大ヒット映画にかけてみました。
この映画といえば話題になっているのが劇中歌。
ありのままの自分でいられる喜びを歌ったあの曲は感動的ですね。
動物園においても動物のありのままの姿=動物本来の能力・行動などを皆さんにお見せしたいと飼育員は四苦八苦しております。
ベンガルトラにおいてはこのように休息しているのが野生でも見られる姿。
確かにこれは自然な姿ではあるのですが、
大型ネコ科動物を見る上での醍醐味とは何か?
寝姿も魅力的ですがやはり「狩り」で はないかと私は考えています。
そこでこんな物を考えました。
アナあきブイ。これからトラの展示場に設置します。
今か今かと待ってます。
展示場に置いたその後・・・
追う!
追う!
捕える!
しきりににおいを嗅いだりなめたりしていました。
実はこのブイ、アナの中にあるものを入れてます。
シカの糞です。
これまでも動物の糞を置いてその反応は見ていたのですが
草食獣の匂いを放ちつつ動く遊具があればより狩りに近い行動が見られるのではないかと考えました。
ベンガルトラが生息するジャングルにはシカが生息しており、トラの獲物となります。
ここではホンシュウジカの糞を入れてみました。
アナから薫るかぐわしい香りにトラは本能を抑えられない模様。
ちなみにこの遊具で遊ぶ様子が見られるのは外に出してから30分くらい。
飽きるのが早いという飼育員泣かせな彼らの性格。
狩り時間が持続するよう改良を重ねておりますが、ひとまず朝イチ入園したら猛獣舎まで来てくださいませ。
ありのままの猛獣一番のハイライトをお届けします。
(飼育員 かわそえ)