今日は悲しいできごとがありました。
毎年夏恒例のザリガニ釣り体験、楽しみにしている方も多いことでしょう。
夕方、ザリガニを見に行くと、数十匹の死骸が…しかも潰れています。
どうやら隠れ家として入れているブロック塀で潰してしまったようです。
どんな気持ちでやってしまったのでしょう?
動物園では毎年たくさんのザリガニを集め、たくさんの人たちに楽しんでもらっています。
その行為自体がザリガニにとって虐待なのでは?と思う方もいるかもしれません。そもそも大きく言えば動物園で生きものを飼育していること自体だって…という意見も昔からあります。
しかし動物園の役割は、レクリエーションのほかに教育・調査研究・種の保存などがありますが、その目的とするところは、動物たちを通してお客様に野生やそれを取り巻く環境に思いを馳せて頂くことにあります。
動物園の生きものたちは実物を見てもらってふれあって、生きもののかわいらしさ、怖さ、体や鳴き声の大きさ、においなどさまざまなものを直接感じてもらうため、野生からの代表者として動物園に来てもらっています。
近所に自然が減り、昔当たり前のようにいた昆虫や生きものたちと出会うことが少なくなってきた昨今、動物園で生きものと仲よく共存することも学んでいって頂けたらと思います。
何だか壮大なスケールの話しになってしまったな…
(しいくいん たかはら)