キリン舎の建設工事 第11週目です。
新キリン舎は来春完成の予定で、工事の進捗状況をブログでお伝えしています。
みなさん新しいキリン舎にご期待下さい。
今週の工事
今週は、配筋を敷設した土間にコンクリートを打設しました。
こんな感じに配筋をして、コンクリートを打設すると…
表現は悪いですが、のっぺりとした感じ。無事、土間の完成です。
続いて、1階の柱部分の配筋を行います。それに併せて、足場の組み立ても行います。
途中経過の写真も無く、完成です。
来週の工事
キリンクイズ 番外編
今週は、前回のブログでお伝えしたクイズ解答の補足です。
前回お伝えした偶蹄目(ぐうていもく)の動物の消化吸収の特徴は、
- 反芻(はんすう)を行う。
- 4つの胃(複胃:ふくい)を持っている。
- 草食の動物でも、植物の細胞壁を消化分解する酵素は持っていない。
- 胃で微生物の力を借りて、発酵、分解する。
(補足)3は偶蹄目の動物に限った特徴ではありません。
と、大きく4つのことをお伝えしました。
さて、同じく蹄(ひづめ)を持ち、草食の動物である、もう一方の動物たち。ウマを代表とする奇蹄目(きていもく)の動物はどのように消化吸収をしているのでしょう。
奇蹄目の動物は反芻をしません。胃も1つしかありません。当然、植物の細胞壁を消化する酵素は持っていません。でも、きちんと植物から栄養をとっています。
その答えは盲腸(大腸)にあります。
ウマの大腸はウシの複胃に匹敵する容量を持つといわれ、盲腸と結腸を合わせると7メートルもある巨大なもので、盲腸だけでも1.2メートルもの大きさがあります。この巨大な盲腸で微生物に植物の細胞壁を発酵、分解してもらい、栄養を吸収します。人間では不要とされている盲腸が大活躍しています。
しかし、ご存じのとおり栄養分を最も効率よく吸収するのは小腸です(ヒトもウシもウマも一緒です)。小腸は盲腸よりも前にあるため、ウマの消化吸収率はあまりいいものではありません。
まとめると、偶蹄目は「胃」、奇蹄目は「大腸(盲腸)」で微生物の力を借りて、植物を発酵、分解しています。
ウシがよくげっぷをする(胃で発酵するため)のに対して、ウマはよくおならをする(腸で発酵するため)そうです。
最後に、奇蹄目の動物はなぜ消化吸収の効率が悪い大腸で植物を発酵するのか不思議じゃないですか?
でも自然界はよくできていて、理にかなったものなんです。
次回、しつこいようですが、その理由を説明したいと思います。