしなかったのかということからお話します。

それは「オス」だからです!ん?なぜ?オス好きなの?

いやいやそんなことはないです。カピバラの性質に答えがあります。カピバラは1頭のオスと複数のメス、そのこどもからなる群れを作ります。リーダーのオスは他のオスが群れに侵入してくると群れを乗っ取られまいと攻撃して追い払います。

飼育されているカピバラでも同じです。こどものうちは群れの一員ですが、体が大きくなるとリーダーの座をかけた男と男の闘いが勃発します。あの歯で戦えば当然無傷ではすみません。

 カピバラ

<こう見えても立派なオスです!>

もし闘いが始まってしまったら、動物園では逃げ場がありませんし、分けるスペースを確保するのも難しいです。そうなった場合こどもを他の動物園にお婿に出すことも考えなければいけません。もし公募で名前をつけてもらっても、すぐに他の園に引っ越しましたでは寂しいので今回は公募をしないことに決めました!

 

次に名前の理由ですが、こちらが今回お話したい事です。

実はあのお名前は私ではなく来園者の方が考えました!

えー、ずるーい!と思うなかれ。

週に何回も遊びに来る常連さんたちなのですが、子供が生まれてから自分たちで名前を付けてずーっと呼んでいました!

別に大したことないように思えますが、ではみなさんはカピバラを1頭1頭見分ける事ができますか?

かぴばら かぴばら

              <さあ、違いがわかるかな?>

毎日のように接している私たちでも難しいことなんです。我々は「個体識別」と言いますが、動物を飼育管理する上ではとても大切なことで、様々なポイントでその個体を見分けます。私は体の大きさ、眼や鼻などのパーツの大きさ、形、色などと性格を踏まえて判断しています。野生のライオンを研究している人たちはヒゲの毛穴の位置や数で個体を見分けるそうです!(むり~)

 らいおん

  <け、けあな・・・!?>

個体識別はとにかく動物をよく観察していなければできないことです。それを一般の方が「あ、おもちだ!」「あ、おはぎだ!」と呼んでいる姿には感動しました!!さらに、子供たちだけではなく次第に大人のカピバラも見分けられるようになっていきました。その見分け方も体の特徴だけでなく「エサのとき口をパクパクさせる」とか「いつも追いかけられてる」など動きの特徴や性格までよく見ています!すごい!!そんな嬉しい光景を目の当たりにすることができたので、名前をおはぎとおもちにさせて頂きました!

 命名者

  <わたしたちが名前をつけました!>

実はこの方々だけでなく個体識別をできる方は他にもいます。それは「カピバラ」が好きだったり「動物」が好きで、全国各地の動物園を見て回っているカピバラファンや動物ファンと呼ばれる方々です。私は当園のカピバラしか分かりませんが、その方は他の園のカピバラも見分けることができるので頭が下がります。

 しかし、今回名前をつけてくれたのはごく普通の地元の親子連れです。こどもたちも一生懸命?動物を見ていますが、何よりお母様方が熱心に動物を見てくれるようになりました。そして、親子で「あれが○○だよ」と話しています。わからないことや気になることがあると質問をしてくれます。これはっ!と思ったのが「ヤマアラシってどうやって交尾するんですか」と質問された時です。まさに「良い質問ですね~」です!その動物に興味を持たなければでてこない質問だと思いました!

私の答えは「これが上手いこと乗るんで、注意深く見て下さい!」でした。あの感動は口ではなかなか伝えられないんです!(一応説明はしてみましたが、やはりいまいち伝わりませんでした。)

実はヤマアラシの交尾は毎日見られるチャンスがあります。お盛んな動物だからというわけではなく、交尾姿勢をとることが彼らのコミュニケーションの一つになっているからです。時間にすると数秒ですが、次回から注目してみて下さい。朝と夕方に多いですが、昼でも2頭で活動している時が狙い目です!百聞は一見に如かず!!

やまあらし

  <トゲだらけの体!不思議ですね~>

動物園は子供のための施設というイメージが強いですが、私はそう思いません。もちろん子供も楽しめますが、大人はもっと楽しめるんです!!!動物を見て何かに気づいたり、疑問に思ったり、その理由が分かったときの感動はなんとも言えない心地の良さがあります。大人の皆さまもぜひそんな好奇心に溢れた心で動物を見てみて下さい!そして、気になることや疑問に思ったことはなんでも飼育員に質問して下さい!そうすれば動物園の真の面白さを体感できると思います!そんなわけで私の今年の目標は「皆さまの知的好奇心を爆発させる」にしました!今年もよろしくお願いします!

カピバラ担当 中本

2015年1月20日

かるた大会

2015年1月19日

1月17日、18日に毎年恒例となった「動物かるた大会」を行いました。

寒風ふきすさぶ中での開催となりましたが、子供は風の子!たくさんのお子様が参加してくれました!

カルタ大会

では、その様子をご紹介します!

ジャンボかるたは全て職員の手作りで、かみね動物園の動物たちが描かれています!(私は描いていませんが!)

カルタ

それではスタート!今年は親子の部とこどもの部に分かれて行いました。

親子の部では手をつないで走ります。

小さいお子さんは字が読めないので絵を頼りに探しますが、サル類などは見分けがつかないみたいで通り過ぎてしまうこともありました!

実にゆる~くのんびりとした雰囲気が印象的でした!

かるたとり かるた

かるた かるた  

対照的に子供の部はガチンコ真剣勝負!

目の前に札があると気持ちを抑えられずフライングしてしまうので、札が見えない土手の下からスタートします!

スタートの合図で一気に駆け上がりかるたに向かいます。

かるたが38種類あるので坂の上り下りを38往復・・・。子供たちの体力には本当に驚かされます。

かるたとり かるたとり

かるた かるた

強風でかるたが吹き飛んでしまうというアクシデントもありましたが、とても楽しいかるた大会になりました!

かるた かるた

<参加賞と取った枚数に応じた景品をプレゼント、優勝者には記念にミニかるたが贈られました>

かるたの読み札にはその動物の特徴や習性が盛り込まれています!

ただ楽しいだけじゃなく動物のこともお勉強できちゃうのが動物園のイベントの特徴です!

2月も豆まきや肉ガイド、おもしろズーサロンなどイベントが盛りだくさんなので、ぜひ参加してみてください!

飼育員 中本

2015年1月19日

キリン成長のびのび日記

2015年1月1日

シゲキのびのび

シゲキが生まれてから約4か月

体もしっかりしてきて放飼場を駆け回っています

 シゲキ1    シゲキ3
     8月              12月

体の大きさの変化
身長:180センチメートル(生まれた時) → 240センチメートル(現在)
   60センチ伸びました
体重:約70キログラム(生まれた時)  → 約200キログラム(現在)  ※体重の数値は推定です
   約130キログラム増えました

こんなに大きくなりましたが、まだまだ哺乳しています

哺乳1 哺乳2
     8月              12月   
もう飲みづらそうですね

今後もシゲキの様子を更新していきますので、
お楽しみに!!

飼育員 なかむら
 

2015年1月1日