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staff blogスタッフブログ (スタッフブログ)

悲しいできごと

2014年8月29日

 今日は悲しいできごとがありました。

毎年夏恒例のザリガニ釣り体験、楽しみにしている方も多いことでしょう。

夕方、ザリガニを見に行くと、数十匹の死骸が…しかも潰れています。

どうやら隠れ家として入れているブロック塀で潰してしまったようです。

どんな気持ちでやってしまったのでしょう?

   ザリガニ

 動物園では毎年たくさんのザリガニを集め、たくさんの人たちに楽しんでもらっています。

 その行為自体がザリガニにとって虐待なのでは?と思う方もいるかもしれません。そもそも大きく言えば動物園で生きものを飼育していること自体だって…という意見も昔からあります。
 しかし動物園の役割は、レクリエーションのほかに教育・調査研究・種の保存などがありますが、その目的とするところは、動物たちを通してお客様に野生やそれを取り巻く環境に思いを馳せて頂くことにあります。

 動物園の生きものたちは実物を見てもらってふれあって、生きもののかわいらしさ、怖さ、体や鳴き声の大きさ、においなどさまざまなものを直接感じてもらうため、野生からの代表者として動物園に来てもらっています。

 近所に自然が減り、昔当たり前のようにいた昆虫や生きものたちと出会うことが少なくなってきた昨今、動物園で生きものと仲よく共存することも学んでいって頂けたらと思います。



何だか壮大なスケールの話しになってしまったな…

(しいくいん たかはら)

2014年8月29日

白くてふわふわ

2014年8月28日

8月1日に待望!のチリーフラミンゴのヒナが誕生しました。

フラミンゴのヒナ

どうですか、この姿。

初めて見た時は「天使」かと思いましたよ。

フラミンゴのヒナ

親の羽に隠れて頭だけ出す姿にキュンキュンです。


親と一緒に

そんなヒナ誕生にも紆余曲折ありました。

実はかみね動物園においてチリーフラミンゴのヒナ誕生は5年ぶり。

それまでは産卵すら無い年が続いたんです。

土を盛る

フラミンゴたちに繁殖の気分を盛り上げてもらおうと、2月ごろにあらかじめ

飼育員で土を盛り上げて巣を作りました。

擬卵

これは「擬卵」といってニセモノの卵です。

巣に置く

この卵を巣の上に置いておくと、フラミンゴたちは「ムム!?他のペアが卵を産んでいる!」と

勘違いして巣から落としてしまいます。

それを何回も繰り返すうちに「他のペアが卵産んでるから自分達も産もうか」という気分になり

産卵が始まる・・・という事があるんだとか。

なかなかフラミンゴが産まれない他の動物園で試したところ効果があったというお話を聞いたので

うちでも試してみました。

フラミンゴの様子

土を盛ったり、擬卵を置いたりして2ヶ月。

折角巣作り用に入れた土もフラミンゴたちが興味を示さないので、固くなる一方。

嘴で土を盛ることができるよう、毎日耕して土質を柔らかくしてはフラミンゴの様子を見ていました。

そして季節は梅雨。

雨が降り続き土がぐっちゃぐちゃになった頃・・・

産卵しました

産んだ!!!記念すべき第一号の卵です。

その後もぽこぽこと産み続け、ペアは最大で16ペア。卵は40個ほどになりました。

去年までの産卵数ゼロが嘘のよう。

今年繁殖が成功した理由は定かではないのですが、

彼らにとって繁殖に最適な環境を用意できたのがきっと要因なはず。

考えて調べて試してそれが結果になってあらわれたのでとにかく

私はめちゃくちゃ嬉しかったです。

チリーフラミンゴ親子

現在(8月27日)は10ペアが抱卵していて、ヒナは6羽います。

綿羽というふわふわの羽毛のうちはピンク色にならないのですが、

大人と同じ羽が生え始めると徐々に色づいてきます。

フラミンゴミルクという真っ赤なミルクを親がヒナに与えているところも、運が良ければご覧になれます。

白いふわふわは今限定なのでぜひぜひ見に来てくださ~い!

(飼育員 かわそえ)

2014年8月28日

エアコン故障!!

2014年8月27日

先日某動物舎の冷房が故障してしまいました!

その動物は暑さにとても弱く、園内で唯一冷房を使用しています!

さて、突然ですが問題です!

その動物とは次の3つのうちどの動物でしょうか?

(1)フンボルトペンギン

ペンギン

ペンギンと言えば雪!ブリザードが吹き荒れる中卵を温めている?


(2)エゾヒグマ

ヒグマ 写真

北海道出身のエゾヒグマ!日本最北端は伊達じゃない?

 (3)シセンレッサーパンダ

パンダ 写真

高地に住んでいるレッサーパンダ!高地は避暑地?


それでは正解と共に解説をしていきます。

まず(1)のフンボルトペンギンですが、南米のチリやペルーなど比較的暖かい地域に生息しています。

なので冷房は必要ありません!!

ペンギン=南極というイメージがありますが、18種類いるペンギンのうち南極周辺に生息するものは5種類しかいません。他の種類はというと南米や南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどの温暖な地域に生息しています。

コウテイペンギンやオウサマペンギンなど 南極圏に生息している種類はもちろんエアコンが必要ですが。
ペンギン 写真
  <生息地の南米では雪は降りません>
 

次に(2)のエゾヒグマですが、暑さは苦手なものの日本に住んでいるだけあって対応することができます。

北海道と言っても暑い日はありますし、あまりに暑いときはプールで涼みます。

動きは多少悪くなりますが、冷房の必要はありません!!

ヒグマ 写真ヒグマ 写真

最後に(3)のシセンレッサーパンダですが、中国やミャンマーなどの標高1800~4000メートルの森林地帯に生息し、寒さにはものすごーく強いのですが暑さは大の苦手です。

また高温多湿の環境では病気になりやすいため冷房は必須アイテムです。

20度を超えると冷房を入れますので、年間150日近く24時間つけっぱなしで10年以上使っていればそれは壊れますね!

よって正解は(3)のレッサーパンダでした。

エアコン 写真展示場 写真

      <寝室に冷房がありグラウンドと出入り自由になっています>


というわけで、現在レッサーパンダは冷房が使える動物病院の方に避難しております。

動物園の人気者を展示できなくて大変申し訳ありませんが、こういった事情ですのでご理解下さい。

エアコンが直るか涼しくなり次第展示を再開しますので、もうしばらくお待ち下さい!

病院 写真

<避難してきたさくら(左)とイチ(右)>

飼育員 中本

2014年8月27日

ニホンアナグマに仲間が増えました!

2014年8月10日

お知らせでもお伝えしましたが…ニホンアナグマに新しい仲間が増えました!!

名前を『ザビエル』といいます。性別はオスです。

交通事故で大けがをしているところを発見され動物園に保護されました。

保護したときには下半身がマヒしており歩くことができない状態でしたが、驚異の回復力で歩けるまでに回復!

保護された野生動物は回復した後野生にかえすことが多いですが、後肢に後遺症が残っているため

この度は動物園にて公開展示することとなりました。

現在は三頭仲良く暮らしています。

ニホンアナグマニホンアナグマのザビエル(オス)

さて、それではこの度保護されたザビエルにちなんで、野生動物の保護・捕獲について少しお話を…。

この時期になると野生動物の活動も活発になり、その姿を見かける機会も増えてきます。

中にはじっとして動かない個体や、親と一緒にいない幼獣を見かけた経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「大丈夫かな?」と心配に感じるかと思いますが、基本的には見つけても近づかずにそっとしておきましょう。ただ身を隠しているだけのことや餌を探しに行った親の帰りを待っているだけの可能性もあります。このような場合、人が近くにいると親は子供のもとに帰ることができません。

また、一度保護した野生動物を自然に帰すことは困難となる場合もあります。状況をよく確認し、むやみに捕獲をしないように気を付けましょう。

万が一、大怪我などの理由で保護の必要がある場合でも不用意に手を出さないようにしましょう。相手は野生動物であり大変危険です。そういった場合は、市役所などにご相談ください。

長くなりましたが…改めまして!

ザビエル

皆さんこれからよろしくお願いします!!!

2014年8月10日

リエル4歳!

2014年8月10日

マンドリルの「リエル」が8月4日で4歳になりました。

リエルおめでとう☆

福岡県にある大牟田市動物園で生まれ、家族に囲まれスクスクと元気に成長しました!

リエル

写真の右側がリエル、生まれて間もないころです。(写真提供:大牟田市動物園)

ヤンチャ盛りだった3歳の今年3月に家族の元を離れ「ケンシロウ」君の待望のお嫁さんとしてかみね動物園にやってきました。

ケンシロウケンシロウ君

リエルは福岡県からの長旅の疲れも見せず、やって来たその日から元気にご飯を食べてくれました。

リエル到着した日のリエル。すぐにリンゴを食べてくれました。

リエルマンドリル

ケンシロウ君とのお見合いもすぐに上手くいき、現在も仲良く暮らしています。

4歳になったリエルはまだまだ若いため、これからゆっくりと赤ちゃんが出来るのを待ちたいと思います。

リエルの活躍にぜひご期待下さい!

リエル

(サルの楽園担当 大栗)

2014年8月10日

緑とカピバラ その2

2014年8月10日

8月3日に緑化のため再度封鎖していたカピバラのグラウンドを開放しました!!

クローバーはカピバラの食欲と他の植物に負けてほとんど復活しませんでしたが、オーチャードグラスは見事に復活しました!

前回から1ヶ月半という短期間でしたが、見事に青々としたグラウンドになりました!

緑化 写真緑化 写真

         6月                   8月

今回はオーチャードグラスを中心にイネ科の植物が多く生えていたので、美味しそうなグラウンドになりました!

まずは、特別イベントで氷のプレゼントを行いました。

みんな夢中になって大喜び!・・・と思ったのですがお子様たちが多少興味を示しただけで、大人は冷静に見つめていました。

カピバラ 写真

ならばと思ってグラウンドを開放すると、全員氷から一目散に離れていきました。せっかく作ったのに・・・。

気を取りなおしてグラウンドへ!

焦げ付くような日差しでしたが草原の中をカピバラたちはイキイキと活動していました!

カピバラ 写真カピバラ 写真

カピバラ 写真カピバラ 写真

カピバラ 写真カピバラ 写真

彼らが去った後はお約束の丸坊主。

特に今回は猛暑と日照りが重なったために再生が追いつかず3日ほどで全滅してしまいました。

グラウンド 写真

今年はこれにて終了です。

草原を駆けまわるカピバラを展示すべく始めたこの企画、普段見ることのできない動きが見られたり驚きや発見の連続です。

動物も毎日同じ景色、同じ食事、同じ遊び場では飽きてしまいます。

少しでも彼らの生活に変化を付けてあげることも飼育員の大事な仕事です。

さて来年は何の種を蒔こうかな。

カピバラエティハウス担当 中本

2014年8月10日

リスザル成長中

2014年8月2日

2ヶ月前の5月20日にボリビアリスザルに赤ちゃんが生まれました。

リスザル生まれた翌日

お母さんの「ポポ」は2年前に「ボルト」を生んでいるため、今回も順調に子育てをおこなっています。

リスザル リスザル

生後1ヶ月のころ

お兄ちゃんのボルトは何かあると甘えていたポポに急に見たこともない小さな赤ちゃんがくっついていたため、気になって仕方ないのか仕切りに覗いたり触ったりしていましたが、常に嫌がられていました…

最近では赤ちゃんも生まれた時より一回りほど大きくなり、ひとりで動き回ったり、エサを口にし始めています。

リスザルバナナを一生懸命食べています

リスザル

ポポから離れたときはボルトが寄ってきたりと他のリスザル達とも少しずつ触れ合い始めています。

リスザルボルトお兄ちゃんと

また先日まで赤ちゃんの愛称募集をおこない、嬉しい事にたくさんの方が応募をして下さいました。

その中で最も多かったものから「ポロ」という愛称に決まりました!

お父さんの「シロ」、お母さんの「ポポ」から一文字ずつもらいました。

リスザルありがとう☆

毎日暑いですがリスザル達は元気に暮らしています。放し飼いになっているので近くで観ることもできますよ。

ポロの成長もぜひ確認しに来て下さい!

(サルの楽園担当 大栗)

2014年8月2日